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2004年07月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は「かみぽこ政治学」です。

最初に言っておきます。
ははは。

まずはこの記事から。
『竹中金融・経済財政担当相(53)が参院選比例区に自民党の公認候補として立候補することが16日、決まった。小泉首相が同日夜、東京都内のホテル で竹中氏と会い、「参院選に出て、構造改革の必要性をご自身の言葉で国民に語って欲しい」と直接要請。竹中氏が「首相をさらにお手伝いしたい。私自身によ り大きなミッション(使命)を課すことに大きな意味がある」と受け入れた。
 首相は会談に先立ち、官邸で記者団に「『民間人を大臣にするのはけしからん』と党内から辞めろコールもあったが、国会議員になれば、そういう声も起きないと思った」と語った。 』(朝日新聞)

これは正直驚いた。
まさか竹中平蔵氏が参院選に立候補するとは思わなかったからである。


この「かみぽこぽこ」では
かつてボロクソに書いて、
そのあまりのボロクソぶりに
この文章は誰かさんによって
2ちゃんねるに貼り付けられてしまい。
かみぽこは晴れて2ちゃんねるデビューを
飾ってしまったのだった。(恥)
(2003年4月28日
客員研究員なる人種(1) 、
2003年4月29日
客員研究員なる人種(2) )


かみぽこぽこ初期の頃でもあり、
まさに2ちゃんねるに出てしまうような、
恥ずかしいものでしかないのだが、

要するにここで書いたのは、
日本の大学の先生で

客員研究員やったとか
HPや著書の自己紹介で
でかでかと書いている人がいるけど、
客員の実態とは
大学で授業を持つわけではなく、
研究のノルマがあるわけではなく、
ただ遊んでいるばかりにしか見えないと。

もちろんそうでない人もいますよ。
ノルマがなくても積極的に研究を進めたり、
現地の教授陣と議論したりしてる人も知ってます。
そういう方は自己紹介で客員だったとか
あんまり書かないですけどね。

まあ、とにかくこの文章では
あんまりまじめに見えない方の
客員なる人種の典型が竹中氏であると書いたわけだ。

そして、同じ文章で私は竹中氏についてこう書いた。

『この「議席を持たない」というのは、問題です。
いざ竹中氏の経済政策が失敗し、国民の生活が崩壊した時、国会議員である首相は選挙の洗礼を受け、落選して失職することがありますが、竹中氏は国民から選挙を通して責任を問われることがありません。まあ、しれっとして慶応大教授に戻るのでしょう。』

私は、基本的に日本における大臣の民間人起用に
懐疑的な考えを持っている。
その理由は端的に言えば、
大臣として実行した政策に対して
国民から選挙を通して審判を受けることがないから。

つまり、どんなにその大臣が間違ったことをしても、
内閣が総辞職すれば民間人は
しれっと元の職場に戻ればそれで終わり。

現職大臣がしばしば選挙で落選することがあることと比べたら、
民間人大臣はその職務に対してあまりに気楽な立場にある。

国民生活を担う国務大臣が国民に対して
責任を取らなくていいというのは、
やはり問題だろうと私は思う。

ちなみに、日本と同じ議院内閣制を採用する英国では、
民間人大臣は皆無であることも付け加えておく。

そして、この私の考えからすると、
竹中平蔵金融・経済財政担当相というのは、
最悪に近い存在だった。

竹中氏の役職は文部科学技術大臣や環境大臣と違う。
いや、こういうのももちろん大事だけど、
金融・経済財政担当相というのは
それよりもっと今日、明日の国民生活に直結するものだ。

竹中氏が推進する「構造改革」というものが
正しいかどうかは別として、可能性としては
大量の企業倒産、大量の失業者を出して
日本社会をパニックにしてしまう可能性もあったのだ。
(現実にはそうなっていないにしても。。。)

日本社会がパニックになって、
国民の怒りが爆発して、
小泉内閣総辞職どころか、
小泉首相自体が選挙に落ちて
路頭に迷ったりしたかもしれない。

そんな時、竹中氏一人が
慶大教授に戻って
TVに出てとうとうとしゃべったりしたとする。

国民は怒り爆発だろう。
しかし、国民は竹中氏に対して
何もすることはできないのである。

だから、竹中大臣は最悪の存在だと、
私はこれまでずっと言ってきた。

しかし、その竹中氏が
なんと参院選に自民党から出馬するという。
私は仰天してしまった。

なんで?
いったい何の得があって
選挙に出るというのか?

