『１０センチの空』・浅暮三文さん

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2004/02/14

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テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91880)

カテゴリ：読了本

川原敏也が、大学三年の夏休みのある日の事。

しかし、敏也は何がしたいかも解からず、無気力だった。

重い帽子をかぶったように頭が重い。
そして夢とも現実とも思える体験＝１０センチ程地上を歩いている。
もっと高く飛びたいが、どうしてもそれ以上は無理。
そんな時に、２２時１５分からのラジオ番組「夏野めぐみのラジオラジオラジオ」を聞いてるときに、突然タイムスリップか夢か・・・子供の頃の自分が居た。
近くの老夫婦の家に孫の少年が来ていて、子供の頃の自分と知り合う。
そして、この少年に飛べる力を半分だけ分けてもらっていたようだ。

「大人になっても僕は空を飛ぶ事を忘れません。そして大人になっても僕は空を飛ぶ仲間の事を忘れません。いつまでも僕は空を飛ぶ仲間でいます。」
この呪文のような言葉・・・
謎が解け、光が見えてきた敏也。

そしてもうすぐ３０歳になろうとしている敏也は、キラキラして仕事をし、未来に向っている。

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なんとなく心温まる本でした。
１５０ページ程の薄い本です。
分厚かったり、難しかったり、登場人物が多い本だったりした本を読んでると、時々　合い間にこういう本が　心にすぅ～っと沁みこみます。
２００３年１２月３１日、初版。徳間書店。

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