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2006年12月02日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「政局抜きで小泉政治を総括する」


前回書いた、小泉さんの

「あんまり自分の考えを押し付けないこと」

のことなんだけどね、
これが良く出ていた
典型的なケースが

「皇室典範改正問題」

だと思うんだよね。


(2006年3月15日
日本では女系天皇は難しいと思うワケ。 )
この問題については
最初に小泉内閣が発足した際、

「こんな問題があります」

ってことで、
役人さんとかいろんな人たちが
小泉さんの所に来て
ブリーフィングをやってね、
そのなかにこの問題も入っていてね。

それに対する

多分いつも通りの
至ってシンプルなものだったと
思うんだよね。

「男が生まれないんだから女だろう。
よく議論してくれ。」


思うんだよね。(笑)

なんとなく、わかりますよね。(苦笑)

うひょひょ。。。

まあこの問題については
歴史がどうの伝統がどうの
文化がどうの思想がどうの
ということで

「女系天皇はいかん」

とか、いろんな人が
いろんなことを言っていてね、
結果、秋篠宮家に悠仁親王が
誕生してしまったら、
なんか議論が立ち消えに
なってしまったんだけれどもね。(苦笑)

私は教養のない人間ですが、

「男が生まれないんだから女だろう」

という、小泉さんのスタンスってのは
事の本質をついていて、
一番わかりやすかったと
思っているんだよね。

なぜなら、今の天皇家は
歴史とか伝統とか文化とかいう前に
その血筋を守っていくための
制度がなにもないからだ。

天皇は側室を持てないし、
親戚である宮家は
そのほとんどが廃止され、
結婚相手を供給する
貴族階級も廃止されているわけだ。

これではいずれ天皇家の血筋が
絶えることは必然ではないか?

こう言うと、大変なことになるのかな?(苦笑)

私は上に紹介したエントリーで
貴族制度が英国王室の
血筋維持の知恵であることを
書いたけれども、
日本だってそういう
血統維持の知恵の例はあるのだ。

端的には徳川家康のことを
考えてみるといい。

えー、Wikipediaによるとですね、
家康は正室2人に側室18人。
子供が11男5女に落胤が7人(?)
その上養子が19人。。。(笑)

将軍家直系の周りに
御三家を作って、
そのまた周りには
「なんちゃら松平家」を
山のように作ったわけだが、(苦笑)
これ、ただただ

「徳川家の血筋を絶やさぬため」

にやったこと。(笑)

実際に徳川将軍家直系は
7代で絶えて、
8代将軍には

「暴れん坊将軍・吉宗」

が、御三家の紀州徳川家から
来たわけでしょ。(笑)

徳川家ってのは
「大奥」のドラマで
みなさまご存知のように(苦笑)
家康以降もみんな
たくさんの側室を持って
毎日励んでいたわけだ。

いいなあ。。。

。。。は、どうでもいいことなんだけどね。(苦笑)

うひょひょ。。。

要は、徳川将軍家直系は
毎晩ええおなごを
とっかえひっかえ
うひょひょ。。。しながら、
それでも7代しかもたなかったのだ。(苦笑)

側室なしの天皇家が
血統を維持できるかの
危機を迎えるのは
なんにもおかしなことではない。

親王が1人生まれたからといって
これで歴史と伝統と文化を守れる、
もう「女系天皇」をどうかなんて
議論はやめにしようという
問題ではないのだと思う。

いずれまた将来に、
天皇家が同じような危機に
陥るかもしれないことは
歴史の習いなのだから。

私は、小泉さんが
歴史だの伝統だの文化だのを
したり顔で語る人たちとは
一線を画して

「このままでは血筋を維持できない」

とシンプルに判断したことは
評価に値すると考えている。

だって、この21世紀の
民主主義が行き届いた日本で、
側室や貴族や宮家などを
復活させられるわけがない。

現実にやれることは限られているんだから。。。

小泉さんが本当は
どう考えていたのかは
わからないんだけどね。

バリバリの保守思想かも
しれなかったけどね。。。(苦笑)

ただ、彼の判断はシンプルだった。

それに対して、安倍内閣では
皇室典範改正問題について

「小泉内閣での検討に拘束されない」

としているようだが、
その判断こそ、
将来厳しく断罪される日が
来るかもしれないと
私は思いますよ。

さて、ここまで

「あんまり自分の考えを押し付けないこと」

が、小泉さんのよさであると
書いてきたんだけれども、
逆に言えば、政治家が
自らの信念とやらにこだわってしまうと
敵に対してスキを作ってしまったり
将来に不安の残る判断になってしまったり
ということがありそうなことも
よくわかったことと思います。