私にはいくら考えてもわからなかった。

まずもって竹中氏自身は国民に不人気である。
特に田舎では不人気だ。
とてもじゃないが前回の舛添氏のようにはいかないだろう。
舛添氏は約160万票獲得したらしいが、
竹中氏は30万票くらいにとどまるという分析もある。
私もそんなもんだと思う。

落選ということでなくても、
得票数が不調だったとしたら、
国民は竹中不信任だと自民党内からも批判が強まり、
構造改革の推進に悪影響があるだろう。

参院選後は小泉構造改革の本丸と首相が言う、
郵政事業改革が本格化するわけで、
ここで竹中氏の評価を白黒はっきりさせるのは、
竹中氏が不人気と思われるだけに
あまりにリスキーである。

竹中氏の学者としての今後にもこの選挙はリスクが大きい。
構造改革への評価があいまいなままに大臣としての任期を全うし、
学者の世界に戻るのならそれほど今後に悪影響はないだろうが、
選挙に負けて戻りましたじゃ格好がつかない。
学者としての評価はがた落ちになるだろう。

逆に、竹中氏が選挙で大量得票を得たとしたらどうだろうか。
構造改革は国民の信任を得たということで確かにやりやすくなる。
しかし、竹中氏は自民党の1回生議員になってしまうのである。

先ほど名前を出した舛添氏のことを考えてみるといい。
舛添氏は著名な学者であって、政府委員などを歴任し、
元々「政治家に対してアドバイスをする」立場にあった人だ。

しかし、そんな人でも
自民党の1回生議員となったら特別扱いはない。
舛添氏は閣僚に起用されることなどなく、
同期の大仁田厚氏らと同じく党務に励む毎日である。

竹中氏も同じであろう。
最初こそ閣僚に留任するだろうが、
いずれ退任した時、
彼は経済財政諮問委員会委員や
その他の政府委員に戻れることはないのである。
他の1回生議員と同じく、
地道な党務に励む毎日が待っているだろうし、
次に閣僚の座が彼に回ってくるのは
おそらく10年以上先になる。

学者として自由な立場で発言の機会を確保したほうが
よっぽどいいではないか。

いったい何のために彼が参院選に出馬しようというのか、
絶対に彼にとって何の得もない。
私には考えれば考えるほどわからない。。。。

1つだけ言えることは。

竹中平蔵金融・経済財政担当相は、
自らの推進した「構造改革」の是非を
国民にはっきりと問うたということである。

今回の参院選では、
年金とイラクが主な争点だそうだが、
与党も野党も、あいまいな発言をする政治家がほとんどで、
いったい年金とイラクのどこが争点になっているのか
正直私にはよくわからない。

その中で、竹中平蔵ほど
はっきりと自己の責任を国民に問いかけた人が他にいるだろうか。

私は学者としての竹中平蔵氏には、未だ強い批判を持っている。
竹中氏の「構造改革」にも懐疑的である。
しかし、参院選に敢然と出馬した「政治家」竹中平蔵氏の姿勢は、
高く評価したいと思う。

自分の損得に関わらず、
大臣として自らが実行した政策に対する評価を
選挙で問う。

政治に携わる人間としては王道といえる行動である。
その潔さに対しては、素直に拍手を送りたいと思うのだ。





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最終更新日  2004年07月24日 22時14分40秒


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