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2007年04月24日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
それでは、後編です。

政治的嗅覚のよさを書いたけど、
後編はそれとは裏腹の
詰めの甘さについてから
話を始めます。

渡辺よっすぃーさんは
官僚の天下りあっせん
全面禁止をぶち上げたまでは

その後、自民党と対峙した時、
やっぱり全面禁止一点張りで
押し切ろうとしたのは、
甘かったんじゃないかと思うね。

僕は思うんだけれども、
渡辺よっすぃーさんは
自民党との協議に入る時

「官僚の天下りあっせんは全面禁止。
これ以外では国民に理解されない。

まず、これは国会を通してほしい。

その上で、公務員の採用数削減、

終身雇用制導入などを
政府与党でプロジェクトチームを作って
2年間かけて総合的に検討するので
いろいろご不満はあるでしょうが
これで納得してほしい。


通せないような自民党では
参院選に負けますよ!」

先手必勝で
こう言えばよかったのだ。

こう言えば、
自民党は機先を制せられて
なにも反論できなかっただろう。

全面禁止の実務的な有効性は
ともかくとしても
政治的な意味での重要性は
経験豊富な自民党の政治家なら
すぐ理解するはずだしね。

また、全面禁止を政治的に通した後は、
官僚の天下りに関わる問題を
包括的に検討するのだと言えば、
「官僚いじめにならないように」
「官僚の能力を生かすように」
すべてのことを検討できるのだから
反対する理由などなくなる。

さらに言えば、
これは国民から見てもわかりやすく、
支持を得やすいので、
自民党もますます
反対しづらいだろう。

参院選も近いしね。。。(苦笑)

ところが、渡辺よっすぃーさんが
自民党との協議が始まっても
まだ「全面禁止」一点張りだったから、
自民党に付け入るスキを
与えてしまったんだよね。

新人材バンクに対する
省庁の関与をどの程度認めるかとか
新人材バンクへのあっせん一元化を
何年後にするかとか、
新体制の見直しを
新人材バンクへの一元化後にするのか
一元化前に見直せるようにするのか、
などなど。。。

なんか、自民党との協議が
続いていくにつれて
どんどんこういう問題点が
出てきてる感じなんだけどね。

つまり、自民党との協議のために
政府側から妥協案が提示されて、
その度に自民党から
更なる妥協を求められているという
印象が強いように思う。

その上、政府ではなく
片山参院幹事長のほうから
「全面禁止」を柱とする
国家公務員法改正とは分離して、
定年延長などの課題への
対応を盛り込んだ基本法案を
制定するという案を
提案したというんだからね。

これは、僕がさっき書いた

「公務員の採用数削減、
早期退職慣行の見直し、
終身雇用制導入などを
政府与党でプロジェクトチームを作って」

とまったく同じようなのだけど、
残念ながら、
政府が先手を打って提案するのと
自民党が提案するんでは
同じような内容でも
国民が受ける印象は
全く違ったものになってしまうと
いうことなんだよね。

自民党が攻勢をかけて、
さまざまな問題点が
明らかになっているという形では
実際には現実的な法案が
練りあがっているのだとしても
国民から見れば
「全面禁止」がだんだんと
なし崩しになっているとしか
映らないからだ。

こう書いてくると
こういう反論があるかもしれない。

こういう政府の自民党への妥協は
小泉構造改革の
「道路公団改革」でも
「三位一体改革」でも
「郵政民営化」でさえも
よくあったことじゃないかと。

かみぽこは小泉内閣の評価に比べて
安倍内閣に厳しすぎるんじゃないかと。

なるほど。。。(苦笑)

ただね、小泉内閣のこれらの改革は

「小泉内閣でほとんど初めて取り上げられた課題」

だったんだよね。
だから、小泉さんが改革をぶち上げた後、
政府と妥協してしまっても、
どこまでが必要な妥協で
どこからが妥協しすぎなのか
国民から見てよくわからないところがあった。(苦笑)

小泉さんもそれをわかってて

「小泉内閣の前は誰もやらなかったからねえ。
小泉内閣だからこれだけの改革ができた」

と、自画自賛していたわけでね。。。(苦笑)

