PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄

今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!
January 19, 2010
XML
立見でもいいから、
どうしても今日の道成寺が観たかったのは
鶴松君の「まい尽くし」が聞きたかったから。

会社が終わってダッシュで、
幕見(当日券)の列の後ろに着く。
どうにか座れる範囲の中にはいれた♪

「道成寺」は何度も衣装と小道具を変えて
1時間近く踊る白拍子花子役の
役者さんの舞踊そのものも、
もちろん素晴らしいのですが

「聞いたか、聞いたか」と話しながら
花道から舞台に大勢ならぶ所化(お坊さん)の
珍問答があってそれがとっても楽しいです。


冷静に考えれば、
花子役の勘三郎さんのお着替えタイムなんだけどね。

花子を踊る襲名披露の時などは
名の知れた役者さん(幹部)が出演します。

それを「ご馳走」というのですが、
歌舞伎を良く観るようになってから
大御所じゃなくても

あ、巳之助君だ、松也君だというふうに
誰だかわかるようになったから
所化をみるのがかなりお楽しみです。

さて「まい尽くし」とは
十数人並んだ所化たちの一人が
指名されて舞にまつわるお話をするもの。

「そもそも舞の始まりは…」と始まって、
舞の由来を語ります


「武蔵坊弁慶は安宅で延年の舞」
「一条大蔵卿は曲舞」などと、

自分が観たことのある演目の舞の名前が出ると
嬉しくてニッコリしちゃいます。

その所化の言葉にいちいち、
他の所化がうなづく様子がのどかで好きです。

そしてその話は
「わたしの話はこれでおしまい」と締めくくられます。

所化が順番に「まい尽くし」を担当する時もあるようですが、
今回の歌舞伎座は日替わりで担当があるようで、
「そもそも舞のはじまりは」から「おしまい」までの間に
めいめいが考えたオリジナルのフレーズが入ります。

18日と19日は鶴松君の番、と情報を得て、駆けつけた次第。

1月19日のカウントダウン時計 

さて、前列のいちばん上手(かみて)に座った鶴松@正覚坊。

今日は誰が話してくれるのかな~と
先輩所化のお決まりのセリフのあとに

「おお、ここに当山きっての博識の僧が」 と紹介されて
鶴松君がちょっと照れながら、
「博識ではありませんが」と謙虚に答えて、
まい尽くし始まりました。

○○の舞、の舞!の部分で
他の所化が大きくうなづくのですが

ワタシまで、
鶴松君の言葉に一緒になってうなづいて
「おー、ちゃんと言えた!」 アラ、ヤダ!お母さん目線です。

「必死でおぼえます」と言ってたそうですが、
ちゃーんと覚えられて良かったね。

踊りなどでは堂々としているのに、
セリフは恥ずかしげで
そこがまた可愛かったりしてね。

叶姉妹(かのうし まい )は贅沢三昧(ぜいたくざん まい )!などと笑わせてくれました。

所化のお話の途中で、黒衣さんが登場し、
左右に所化が座るための緋毛氈を敷きます。

これが、勘三郎さんの準備OKの合図で、
それを目の端でとらえた所化達がホッとした感じで
席に戻ります。

今日も勘三郎さんの花子を観られて シアワセです。

技術も体力もなければならない、
そして言いかえれば
踊りのすべてが集約されている道成寺。

緊張が伝わってきた、浅草の七之助くんの花子

シネマ歌舞伎で観た、あでやかな玉様と菊之助さん

3階の西の桟敷に座ったので、

花道での部分が長かった分見切れが多くて、
残念さが募った三津五郎さんの花子

いろんな「道成寺」を思い出します。

花の外には松ばかり ♪


松羽目の背景も桜の飾りも
それに合わせた桜の衣装の囃子方も

後から出てくる橋吾さん達の鱗四天も
最後の美味しいところ、押戻しで登場の團十郎さんも

なにもかも ブラボーなのに 

これを1100円で観られる!


幕見のありがたさが
さよなら公演になって身にしみる。

幕見 廊下の提灯

写真は幕見へ向かう階段に飾られた提灯。
ああ、この階段を4階まで上り下りするのもあとわずか。

(2010-01-19)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  April 5, 2016 11:38:32 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: