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2004年08月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
いやあ、英国ではさっぱり観ることができないんですが(笑)


サッカー・アジアカップ。

今日はこれに関連して書いてみたい。
まずは、この記事から。


『PK戦で窮地に追い込まれた日本を、川口の両手が救った。
 最初の中村、2人目の三都主が芝に足を取られて大きく外し、決められると2連覇の道が断たれる相手の4人目。シュブルのシュートに左手が反応する。上に弾いた球はクロスバーに当たり、ゴールの外へ跳ねた。
 6人目の中沢が阻まれ、再び追い詰められた後のズブンのキックは右手で弾く。相手の4人目から実に4人を続けて失敗させ、チームをベスト4に押し上げた。「何とか勝ててよかった」。厳しい展開から解放され、白い歯を見せた。
 集中力が極限まで高まると、考えられないようなスーパープレーをするのが川口の真骨頂だ。8年前にブラジルを破ったアトランタ五輪がそうだった。前回のこの大会でも、サウジアラビアとの決勝で好守を連発し、日本にタイトルをもたらした。欧州に渡り、イングランドとデンマークで不遇をかこっても、持ち前の勝負強さは失ってはいない。



アジアカップ準々決勝
日本VSヨルダンのPK戦における、
GK川口能活の神がかりスーパーセーブを
伝えた記事である。

この記事だけでなく、
例えばインターネットをチェックすると
川口さんの活躍は大絶賛されているようだ。
そして、

「海外での厳しい経験が生きた」

という論調も目立つようだ。

しかし、川口さんの海外での厳しい経験というが、

具体的にどんな経験をして
彼が成長したのがこの大活躍につながったのか、
きちんと論じたものはないようだ。

ただ海外のディフェンダーがザルの三流チームで
大量失点の責任をぜんぶ押し付けられて

大変な苦労であるのはわかるのだが、
それとこの大活躍との因果関係がどこにあるのかは
正直よくわからない。

じゃあ私にはわかるのかというと、
そりゃわかんないのだが、(笑)

意外に知られていない
「海外での川口能活」について
今日はこんな話を紹介したい。

「おらが街に川口能活が来た日」。

私が住むおらが街には、
プロ・フットボールチームがある。
そのチームはかつてHPで紹介したことがあるのだが、
(2003年5月11日
THE GREAT ESCAPE! )
その時はこんなことを書いた。

『このチーム、はっきり覚えていませんが、2年前にプレミアから降格するまで、確か34年間の間に11回か12回リーグ最終戦で残留を決めたという、ものすごい戦歴を持っていたのです。

日本の一部のサッカーマニアにも、その特異な戦歴で熱心なファンがいたと聞きます。

最後は2年前、私がこの町に来た年、やっぱり最終戦で最初2-0でリードして、「今年もGREAT ESCAPEだ!」と思わせた矢先に、3点立て続けに取られて敗退。年貢の納め時となりました。

今年は下部リーグで「THE GREAT ESCAPE!」をかけて戦っているというていたらくだから、よほど残留争いの快感が忘れられないらしい。。。。』

そう、この「おらが街蹴球団」、別名「青空隊」
(このチームのチームカラーからきたもの)
がイングランド・リーグDIVISION 1で
激しい降格争いをしていた2003年の3月、

おらが街蹴球団VS川口さんがいたポーツマス

がおらが街サッカー場で行われたのである。

「川口能活がおらが街にやってくる!」

ということで、さっそく私は
当時、うちの学生であった
R太郎君、E美ちゃん、N子ちゃんとともに
おらが街サッカー場に乗りこんだのであった。
(ちなみに、なぜこんなとっておきの話を
これまでHP・メルマガに書かなかったかというと、
これはHP開設前の話だったからだ。)

おらが街サッカー場へは、
バスで向かう。
サッカー場は街の中心街から離れた郊外にあるのだが、
サッカー場が近づいてくると、
ただでさえあまりきれいではない町並みが
なんだかすごいことになってきた。。。

家はほとんど廃墟みたいなのが並んでいる。
歩いている人はほとんど
のど自慢の「ガッチャマンの歌」みたいな
イガグリ頭の太った兄ちゃんか、
がりがりにやせたヤク中みたいな兄ちゃんばっかりである。

これはやばいとこだな。。。。

そんな風に思っているとバスがサッカー場の前に着いた。
歩くのも怖い感じの労働者の街にあるサッカー場だが、
さすがプレミアに34年もいただけある。
結構立派なサッカー場である。

