ケロサロン

2007.05.18
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カテゴリ: ボーイズ・ラブ
レースものと、沖麻実也さんのイラストに惹かれて買いました。
私は、あらすじとイラストを見て選んでいるので、作家さんにあまりこだわりがありません。
読んで初めて、緋夏れんかさんが角川ルビー小説大賞の優秀賞と読者賞をとった新人作家さんであることが分りました。
そして、この作品がデビュー作らしい。



 ルビー文庫 2006年7月1日発行


理由あって夏休み中、家を出た大学生の 鈴川流(すずかわりゅう)
所持金も底をつき、困っているところに、 美形の御曹司・秋津洲世(あきつしゅうせい) に助けられる。

「おれの恋人になってくれ」

報酬は弾むからと、
困っていた流はバイトと割り切り、恋人役をやることに・・。

洲世は スーパーGTで活躍する、有名トップレーサー だった。
洲世のマネージャーの麻貴は、流が洲世の恋人ではないことを見抜いていました。
麻貴は流に冷たく当たります。

実は洲世には、 “恋人を殺した”過去 があったのです。
その 心の疵 に、毎晩のようにうなされ続ける日々。
洲世が偽装恋人をつくる本当の理由とは・・、結婚を迫る親への牽制のためではなく、一緒に寝て、傷ついた洲世を包んでくれる相手を探していたのだった・・。
流は 華奢な可愛いタイプの男の子 芯の強い ところがあり、洲世は流のそこが好きだと言う。
流はいつしか洲世が好きになり、自分が洲世の弱さを全部受け止めてやりたいと思うようになります。

洲世の心の闇に踏み込み、そこから洲世を救い出した流。
流は、麻貴をはじめ、他のクルーからも認められ、洲世の 真の恋人 になりました。


それはレースの緊張感とか、メカニック的なことがあまり詳しく描かれてないせいもあると思います。
あとがきで、緋夏れんかさんは、サーキットでお仕事をしていた方だと知りました。
あえて専門的な部分を書いてないので、「たまたま相手がレーサーだった。」という軽い受け取り方をして欲しいと述べています。

う~ん・・私は逆だと考えます。
たとえ理解できなくても専門的に描くことによって、読者は臨場感をもって、その世界をリアルに体感できる。
小説は、文字だけが全てですので、そこにリアルな表現ができていないと、それはただのおとぎ話になってしまう。
それが、レースという特殊な世界なら・・余計にです。
要は “雰囲気” だと思います。(笑)

そして、心の疵になった事故も、回想シーンなど使って、もう少し詳しく劇的に描いて欲しかったと思います。
そうすれば、より洲世の闇を深く表現できたかも・・?

私の満足度★★★☆☆





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最終更新日  2007.05.19 02:01:13
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