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今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!
December 10, 2009
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自分への「ごホウビ!」とばかり、いそいそと。
大好きな役者さんが勢揃いした師走の歌舞伎座へ十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎染高麗と孝太郎さん。

そして、中村座のメンバーは
なによりうれしい顔合わせ。

徹夜の後なんだけど、
他に来られる日はなかったし、
三階の東、花道が全部見える席なんて、
この上ないチケットが出てしまったら

快適!
ゆったり見られます。

幕間にトイレに立つのもすぐ近くだし、
誰の頭も邪魔にならない席!

見降ろしたら、こんな感じ。
舞台からは1階の前列と同じくらいの距離。

十二月大歌舞伎

そして花道が全部見えるゴキゲンな席!

十二月大歌舞伎

この席からは、真下以外は、1階から4階まで全部見えます。

4階には、立ち見がいっぱい! 
いつもあんな遠くから観てるのね、ワタシ。

十二月大歌舞伎

ホントは橋吾さんが
「しばらく、しばらく~」と花道を駆けてくる
昼の部の

『りびんぐでっど』の時に花道が観たかったけれど、

昼の部はプラチナチケットなので、贅沢は言わないこと!(*^-^)

十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎『引窓』は観たかった作品だし、
橋之助さん主演だったので、なおウレシ。

6月に『双蝶々曲輪日記 角力場』
(ふたつちょうちょうくるわにっき)を観た。

その続編で、

あの華やかだった濡髪長五郎の
その後の話が興味深かったの。

あの時は幸四郎さんの濡髪長五郎と
吉右衛門さんの放駒長吉の兄弟の
対決(共演)が見どころでした。

長五郎と長吉のちょうさんが二人だから
「ふたつちょうちょう」なんですって。

生みの息子の長五郎は訳あって追われる身。

それを義理の息子南与兵衛が捕まえれば
代官として初手柄。

なんて運命の皮肉、
悲劇の母を右之助さんが演じてました。

私は右之助さん、今まで意識してなかったけど、
このお母さんは良かったな~。

そして、義理の息子の嫁の扇雀さんがまた良かった。

なにがって、お義母さん想いなんだもの。
実の息子の長五郎を逃がそうと必死。

三津五郎さんが義理の息子なんだけど、
やはり義母の気持ちを汲んで
濡髪長五郎を助けようと協力してくれる。

その気持ちがありがたくて
「自分を捕まえて手柄にしてくれ」

と長五郎も
義理の兄弟のお縄にかかろうとするんだよね。

タイトルの『引窓』は、
屋根についている灯取りの窓。

夜はスライドさせて閉めます。

母も、嫁も皆で窓を開けて昼を装い、
なんとか逃がそうとする。

なぜならば、南与兵衛の役目は夜のみ。

「自分が働く時間は夜。今は昼だから捕まえないよ」

三津五郎さん、名演技!

いいなー、大和屋!だよな。

私の席からは、その『引窓』が真上からよく見える。

1階席からだとかえって見えないのにね。

そして、お母さんの哀しみもよーく見える。


十二月大歌舞伎
『雪傾城』は、
芝翫さんがお孫ちゃん達6人と踊ります。

※追記 この時の芝翫さんは先代 芝翫さん(女方)

りっぱになった勘太郎・七之助兄弟をはじめ、

雪だるまの陰に隠れていて飛び出す
橋之助さんちの三兄弟、

めったにお目にかかれない福助さんちの児太郎君。

可愛い孫と一緒に踊れる芝翫さんの
幸福な気分を想うにつけ、
おすそ分けしていただいたような気持ちがジワーっ。

ほのぼのとした踊りですが、

勘太郎君達が気絶するシーンがあって
目を閉じてジッとしている二人を観ていたら気がつきました。

七之助君、何気なく寝ているようで、
上半身少し浮いてました。

ペタンと地面に全部ついてしまうより、
キレイに見えるからかしら。

あれでジッとしているのは
腹筋とか鍛えてないとダメでしょう。

顔は優美な表情を浮かべているのに
着物の下はアスリート!

芝翫さんの後見の人、
ステキ!と思ったら芝のぶさんでした手書きハート

この席は「せり」の中も
黒衣(くろご)さんの仕事もよく見えます♪


十二月大歌舞伎

そして台本読んでカンゲキ!
(そうです、先に野田さんのご本を読んでいました)

シネマ歌舞伎で観てカンゲキ!だった
『鼠小僧』、

生で見るのをどんなに心待ちにしていたことか!

初演とほぼ同じメンバーですが、
前と違う個所多々、
初めて歌舞伎を見る人にもわかりやすく、
表現が派手になっているような…

それと、当たり前と言っては当たり前かも…

勘太郎・七之助兄弟が一段と上手になっていて
年月を感じました。

そうそう、勘太郎君は目明しの清吉、
鼠小僧を追って走ります。


花道をあんなに何度も全力疾走する人は
かつてなかったんじゃない?

陸上の選手かしらん、と思うくらい

※追記 その後大河『いだてん』主演を予言していた?😊

屋根の上での捕り物がみどころのひとつですが、

ほんとにありがたいのは、
この席は屋根の上がよく見える!

勘三郎さんの汗も、岡っ引きもよく見える!

十二月大歌舞伎稲葉幸蔵の染五郎さんは出番が少ないけど、
キラキラ度最高!

そして、さらに嬉しかったのは、
最後のお白州の場面。

黒御簾
(舞台の下手にある黒い板で囲まれた
小さな部屋で、
舞台側の格子窓に黒い御簾(みす)が
かけられているため黒御簾と呼ばれる。

またの名は「下座(げざ)」)の上に

大岡越前の奥方(孝太郎さん)と
腰元が座る席ができていたこと。

シネマ歌舞伎ではなかったと思うので、
今回のためのアイデア
なのだと思うのです…

『CATS』だったら、
グリドルボーンのピンクのお部屋のよう。

なんとそれが、お向かいにあるわけなので、
浅草の平成中村座、
『映画 Beauty うつくしいもの(愛之助さんと共演)』
以来、孝太郎さんファンでもあるのでゴキゲン!

十二月大歌舞伎この孝太郎さんは
ニザ様譲りの細かな芸を見せてくれるので
いつもジッと見ちゃうのですが、
この場面は特にスゴイ!

大岡裁きの流れに、侍女ともども、
一喜一憂するのがホント面白くて、
もう孝太郎さんから目が離せません!

いいなー。みどころ、満載!

十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎十二月大歌舞伎


十二月大歌舞伎













福助さん、亀蔵さん、彌十郎さん、
それぞれの魅力を発揮して

客席の人、皆楽しそうに
笑っていたのがまた、ウレシ!

最後は勘三郎さんの熱演に
涙、涙となるのですが…

あー。
3階東、この席で
ちょうどいい演目揃いで
堪能させていただきました。


譲ってくださった方に深く感謝いたします。
Special thanks!

さよなら公演の歌舞伎座へ
皆さま、ぜひぜひ
お出かけくださいませ。

(2009年12月9日 歌舞伎座 十二月大歌舞伎 夜の部)





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最終更新日  April 12, 2025 11:51:48 PM
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