私は思うんだけど、
政治家が信念と言ったところで
どれほどの勉強して
そういうことを言っているのかと
はなはだ疑問なんだよね。

信念とか言っている
政治家の判断というものが
いまいち不安なものであるのは
自分の考えを押し付けず
目の前の問題にシンプルに対処する
「小泉現実主義」と対比してみると
よくわかると思うのだ。

「政治家の限界」

を自覚し、知ったかぶりをせず
問題に対してシンプルに
決断を下すことこそ
21世紀における指導者の
条件の1つであると
ここに指摘しておきたい。

さて、「小泉政治総括」も
いよいよ最後です。

私はね、小泉政治の特徴というのを
一言で言ってしまうと

「国民の望むことはなに1つしなかった」

ということに尽きると思うんだよね。(笑)

いや、ほんとの話
そうでしょう?

道路公団民営化、特殊法人改革、三位一体の改革、
郵政民営化、銀行の不良債権処理、靖国神社参拝、
テロ特措法、自衛隊イラク派遣。。。

うん。。。

「構造改革」についてはね、
総論としては国民の賛成はあった。
しかし、各論になると
もうむちゃくちゃな抵抗だったでしょ。

みんなもう忘れてるかもしれないけど
小泉内閣の最初の頃は、
構造改革より景気対策やれやれと
いう声もものすごく強かったわけで。。。
(私は構造改革と景気対策は
本来関係のないもんだと思っていますが。。。=苦笑)

靖国問題は国論を二分したわけでね、
小泉さんは強行に押し切れるほどの
支持を集めていたわけじゃない。

テロ対策や自衛隊イラク派遣は
世論の多数が反対だった。

つまり、小泉さんという政治家は
調子のいい事を言ったりやったりして
人気を取ろうとしていたわけじゃないのだ。

「痛みをともなう」

と、最初から言い続けていたわけだしね、
実は国民の嫌がることばかり
やっていたわけだ。

私は以前、こんなエントリーを書いたね。
(2005年8月28日
岡田民主党と嫉妬の政治 )

え~、「永田メール事件」のような問題が
民主党に起きるだろうと半年前に言ったと
一部の方に評判だったエントリーですが(苦笑)
このエントリーの本題は

「馬鹿なことを決めることで
世の中をうまく回すのが政治家の真髄」

ということだったね。(苦笑)

まあ要は、役人や学者が
専門知識を使って作った
「正しい政策」を実行しようとしても
なかなか世の中の利害を調整できず、
うまく行かないことが多いから、
政治家が妥協して
「正しい政策」をねじ曲げるという
「馬鹿な決定」をすることで、
世の中をうまく回すことが
必要なのだと書いたわけだね。

これに似たようなことを書くけど、
世論の判断をそのまま実行するだけなら
政治家はいらんということだね。

政治家の究極的な存在意義は
みんなが

「やりたくない」

と思うようなことを
それでも敢然と決断することで、
ボロクソ言われながらも
最終的に世の中をうまく
回っていくようにすること
なんだと思うんだよね。

小泉さんはそのことを
よく知っていたように思う。

小泉さんほど
世論に敏感な政治家はいないし、
世論を獲得することに
長けた政治家はいなかった。

しかし、世論の使い方とは、
それに従うことではなく
むしろ究極的にそれを裏切って
必要なことを決断するためにあると

考えていたのではないだろうか。

「政治家は使い捨てられることを
覚悟しなくてはいけない」

ご存知、某所で小泉さんが語ったことだが、(笑)
先日Baatalismさんに教えていただいた
この挨拶の全文を読むとね、
これは刺客と造反議員というような
小さな話ではなくてね、
小泉さんの政治家としての
これまでの生き方を示した
言葉であることがわかる。

つまり、小泉さんは支持率0%になって、
使い捨てられることになっても
それは構わないと腹を括って
やっていたのだと思う。

それが政治家というものだと。

だから、あれだけの決断ができたのである。
まあ、首相退任時の支持率は
50%だったけどね。。。(苦笑)

でも、それはね
そういう政治家・小泉純一郎を
50%の人は認めたということじゃ
ないですかね。

私は嫌いだけどね。。。(爆笑)

「小泉政治総括」
こんなところにしたいと思います。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。





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最終更新日  2006年12月02日 18時59分21秒


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