2004/09/10
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カテゴリ: 読了本


並じゃない、稀代のマエストロ。
彼は、東京公演の後ホテルで覚せい剤による事故か自殺により死亡。
ダグは、檜垣と共に傭兵として一緒に戦った仲間だ。
タグはアメリカ生まれのアングロサクソンだと言っていたが、どうも違うと檜垣は考えていた。
そこへフリーライターの芹沢がタグのネタを持ち込む。
檜垣と芹沢は、タグの死が腑に落ちず真相を求めてニューヨークへ向う。

そこには、アフリカ大陸での様々な陰謀があった。
独立を目指す国、ファシスト、民族間の確執、ダイアの鉱脈・・・・・・
「狐の石」フォックス・ストーン・・・これは本物のダイアの鉱脈か?ジルコンの鉱脈か?

ピアニストで生死が裏表の傭兵だったタグもアフリカ生まれだった。
タグの死の真相を突き止めるための檜垣。
タグの母、タグの義理の妹を次々を死なせてしまう。
復讐に燃える檜垣。
アフリカで事件の被害に遭い修道院にいるニーナは、両足を切断され口を耳元まで割かれた後があった。
ニーナは、檜垣に事件の事を話すが「もう憎しみは無いから、復讐だけはしないと約束してください」という。
が!檜垣は犯人を許せなかった。

「キシャンゴの王国」と名づけたタグの最後の作品。
タグが思いを馳せた生命の輝きに満ちたアフリカ。
怒りを、悲しみを、憎しみを、喜びを、愛を、希望を、人間が抱くあらゆる魂の慄を平然と呑み込むアフリカの心。

タグの父は生きているのか?
あのアフリカでの惨殺事件は誰が仕掛けたものか?
何のために?
タグは何故あの場所に居た?
犯行の一味なのか?
何故、あの村は地図から消えたのか?
特に最後10ページでのどんでん返し。

***************************

そろそろ9.11という事もあって、ニューヨークが舞台のかと思って読み始めた本でした。
でも舞台はアフリカ大陸。
「アダムの呪い」などで人類発祥の地としてのアフリカ。
帚木蓬生さんのアフリカ物を読もうと思ってる矢先の奇遇でした。
それにケーブルテレビで「坂本龍一のアフリカエレファンティズム」というのを観た。
坂本龍一も9・11という悲劇から人間のルーツと言われるアフリカ大陸で取材。
これは、”アフリカをもっと読もう”の暗示かも???
国名や言語のいろいろは解からないことばかりだけど、少しアフリカの匂いが嗅げそうな本です。

ミステリーとしても、アクションも、そしてアフリカをイメージできる面白い本でした=!!







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最終更新日  2004/09/12 12:58:20 PM コメント(9) | コメントを書く


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