ところが、繰り返すけど
この公務員改革に関しては
安倍内閣が初めて取り組んだ
わけじゃない。

もう、いろんな内閣が取り組んできて
官僚の抵抗でうまくいかなかったことだと
国民の意識にベッタリと刻み込まれている
ものなんだよね。

これは道路公団や三位一体とは
明らかに違うわけで。
だから、自民党と妥協して

「いい法案ができました」

と自画自賛しても、
国民は決して
納得してはくれないのである。

要するに、公務員改革に取り組むにあたって

「天下りあっせん全面禁止」

でいくしかないと判断した
渡辺よっすぃーさんの政治的嗅覚は
そこまではなかなかのもんだったけれども、
その後は、公務員改革という課題の
他の改革課題とは違った難しさに対する
配慮がちょっと足りなかったと思うんだよね。

公務員改革は安倍内閣の支持率を
少しだけ持ち上げたけど、
残念ながらここから先は
政府と自民党の間でなにが決まっても、
支持率を下げる要因にしか
ならないだろう。

それと、1つ気になるのは
いつのまにか公務員改革に関する
政府と自民党の協議の
政府側の中心が
渡辺よっすぃーさんから
塩崎官房長官に代わっているような
気がすることだよね。(苦笑)

渡辺よっすぃーさんが

「全面禁止でないとアカンのじゃー!」

って、実はいまだに叫び続けていて
自民党とどうにもこうにも
まとめられないから
徐々に協議の場から
外されちゃったのだとしたら
彼の政治的嗅覚とは
いったいなんだったのだと
いうことになるね。(苦笑)

渡辺よっすぃーさんの
政治的嗅覚というのは、
所詮「鉄砲玉レベル」であって、
限界があったということかな。

さらにもう1つ気になるとすれば、
この政府と自民党の協議に関して
自民党側から政府の立場を
サポートする声が
ほとんど聞こえてこないことだよね。

これ、ネット上でいろんな新聞の
いろんな記事確認してみたけど
ほんとにビックリするくらい
ほとんどないね。(苦笑)

総裁派閥の清和会は
いったいなにをしているのか?
森さんはどうしたんだ??

小泉内閣の時は、
あれだけ小泉さんが
いろいろぶち上げて
自民党内が大騒ぎになっても

「純ちゃんもいろいろ言っているけど
1つよろしく頼むよ」

と、頭を下げて回った
森さんがいたのに
いったいどこへ行ったんだ?(笑)

どうして森さんは
安倍ちゃんをよろしくと
言わないのか?(苦笑)

小泉内閣の時に
必死に方々を奔走していた
町村さんや中川秀さんは
どうしちゃったんだ??(苦笑)

小泉内閣の時の自民党内は
敵味方入り乱れて
ごちゃごちゃになっていて
それが小泉さんへの求心力を
高めることになったのは
何度もここで書いたけれども
この安倍内閣の公務員改革に関しては
自民党内は一点の曇りもなく
政府案を支持していないじゃないか。(苦笑)

やはりここでも、

「敵は内閣に、味方は党に」

という自民党人事の長年の知恵を無視して

「敵を排除して、内閣を仲良しで固めた」

安倍人事の弊害が出ているように
僕には思えますけどね。

内閣を側近で固めるというのは、
いわゆるアメリカン・スタイルの
政治だと思うんだけれども、
このアメリカン・スタイルについては
日本には盲目的な信奉者が
多いように思うけど
日本のような議院内閣制には
全く合わないものなんだよね。

議院内閣制には議院内閣制に合った
やり方というものがあるわけでね。
それを「かみぽこ政治学」では
ずっと解説し続けてきたわけです。

「VOICE」に出した文章で書いたように、
小泉さんの政治というのは
アメリカンスタイルでなくて
実はブリティッシュスタイル。

議院内閣制の特徴を最大限生かした
リーダーシップだったわけでね。
だから、うまくいったのだと
僕は考えているんだよね。

だけど、安倍さんはそうは思っていないようだね。。。

まあ今日は、「かみぽこ政治学」の
メインテーマの1つである

「政策をうまく通していくには
どうしたらいいか」

ということに関して
「公務員改革」が
格好の頭の体操の材料を
提供してくれたように思うので
1つ書いてみました。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。





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最終更新日  2007年04月24日 08時46分35秒


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