飛騨古川の報告を後回しにして、更新できなかった言い訳をします。
世の中一般には「極めて重大な決断」とされる問題を、うちの母ちゃんは「発作」的決断で軽々と実行。とはいえ、会社が「超繁忙期」に突入した母ちゃんと、年度末の「繁忙期」を迎えた協力者の息子は、仕事の隙間を縫って手続きを進めなくてはならず、大わらわ。
私の方も、会社の生産ライン更新やら社員研修、リハビリなど連日スーツ姿で出勤する(お客様や銀行、大事な取引先との面談・打ち合わせがあるときのスタイル)慌ただしさ。
あっという間に日にちは過ぎ、刻々と「その日」は近づいて、気分的にはすっかり追い詰められ、ブログ更新にも手が付かない状態に陥っています。
「清水の舞台から飛び降りる」ような決断を軽々と…
母ちゃんが発作的に決断した「極めて重大な問題」とは住宅問題。
自転車放置、ペット飼育、ごみ出しなど、マンション住民のモラルにイラついていた母ちゃん。11月末大規模修繕積立費が2倍に跳ね上がる(元々決まっていたらしい)通知を受け取って、ブチ切れました。
「こんなだったら、マンション売って一戸建てを買った方がいい!」と。
管理費・修繕費積立、駐車場2台分を合算すると、かなり大きな支出なのです。
「まあまあ、落ち着いて」と私。
「言い出したら、本当になるからなあ」と不安がる息子。
銀行ローンの実状を調べはじめ、返済シュミレーションを繰り返し、物件探しに集中したと思ったら、
「ここに決める!!!」
住宅の条件は、ワンボックスの車が2台並列で停められる駐車場を持つ家。親子2世帯が何とか暮らせる家。母ちゃんと息子の会社から通勤距離がそれぞれ2キロ以内となる家。そして、住宅金融支援機構の融資基準に適合した耐震・耐火・断熱構造である家。この全条件を満たす住宅を23区内で見つけるのは、結構難しいはずなのですが、見つけてしまったのです。距離も耐震・耐火構造もクリア。建坪は約2倍、3LDKが5LDKになります。2世帯が暮らすにも問題ありません。
新居の完成予想図
息子も「これならOK!」と二つ返事してしまいます。
「えっ~! ホンマに大丈夫なんか? 彼女もOKか?」と、私の心配は尽きません。
ローン申込者は母ちゃんと息子。病人の私ではローンが通らないとの判断で、今のところ私の出番はありません。まあ、私が返済に貢献できるのは死亡保険金が入った時でしょう。
そんな頼りないローン申請なのに、どういうわけかあっさりとクリアしてしまったのです。
「えっ、通った!?」
「勢い」とは恐ろしいもの。一気に状況が動き始めました。
建売り物件なのですが、契約時点では基礎工事が始まったばかり。住宅会社としては、周りの建築条件付分譲地のモデルハウスとしたかったようで、この家だけ先行して工事を開始していたのです。
新断熱方式。ウレタンフォームを天井にも壁にも吹き付ける
基本構造は変えられませんが、屋根に始まり部屋の仕様(和室を洋室にする、フローリングは・・・等々)、設備仕様など・・・まるで注文住宅のようにリクエストを聞いてくれたのです。設計担当者との度重なる打ち合わせには、邪魔くさがりの息子も毎回出席し、意見を述べていました。もちろん外構部も2台駐車用に変更されました。
母ちゃんが拘りつづけたキッチン、浴室。息子が拘りぬいた部屋の内装や外壁の仕様。書斎の耐荷重は私の依頼に応じ2倍に強化されました。
郊外の一戸建てに比べれば、所詮は3階建の狭小住宅に過ぎませんが、3月中旬には完成し、引っ越します。マンションの売却という課題は残りますが、荷造りや諸手続きにちょっとスパートを掛けなくてはならないようです。