日々のあぶく?

日々のあぶく?

November 9, 2008
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カテゴリ: 本
IWGPシリーズ 第8弾
池袋ウエストゲートパーク&少年計数機 骨音 電子の星 反自殺クラブ 灰色のピーターパン Gボーイズ冬戦争

最近の町事情、事件などを絡めるため、上っ面になりがちなのはもうしょうがないのだろうな。
あっさりとしているぶん、分かりやすくて読みやすい、とも言う。

~ネタバレアリ~


低所得母子家庭がテーマ。
ユイは毎日休みなく働き、久々の息抜きに出た間に息子・カズシが怪我して新聞沙汰に。
その後、彼氏が出来たと持ち直すが、息子は暗い顔。
マコトは自分の母親の依頼を受け、ユイの彼を調べたら、彼女を風俗に落とそうとしている奴だった。
サル、豊島開発のゴットマザー・シャロン吉村の手を借り解決。
マコトの母はユイに崖っぷちに立って落ちそうなら「子供を捨てろ」と言う。
自分も夫を事故で亡くした後、借金を返済し、生活を立て直すため、
生まれたばかりのマコトを2年間人に預けていたと告白。ユイは助言に従う。

・池袋クリンナップス
池袋ミッドシティを再開発したデベロッパー・桂リライアンスの御曹司・桂和史は
池袋でゴミ拾いボランティアを展開している。

誘拐はカズフミの狂言あり。強引に再開発した父を罰する目的もあり、
身代金で自立支援施設を作ろうとした。
だが、父親が病気で倒れたため、会社に入社し、利益を社会還元しながら金儲けする決意をする。

「優秀な人間は自分のためじゃなく、町の皆のために働く」と言うカズフミの台詞に対し、
「おれたちはそんなこと、ずっと昔からやっている」と一蹴するタカシ。

作者の想いが込められている気がする。

・定年ブルドック
またもやタカシ経由での依頼。
元彼が分かれた途端、付き合っていたときのSM写真をばら撒くと脅しをかけてきたというハルナ。
彼女の父は警察官のため、警察には頼りたくないという。
だが、父親の元にも写真は送られており、彼女に気付かれずに解決したいと言う元警官・大垣と
マコトは手を組み、Gボーイズのバックアップを受けながら、無事解決。

情報のつまった携帯電話の便利さと危険性を表した一編。

・非正規レジスタンス
自己責任社会とネットカフェ難民と派遣業者の問題に踏み込んだ一編。

ネットカフェを転々としながら、全ては自分の責任、
自分の力で足を延ばして寝れる場所を確保したいと思うサトシと知り合ったマコト。
彼は派遣業者が不明摂取するインフォメーション費について追究する労組・
東京フリーターズユニオンに所属しており、何者かに襲われる。
タカシ経由でその労組代表・萌枝の依頼を受けたマコトは、労組メンバーを襲ったのが、
派遣業者の幹部だったことを突き止める。
実は、問題の派遣業者社長の娘だった萌枝は、会社の不正を内部協力者を得て公表し、
より良い会社にするために会社取締役の一人となる。
サトシはその派遣業者の正社員となり、晴れて自分の部屋を持つ。

現実はこんなに都合よくいかないが、小説でぐらい夢を見ても罰は当らない…というところか。
というよりも、どれに関しても最悪の一歩手前で踏みとどまる、踏み留めてくれるといいという
作者の願いがこもっているのかな。
一時期、問題、話題になっていた某派遣会社でも、同じように紹介料だかなんだか取っていたなぁ、
と思い出し、(初出では)タイムリーに事件を取り上げ小説にしているんだと改めて感じた。
そういえばあの問題はどう解決したんだっけ…





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Last updated  November 9, 2008 02:40:10 PM


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