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2006年12月02日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「政局抜きで小泉政治を総括する」も


ここからは大真面目に(苦笑)
「小泉流民主主義とは」の
まとめとしてね、

「指導者とはなにか」

という観点から論じて、
この超ロング・エントリーの
まとめとしたいと思う。



どうせ、最後は脱線して
政局、政局、うひょひょ。。。
の話になるんだろって?

ははは、すでに
脱線しまくってるから
もういいんじゃない?(爆笑)

さて、「言論の自由」のところで
書いたことと関連するけど、
私は小泉さんを指導者として
高く評価するのは、

「あんまり自分の考えを押し付けない」



なんか、「指導者」のあり方としては
ピンとこないと思う人もいるだろうね。(苦笑)

いや、小泉さんは
構造改革にしても外交にしても
大きな方向性は示してね、


だけど、政策の細かいことについてはね、
専門家や他の政治家の議論に
任せていたよね。

小泉さんが出て行く場面は、
議論が煮詰まってしまって、
それを前に進めるために
なにか手を打つ必要がある時か
(例えば、このエントリーの
「三位一体の改革」の時など。
2004年12月7日
三位一体の改革:まずゼニに手をつけた )
議論が小泉さんの示した方向性を
大きく逸脱した時に
(郵政民営化法案参院否決時の
衆院解散総選挙の時など)
限られていたと思うんだよね。

こういう小泉さんの姿勢は
「丸投げ」とか
「政策を理解してない」とか
いろいろ言われたわけだけど
私はそうではないと思うんだよね。

「あんまり自分の考えを押し付けない」

という小泉さんの姿勢は、
民主主義の国の指導者のあり方として
正しかったと思うんだよね。

なぜなら、21世紀の複雑な世の中は、
政治が取り扱う事柄が
飛躍的に多くなっていて、
また1つ1つの事柄も
専門性が高くなっている。

その上、情報化が進んでいるので
さまざまな政策に関する情報を
一部の政治家や官僚が
独占的に持つことが
できなくなってしまって
国民が政治に対して
興味と理解と深め、
政策についても
様々な意見を持つようになった。

このような時代に、
たとえ一国の総理といえども
政策の細部まで
全部指示を出すというのは、
無理なのである。この

「政治家の限界」

というものをしっかりと
自覚していたこと、
その中で政治家の役割とは
なにかがわかっていたことが
小泉さんが指導者として
傑出していたところだと
私は思うんだよね。

まあ、この部分については
「小泉流民主主義」の
エントリーで書いたから、
今日は別の角度から

「指導者があんまり自分の考えを押し付けないこと」

の大切さを書いてみたいんだけどね。
いくつか例を挙げて
説明したいと思う。

まず、「小泉首相の靖国参拝」について。
(2004年5月26日
靖国問題は小泉が仕掛けた罠!? )

この靖国参拝を巡って、
小泉さんが中韓両国とやった
チャンチャンバラバラの局地戦については
これまで散々書いてきたから
ここでは書かない。

ちびっとでも書いてみたいけど
ここは我慢する。。。(苦笑)

今日の私はマジメですよ、はい!(笑)

ここで1つ重要なのだけれど、
これまでほとんど
書いてこなかったことなんだけどね、
私は小泉さんが靖国に行く理由について

「不戦の誓い」

とだけ言い続けたことが
重要だったと思うんだよね。

これはね、前回のエントリーで書いた

「村山談話が政府公式見解である」

というAA会議での
小泉さんの演説同様の
効果があったように思うね。

つまり、小泉さんが
「不戦の誓い」と
言い切ってしまったことでね
中国や韓国が小泉さんを
攻撃しづらくなったんだよね。

逆に言えば、ここで小泉さんが

「東京裁判の正当性は疑わしい」とか
「A級戦犯が戦争犯罪人とは
戦勝国が決めたこと」とか

まあ、いろいろ言ったとするよ。(苦笑)

おそらく、面倒くさいことに
なってたと思う。

中国・韓国も本気で
反論してきただろうし、
細かいところまで
ごちゃごちゃと議論になって
収拾がつかなくなった
かもしれないね。

それに、欧米諸国だって
これは容認しがたい
考えだと思うからね。

もちろん、それが
正しいかどうかは
全く別の話だけれどもね。

「大東亜戦争の意義は。。。」
とかいろいろ言いたい方も
いらっしゃると思うけれども
それは今日のところは
脇に置いといてください。(苦笑)

