ちなみにイタリアの救急車は日本みたいに消防署からは出ません。消防署は別物で、Vigili del fuocoと言うの。 Vigili del fuocoは「消防隊」。なので、日本語の消防署にあたるのは、「caserma dei vigili del fuoco」なんだけど、この辺の人たちは皆、普通、Vigili del fuocoと呼ぶ。 この消防署、一体何処にあるのか私は知らないとこの間兄にメールで話したところ、「彼らはいったい何処から来るんだ? 火事になったらどうするんだ?」と言われた。 火事ねぇ・・・。私、イタリアで家や建物が火事になってるのって見たことないんだよねぇ。 今まで見たことのある火事って、山火事だけ。 Vigili del fuocoはそういう山奥に車で入って行けるよう、ジープのようなオフロード車で出撃。 普段巡回しているVigili del fuocoの赤い車も、いつもオフロード車。 救急車は、各町にある(であろう)Croce verde(緑十字)やCroce Rossa(赤十字)などから出るんだけど、彼らは皆、ボランティアの人たち。 仕事の後や、定年退職した後、余った時間を利用して参加するボランティアなの。 当然彼らは、救護のコースを受けて試験にも通らないといけない。各緑十字などには医師の免許を持った必ず一人はいないといけない、などの決まりはあるけど、必ずしも救急車になんにでも対処できる救護員が乗っているわけではない。 そういうときは、病院からヘリコプターで救護員がやって来る。