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2007年04月30日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は


安倍首相初の訪米は
首相就任後7ヶ月も経ってからなので
いろいろ言う人もいるけれども
問題ないんじゃないかな。

安倍内閣誕生後、
対米追従と言われながら
実は史上最高の外遊回数だった

種が蒔かれた線に沿って
安倍首相と麻生外相が
インドから欧州を回って、

「自由の弧」

という新しい外交理念も打ち出した。

安倍首相が拉致問題を
コツコツと各国首脳に話し続けたことも
外交の駆け引きを抜きにして
いいことなんですよ。

「日本国は国民1人の生命も疎かにしない」

という姿勢を一点の曇りもなく示すことは

非常に厳しいのでよかったと思う。

拉致問題が北朝鮮核問題の
進展を妨げているという
批判はあるけれども
さりとて、拉致問題を

日本と安倍首相は
世界の国々から尊敬されないからね。

それだけに、慰安婦問題の件での
安倍発言は残念極まりなかったけど。。。(苦笑)

また日豪が安全保障の関係強化に向けて
共同宣言が署名されたし、
経済連携協定(EPA)交渉も始まる。

この日豪協力というのは、
日本ではそんなに興味を持たれてないみたいだけど
欧州ではものすごいインパクトがあってね。

僕の印象では、
小泉さんの自衛隊イラク派遣の時より
英国の主要紙ははるかに大きく
取り上げていたと思う。

もっとも、欧州の関心は
基本的に日本より中国にあるわけで
その延長線上での
日豪協力への注目ではあったのだけど
それでも、

「ところで、日豪は今後ご協力されるということですが、
仮想敵国はどなた様とお考えなんでしょうか?」(苦笑)
(The Economist誌)

この訳は、僕の受け止め方を含めての意訳なので
そのへんは割り引いてほしいけれども
お得意技の皮肉を含めた論評で(苦笑)
僕としてはちょっと驚くくらいの大きさで
日豪協力を取り上げてくれたわけだ。

その他、久しぶりに日本での
日中首脳会談もあったわけで
そういう米国以外との外交課題を
日本がこなすということは、
米国にとっても
メリットがあることだからね。

ただ、あれだよね。。。

本来であれば、
この訪米は様々な外交成果や
集団的自衛権やNSCや憲法改正など
安全保障政策の進捗を
同盟国米国に報告し、
日本が同盟関係の進展に
主導権を取る部分もあっても
よかったんだけれども
真に残念なことに

「慰安婦問題で謝罪する」

という、マイナス50点くらい(かなあ?=苦笑)
のところからスタートで
まず謝罪して、
次にいろんな成果を披露して
ようやく0点に戻したということに
なってしまったんですよね。

実に痛かった、安倍首相の
「広義・狭義」発言であったわけだ。(苦笑)

まあ要するに、安倍首相の
「広義・狭義」発言があったとしても
日本外交が対米追従であったとか、
蚊帳の外に置かれていたとかいうことを
示すものはなかったわけだ。

ということで、
今日の本題である
「北朝鮮」「中国」に
入りましょうか。

ようやく。。。(苦笑)

まあでも、特に新しいことは
ないんだよね。

「北朝鮮への金融制裁の解除」

というのは、
これまでにこのブログで
書いてきた

「北朝鮮を取り囲む
周辺4大国プラス韓国の
パワーゲームの枠組み」

で、説明できる範囲内の
出来事だと思うんだよね。

それでは今日はまず、
北朝鮮を巡るパワーゲームの構図を
おさらいすることから
始めましょう。
(2004年7月9日
日本の対北朝鮮外交をもう一度検証する。
2006年7月8日
かみぽこ政治学・レビュー:北朝鮮の連続ミサイル発射について。 )

僕はいつも思うんだけどね。
北朝鮮を分析する時に大事なのは、

「北朝鮮がもし崩壊した時
相対的にどの国が一番損をして、
どの国があまり損をしないのか」

という観点だと思うんだよね。
これは端的に言えば

「北朝鮮と陸続きで国境を接している国」

が、一番損をするということになる。

要は、北朝鮮体制崩壊リスクに関して、
陸続きで難民流出の影響をモロに受ける
中国は非常に立場が弱いということになる。

逆に、北からはるか遠くにある米国
北から荒波の日本海を隔てた日本は
相対的にそのリスクが少ないといえる。

その結果、米国と日本は
経済制裁の発動による
北朝鮮体制崩壊リスクの拡大を
対中国外交交渉カードとして
有効に使うことができた。

米国は6カ国協議での
問題解決を徹底的に主張し、
一切の北朝鮮との直接対話を
拒絶する姿勢を見せていた。

そして、マカオの北朝鮮資産凍結、
ミサイル発射による安保理決議
日本の経済制裁という
流れによって作られたものは

「中国だけに北朝鮮問題の
負担が過度にのしかかる」

というものだ。

北朝鮮問題の本質とは
北朝鮮の体制維持がどうだとか
実はそういうところにはなく、
周辺4大国(米、中、日、露)の
パワーゲームが
局地的に現れた場所だと
いうことだ。

例えば、日本が拉致問題で
北朝鮮への経済制裁を強化して
ギリギリ締め上げると、
それは北朝鮮崩壊を恐れる
中国にとってたまらないので、
日中間のもっと重要な外交交渉の場で
日本に有利に働くわけだ。

米国にとっても北朝鮮は
中国にどんどんどんどん
問題を押し付けることで、
中国を苦しめる
格好の材料であったと
言えるだろうね。

実際、中国はしんどかったと思うんだよね。

7月の安保理決議の攻防では
完全にメンツ丸つぶれだったし、
なにより、北朝鮮の問題は中国が主導する
6カ国協議だけで動いているわけで、
これでいざ体制崩壊が起こったら、
中国が北のことを
ぜんぶ抱え込んでしまうことに
なってしまうという
追い込まれた状況にあったと思う。

それが、このエントリーまでに
書いたことだったね。
(2006年7月26日
対北朝鮮国連安保理決議の交渉過程を考える。(前編)
対北朝鮮国連安保理決議の交渉過程を考える。(中編)
対北朝鮮国連安保理決議の交渉過程を考える。(後編) )

しかし、この「追い込まれた中国」という
構図に変化が起こったのが、

「北朝鮮核実験」

だったね。
(2006年10月12日
北朝鮮核実験と大国の論理・完全版(前編)
北朝鮮核実験と大国の論理・完全版(後編) )

中国にとってはただのラッキーだったのか
確信犯的に黙認したのかは別としても(苦笑)
結果的に、核実験によって
北朝鮮の問題が国連に上がり、
米国を問題解決の場に
引きずり出すことができたからだ。
(中国のメンツは思い切りつぶれたけどね。=苦笑)

中国に押し付けていた
ボールを投げ返された米国は
とりあえず、
国連で北朝鮮経済制裁を決議したと。

ここまでが前回までのおさらいです。
長すぎだっつーの。(苦笑)

それでは、後編へ。

うひょひょ。。。(苦笑)






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最終更新日  2007年04月30日 10時48分11秒


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