日々のあぶく?

日々のあぶく?

September 12, 2007
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数日前、舞台「ベニスの商人」を観た

アントーニオ~西岡徳馬
バサーニオ ~藤原竜也
ポーシャ  ~寺島しのぶ

ちゃんと読んだり観たりしたことなかったのだが、
あらためて観ると"冷徹悪徳高利貸し"シャイロックのイメージが覆された。
シャイロックは確かに高利貸しとして金をがめつく稼いだかもしれないが、
ユダヤ人であるがゆえに迫害を受け、名前を呼ばれるだけでつばを吐かれたり、邪悪呼ばわりされ、

しかも、(娘は)その時に財産の一部を持ち出していた。
一方、キリスト教徒のアントーニオは人前で彼を断罪したくせに、借金を申し込み、
しかも、娘のかけおちの手助けをした。
(アントーニオは寛大で、優しいと評判だが、それは"キリスト教徒""同国の人"に限ったこと。
まぁ、シャイロックに「利子なしに金は貸すもの」だと諭す発言は確かに民衆受けするが。)

…シャイロックが復讐心を持ち、一泡吹かせたいと思うのは分からないではないのでは…?
まぁ、アントーニオを破滅させるだけではなく、
殺そうという思いが強すぎて、逆手を取られて身の破滅を呼んでしまうのだが、哀れだった。

そして、あらためて宗教の傲慢さを感じた。
自分の宗教だけが正しいとし、他は排除・改宗させようとする傲慢さ、
この話の中ではキリスト教が絶大で、異国人・異教徒であるユダヤ人への迫害の描写も多かった。


こういう話だったかと、イメージが一新された。
演出の仕方によってはイメージ通り(シャイロックは冷酷な悪役という感想)になりそうな気もするが。





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Last updated  September 12, 2007 10:35:36 PM
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