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ところが、ある日の帰宅時、
ラッシュアワーの渋滞にもまれながら運転していると、
どうも
車の調子がおかしい・・・
「ん?」
なんか色々電気点いたり、チャイムが鳴ったりして、
怖くなってきました・・・
お恥ずかしい話ですが、私、車の運転が 大嫌い
です。
で、なんで嫌いかというと、
私の車は、いつかきっと 煙を吹いて
、
アクション映画のように橋の上から 吹っ飛んでしまう
と
信じきっているので、運転するのが怖くてしかたありません。
(単に テレビの見すぎ
、という説もありますが・・・)
もう私は パニック状態 です。
「やっぱり私の車、吹っ飛ぶんやぁ~」
と、
半泣き
です。
と、そうこうしてるうちに、吹っ飛ぶどころか、
「しゅぅ ぅ
~ん
」
と言わんばかりに
全く動かなくなってしまいました。
後ろは何マイル後まで、車が 渋滞 しています。
私は泣き声でブレちゃんに電話しました。
「たずげでぇぇ ぇ
~!」![]()
![]()
![]()
こういう時、ブレちゃんは私の スーパーマン
です。
とても頼りになります。
(というか、後で聞いた話では、自分の修理に責任を感じたらしい。)
すぐに 『S』
の字のついた レオタード
と 赤いマント
で飛んで来てくれました
ブレちゃんがたくましく言います。
「僕が後ろから押すから、
モンキーはハンドルきって、
横の駐車場まで入れるねんで。」
「オーケー・・・」
と、
まだ びーびー
泣きながら私。
「うーん・・・」
ブレちゃんが車を押しますが、車は 全然動きません
。
ブレちゃん運転席のドアから首を突っ込んで言います。
「ハンドブレーキ引いてあるんとちゃう?」
と、
とても落ち着いています。
もちろん私は
「引いてないぃぃぃ~」
と、
どろどろの顔
で答えます。
「うーーーん・・・」
ブレちゃんまた後ろから車を押します。
すごい力持ち
です。
なんとなく車が揺れるのですが、まだ動きません。
ブレちゃん再び運転席まで来て言います。
「パーキングになってない?」
まだクールです。
クールなどとっくの昔に失くした私は、
「ニュートラルに入ってるぅぅぅぅ~」
と、
もう 見れた物
ではありません。
ブレちゃん諦めずにまた後ろから車を押します。
「うーーーーーーん・・・」
これでもか、と言わんばかりの力で押すので、
車の後部が 地面から30センチくらい
浮き上がってます
。
それでもどういう訳か車は1cmも前進しません。
ブレちゃんもう一度運転席まで来て言います。
「アホなこと聞くようやけど、
足はブレーキ踏んでないよな?」
「ブ・・レ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
ふ、踏んでたぁ~!!!
ごめんなさ~い!!!
あまりの パニック状態
に、
私の手はしっかりとハンドルを握り、
足は ブレーキペダルを踏みつけて
おりました。
「ブ、ブレーキは正常みたい・・・(笑)」
と
引きつり笑いをする私が かわいかった
のか、
お化粧と涙と鼻水の混じった私の顔が 見苦しすぎた
のか・・・
ブレちゃんは周りの車の運転手に向って、
「超人ハルクの練習です。」
と言って、
そそくさまた車の後ろにまわって行きました。
ブレちゃん、ごめんなしゃ~い!!!
あなたはヒーローよ~!!