山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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2014.08.18
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テーマ: 街歩き(693)
カテゴリ: 街歩き

 仙台の旧市街は、南は 大年寺山 愛宕山 、向山と連なる丘陵、西は青葉山の丘陵、北は国見から北山、台原と連なる丘陵で半円状に囲まれた中にあり、東は太平洋まで平地が広がっている。
 北山とその南山麓のあたりには藩政時代から多くの寺が集まっている。そのなかで、北山丘陵の寺が「北山五山」と呼ばれているということをつい最近知った。地図を見れば、確かに五つの寺がある。そのどれも、一応はぽつぽつと無計画な散歩で訪ねたことがあったが、今日は意識して「北山五山」を歩くことにする。ただし、朝の散歩の時間内でを一回りするコースに五山すべてを入れることは難しいので、墓参でよく行く
輪王寺 は省略することにした。

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Photo A  青葉神社通り。青葉神社と交番。(2014/8/18 5:31)

 旧奥羽街道(陸羽街道)は、市中心部は現在の国分町通りで、その道を北に進むと青葉神社通りと名前を変える。青葉神社通りは、文字通り北山の丘陵にある青葉神社で終る。奥羽街道は青葉神社の鳥居の前で直角に東に折れ旧国道四号に向かう。
 青葉神社通りの駐車場に車を入れ、歩き出す。このあたりは通町である。じつは、この通りは通町通りと呼ぶのだとずっと思っていて、「青葉神社通り」という呼び方もごく最近知ったのだった。

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Photo B1 (左) 北山町通り(1)。(2014/8/18 5:32)
Photo B2 (右) 北山町通り(2)。(2014/8/18 5:36)

 通町公園の角にある交番の前を左折して、北山の南麓の道である北山町通りに入る。北山五山のそれぞれの寺の参道は、この道から右に入る。

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Photo C1 (左) 覚範寺への石段参道。(2014/8/18 5:39)
Photo C2 (右) 覚範寺の山門。(2014/8/18 5:42

 最初は、五山の真ん中に位置する覚範寺である。今日のイオは、なかなか元気で私を引っ張るように石段を駆け上がっていく。そして、ときどき振り返って、おやつを催促する。
 いつ頃から始まったのか忘れてしまうほどずっと前から、このような階段道(歩道橋でも)を歩くとき、イオは必ず私の前を歩き、二、三段上のところでおやつを要求するのである。飼い主-飼い犬の関係が立ち位置の高低関係で微妙に変化して、おやつを要求する権利が発生すると思い込んでいるらしい。階段を下るときには、まったくこんなことは起こらない。
 ほかにも、私が写真を撮ったりしてイオを待たせることがあると、歩き出す直前におやつを要求する。長く待たせたときにお詫び代わりにおやつをやったことを、いつのまにか、イオはルール化された権利と解釈しているのである。

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Photo C3  覚範寺の境内。(2014/8/18 5:44)

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Photo C4  覚範寺にある保春院の墓。(2014/8/18 5:51)

 覚範寺には仙台藩祖、伊達政宗の生母・保春院の墓がある(という看板があった)。寺の裏に広がる墓地脇の道を進むと、一般の墓地の反対側にその墓はあった。写真の奥に大小二基の墓の小さい方が保春院の墓で、大きい方は伊達政宗の三男、宗清の供養塔(墓は大和町吉岡天皇寺)である。

 保春院の墓はこの地にあるが、政宗は南小泉に「保春院」を建立し、母の牌寺としている。若林区の陸奥国分寺薬師堂に近いそのあたりには「保春院前丁」ばかりではなく「椌木(ごうらぎ)通り」など興味を惹く地名があって、ぜひ歩いて見たい一帯である。ただし、まだ駐車場が見つからない。

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Photo D1 (左) 資福寺の参道(下方)。(2014/8/18 5:57)
Photo D2 (右) 資福寺の参道(上方)。(2014/8/18 5:57)

 保春院の墓から引き返し、覚範寺の表の墓地脇を資福寺に向かう。道は資福寺参道の中腹に出る。資福寺の参道には紫陽花がびっしりと植えられている。花の季節ならば、さしづめ仙台のあじさい寺という趣きだ。

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Photo D3  資福寺境内、本堂。(2014/8/18 5:59)

 山門を潜って境内を本堂に向かう道脇は竹林である。紫陽花といい、竹といい、道の真ん中の石灯籠といい、植栽とその配置に良いこだわりがあるようだ。大ぶりの本堂も迫力がある。

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Photo D4 (左) 資福寺の裏門。(2014/8/18 6:00)
Photo D5 (右) 資福寺の墓地脇の道。(2014/8/18 6:02)

 本堂脇を裏に向かう道にも紫陽花である。小さな裏門に向かう道も細道で、境内の道を細く造るだけでとてもいい雰囲気になるというのは、私にはちょっとした発見だ。

 小さな裏門を潜って駐車場を抜け、墓地脇の坂道を北山尾根に向かう。この道は、保春院の墓までの覚範寺裏の道の延長と並んでいる。二つの道の狭い境界にも紫陽花が植えられていて、隣の道に移る時には紫陽花を傷めないようという注意書きがあった。
 注意書きにしたがって、紫陽花に気をつけながら、途中で覚範寺側の舗装路に移った。

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Photo E1 (左) 北山尾根から北へ下る道。(2014/8/18 6:05)
Photo E2 (右) 坂道の途中にホオズキ(鬼灯)が。(2014/8/18 6:06)

 覚範寺からの坂道を登り終えると、そこが北山の尾根である。まっすぐの道は住宅地の中の階段道だ。坂道を下っていくと、ホオズキの鮮明な朱色(橙色?)が目に飛び込んでくる。
 かつて、このホオズキの色に憧れて、庭に植えたことがあったが、なぜか根付かなかった。

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Photo F  JR仙山線と踏切。(2014/8/18 6:08)

 道はJR仙山線の線路に突き当たる。地図を見ながら歩く経路を考えていたときに、仙山線を越えるのがどうにも難しく思えた。地図には踏切が極端に少ないのである。
 なんのことはない。線路沿いの道を歩きだしてすぐ、目の前に小さな踏切がある。これで「荒巻街道」に出ることができる。

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Photo G1 (左) 踏切から荒巻街道までの道(荒巻新明町内)。
(2014/8/18 6:10)
Photo G2 (右) 踏切から荒巻街道までの道(続き)。(2014/8/18 6:11)

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Photo G3 (左) 荒巻新明町内のキョウチクトウ(夾竹桃)。
(2014/8/18 6:12)
Photo H3 (右) 荒巻街道沿いのアサガオ(朝顔)。(2014/8/18 6:22)

 仙山線の踏切を越え、住宅地の中の道をさらに北に向かう。左手に別れる道の先に夾竹桃の赤い花が見える。夾竹桃はけっして珍しい花木ではないが、仙台では意外に少ない。ゆったりと伸びた先に花をつける樹形が日本の庭に合わないのかもしれない。剪定、剪定でちまちま作るより、のびのびとしている方が似合う花木だ。


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 【続く】






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Last updated  2014.08.19 17:02:40
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