試合開始30分くらい、サッカー場に入場してみた。

ちょうどポーツマスが試合前の練習をしていた。
ゴール前ではゴールキーパーが2人
ボールを使ってウォームアップをしているのが見えた。

川口さんだ。。。

おらが街蹴球団が降格争いのていたらくとあって、
サッカー場はガラガラであった。

私たちはコーナーフラッグの近くの席だったのだが、
川口さんの近く、ゴールの裏に移動してみた。

何枚か写真を撮る。
(この時はデジカメじゃないので、公開できません。残念。。。)

そのうち、R太郎君が手を振り始めた。

「おーいおーい、川口さーん、
か・わ・ぐ・ち・さーん!」

客のいないサッカー場である。
声は響いたし、手を振る姿も目立ったのであろう。

川口さんは我々に気づいて、
ニッコリ笑って
何度も手を振ってくれた。

Jリーグや代表戦では考えられないことであろう。

ウォームアップでの川口さんは
とてもきびきびしていた。

右に左に投げられるボールを
パッ、パッと動いてキャッチする。

相手(正ゴールキーパー)にボールを投げるときでも
一生懸命投げていた。

そして、ずっと笑顔。

練習が終わる直前、
我々は今度は選手の出入り口のほうへ移動した。
近くで川口さんに声を掛けようとしたのである。

こんなのもJリーグや代表戦では考えられないだろう。

練習が終了。
選手が小走りで出入り口に入っていく。。。

川口さんに声を掛けようとしたら、
我々の前を通り過ぎてしまった。
その時、

R太郎君があきらめず、
声を掛け続けた。

「川口さん、川口さん、
か・わ・ぐ・ち・さーん!」

珍しい日本語だったからだろう。
なんと、川口さんが中から戻ってきたのだ。

R太郎君が川口さんに話しかける。

「川口さん、サインお願いします。
あ、代表のアメリカ遠征、がんばってください。」
(この時期は日本代表のアメリカ遠征直前であった。
結局この遠征はテロの危険性から取りやめになったのだったが。)

「はいはい。」

川口さんは無表情に返事をして淡々とサインをしてくれたが、
私はR太郎君の後ろから川口さんの顔を見て、
ちょっと驚いた。。。

ガリガリにやつれて、
生気のない顔。。。

これまで何度もテレビや雑誌でみた
ハンサムな顔は疲れ果てているようにみえた。

この人、苦労してるんだな。。。

毎日いったい川口さんに何が起こっているのか
もちろんわからないけれども、
悩み深いということだけは一目でわかった。

それにしても、
試合前のウォームアップをキビキビやるのは
もちろんこの人らしいのだろうが、
お客さんに手を振ったり、
試合直前にサインをしてくれたりというのは、
試合に向けて集中力を極限に高めるタイプの
彼にしては珍しいことではないだろうか。

試合には出れないわけだ。
もちろん集中力は高まってなかっただろうし、
迷いや悩みもたくさんあったんだろうな。

今、あの時の彼を思い出して、
なんとなくそう思う。

試合が始まった。

試合はなんだか
両チームがキックの応酬、ゴール前での肉弾戦という
いかにもイングランドのどさまわりの試合という感じであった。(苦笑)

しかし、
プレミア昇格争いのポーツマスと
DIVISION 1 降格争いのおらが街蹴球団では
はっきり言って勢いの差がありすぎて、
前半25分でポーツマスが3点を取るという
なんだかな、な展開となった。

普通だとこれは
サポーターの暴動を覚悟しないといけないところだが、
もうおらが街のサポーターも
負けるのに慣れてしまって、
そもそも客が入ってないし、
来ているお客さんも苦笑するばかりであった。

途中で、おらが街蹴球団の
アフリカンな風貌のMFが
頭の上を飛び交うロングボールを追いかけて
右往左往している間に、
脚をすべらせて転んでしまって、
スタンドの失笑を買うという
なんだかな、なシーンもあった。

試合は4-1でポーツマスの圧勝。

負けたおらが街蹴球団のGKが
サポーターに向かって
笑顔で大きく手を振っているのが
なんだか印象的だった。

おまえ、4失点だろうが。。。。

勝ったとはいえ、
川口さんはこんなさむーい試合のベンチに
ずっと座っていたのである。

サッカー場に日本人わずか4人
(ひょっとしてポーツマスサポーター席に
たくさんいらっしゃったのかもしれませんが)
のどさまわりの試合のベンチで、
川口能活という選手は一体何を考えていたのだろう。。。

アジアカップも残すは決勝戦のみ、
川口さん、最後までがんばってください。





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最終更新日  2004年08月05日 03時25分45秒


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