春夏秋冬

春夏秋冬

病院で確定


総合受付で乳腺外来のある外科へ行くようにいわれた。(婦人科じゃあないんだ。)

初診のDrは神父さんのように優しい紳士だった。あとで副院長先生だとわかった。
触診、X線、超音波そして細胞診のための穿刺。細胞診の結果はまた来週。
だけど来週は祝日なのでその翌日。
早く知りたい。待ってられない。患者には休日は無いと思った。

9月17日火曜日の先生は別の先生だった。
今度の先生は’油ののった活きのいい先生’だったが 結果を伝える段になると声が小さくなった。“ご主人は近くにいらっしゃいますか? 今 呼べますか?”と尋ねられた。
“いま日本にいない。今夜遅く帰国する”ことを伝えた。
カルテをのぞくと”V”の字が見えた。
そんなに進行していたんだ・・と思うと血の気がひいたようだった。でもそれはStageVではなくClassVということだった。はっきりした癌であるというClassVなら思ったとおりだ。癌かどうかを示すClassと癌の進行具合を示すStage。紛らわしい表記。なんとかしてほしい。


癌と確定したときは自分の診断が当たっていた事で満足気分だった。
せっかちで気が早い性格なので、死ぬのも早いかも。
美人は早く死ぬとかいうから私も??






© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: