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今日、もらった感動へのお礼を綴りたい。
そう思って書いていると嬉しさがよみがえって
笑っているうちに楽しくなる。
読み返した時、また嬉しくなる。
だから、明日が楽しみ!
August 17, 2025
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『双蝶々曲輪日記(フタツチョウチョウクルワニッキ』 
「八幡の里 引窓の場」

通称 『引窓』

明日は、 放生会
(捕獲した生き物を放して殺生を戒める仏教の儀式)


最初に登場するのが お早(はや)

中村春江(前名 春希)

加賀屋 中村魁春門下
1992年生まれ/第19期生




続いて、 お早の義理の母 お幸

お早の夫の与兵衛は、亡くなった夫の子どもです

中村好蝶(よしちょう) 

萬屋 中村萬壽門下
1996年生まれ/第22期生





人気力士だったのが訳あって追われる身。

生みの母に一目だけでも会いたいと訪ねてきました。


濡髪(ヌレガミ)長五郎

市川新八(しんぱち)

成田屋 市川團十郎白猿門下
1989年生まれ/第21期生


長五郎が二階の部屋に入った後、
花道から三人の男性が登場します。

長五郎を捕まえに来た侍と
お幸の息子の与兵衛です


黒い羽織が 与兵衛(お早の夫)
南(なん)与兵衛

中村蝶也(ちょうや)

播磨屋 中村歌六門下
1989年生まれ/第21期生









紫の羽織が平岡丹平

市川左次郎(さじろう)

高島屋 市川左團次門下
2002年生まれ/第24期生


後ろの 青い羽織は、三原伝造

中村又康(またやす)

播磨屋 中村又五郎門下
2002年生まれ/第28期
​​養子に出した息子が
人気の相撲取りになりましたが


再婚先の家では夫に先立たれ
義理の息子は事件を起こし
見初めて来た嫁は廓の出

気鬱な日々を過ごしていたお幸さん。


捕らえた生き物を放して
殺生を戒める放生会の前日、

訪ねて来た実の息子は
お尋ね者になっていました。

そんなお幸さんにようやく
嬉しい出来事が起こります。

それは
義理の息与兵の出世。

ようやく以前の身分だった
代官に取り立てらることになりました。

ところが
嫁共々喜んだのもつかの間。


義理の息子の初仕事は 実の息子の捕縛。



なんとも皮肉なお話ですが、

嫁姑の情愛、
息子たちが相手を想う心情を描く

『引窓』
最初に観た日から とても好きです。



タイトルの『引窓』ですが

天井についている明り取りの窓のことで

夜になると紐を引いて閉めます。


朝になると紐を離すと 

外から光が取り込まれ、
明るくなります。

この前段に

『角力場』と言って

長五郎が人気絶頂、

威風堂々としている場があります。


外題の『双蝶々曲輪日記(フタツチョウチョウクルワニッキ』
※長五郎のチョウ、もう一人の登場人物 長吉のチョウで
 二つ蝶々 です。



以前の合同公演の『引窓』

かわいい女房お早を好演して強い印象を残した
好蝶さんが今度は姑のお幸さん、

老け役に挑戦しています。


長五郎大好きの若旦那を初々しく演じていた
蝶也さんが与兵衛役。




代官に取り立てられ、
母と女房も喜ぶだろうと嬉しさを隠し切れない
微笑ましい姿に和みます。


初日にそっと後ろから見守っていらした
第2期生の歌女之丞(かめのじょう)さん

(歌右衛門 門下の歌女之丞さんjは
今回『引窓』のご指導に当られました)

後輩たちの素晴らしい出来ばえに
さぞかしお喜びだったのではないでしょうか。







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最終更新日  August 25, 2025 07:39:06 AM
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