それで話を戻すと、
小泉さんが靖国参拝の理由を

「不戦の誓い」

しか言わなかったことで
どうなったかということを
もうすこし具体的に
書いてみたいんだけどね。

ご存知の通り、
小泉さんが靖国参拝すると
瞬間的に中国・韓国は
猛烈に抗議したよね。

でも、そのあとは、
特になにもなかったよね。。。(苦笑)

それはまあ、
これまで何度も書いてきたように
日本との経済関係が重要で
中国・韓国は本気で
日本と喧嘩ができなかったというのは
もちろんあるのだけれども、
それと同時に、
中国・韓国はこれ以上
小泉さんを突っ込みようが
なかったということも
あると思うんだよね。

だって、小泉さんに抗議しようにも

中韓首脳「靖国参拝をやめてもらいたい。」
小泉さん「不戦の誓いです。」
中韓首脳「我々近隣諸国の感情を害します。」
小泉さん「不戦の誓いですから害しません。
よく国民に説明してください。」
中韓首脳「貴方の歴史認識はどうなってるんですか?」
小泉さん「しっかり認識してますよ。
だから不戦の誓いで参拝するんです。」
中韓首脳「。。。。。」

こんな感じになる。(苦笑)

どの角度から攻めてみても
小泉さんに「不戦の誓い」と
言われてしまったら、
そこで議論が終わってしまうのである。

だから、中国・韓国の首脳は
小泉さんと会いたくなかったのだ。
特に中国の胡錦濤国家主席にとってみれば
北京での日中首脳会談は
絶対にやりたくなかっただろう。

中国国内で、中国国民注視の中で
小泉さんに「不戦の誓い」と言われて
それ以上攻め込めない自分の姿を
見せたくなかっただろうから。。。(苦笑)

小泉政権5年間の間に
ついに日中首脳の相互訪問が
実現しなかったことについて
いろんなことが言われているけど、この

「小泉さんが『靖国参拝は不戦の誓い』と
言い切って全く動じないこと」

に、中国側が恐れをなしたという見方もね
1つ加えていただきたいと思うのだ。

また、これに関連したことだと、
小泉さんは

「A級戦犯は戦争犯罪人と認識している」

と、言い切っていたよね。

これも、シンプルな言葉で
中国・韓国がいちゃもんをつけたくても、
つけようがなくなるのだ。

中韓首脳「貴方の歴史認識を問いたい」
小泉さん「A級戦犯は戦争犯罪人ですよ。
当然でしょう?」
中韓首脳「。。。。。」

これで終わってしまうのだ。(苦笑)
中韓首脳が小泉さんにいちゃもんつけて
その勢いで交渉を有利に進めようとしても
勢いがつかないのである。(苦笑)

これに対して安倍首相は

「政府として具体的に
断定することは適当ではない」
「国内法的には戦争犯罪人ではない」

と言っているが、
こちらのほうが
突っ込みどころ満載で
スキだらけだ。(苦笑)

いや、これは正論なのかもしんないよ。

でも、中国や韓国は
その正論を話せばわかってくれる
相手じゃないからね。(笑)

中国は今のところ
安倍さんに擦り寄っているような
印象があるけれども、それだけ

「安倍は小泉ほど怖くない」

と思ってるのかもしれんね。(苦笑)

小泉さんが本当のところ、
靖国神社やA級戦犯のことについて
どういう考え方をしていたのかは
よくわからない。

ほんとはバリバリの
保守思想だったりして。。。(苦笑)

しかし、どんな考えを持っていたにせよ
それを小泉さんが表に出すことは
ほとんどなかった。

「村山談話」「靖国参拝は不戦の誓い」
「A級戦犯は戦争犯罪人」

と、淡々とメモをみながら
答弁するかのごとく
繰り返すことで、

「『日本の戦争責任追及』という
中国・韓国の外交カードを
消滅させてしまった」

のであった。

保守思想の強い人達には
このへんの小泉さんの巧みさを
ぜひ知ってほしいんだよね。

小泉さんの先の大戦に関する
これらの発言というのは、
保守思想の強い人たちにとって
目をひん剥いて怒りたくなるような
ものだったかもしれないけど、
結果として中国・韓国の
恫喝外交のカードを
奪ってしまったってことだから。

今、ほんとに中国・韓国は
以前に比べて戦争の謝罪がないとか
歴史認識がおかしいとか
言わなくなってきてるでしょ?(笑)

不思議ですねえ。(苦笑)

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。





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最終更新日  2006年12月02日 20時10分07秒


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