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2008年03月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「日銀人事に思う」


繰り返しになるけど、
3月12日に参院で
政府・与党が提示した「武藤案」は
野党の不同意で否決された。

やはりここでも、
いつも「かみぽこ政治学」で
論じている通り、


参院の野党の力が強くなる。
従って、野党は自らの主張を
しっかりと堅持していれば、
政府・与党は次第に追い込まれていく」

ということだと思います。

なぜなら、まず政府・与党が
3月19日の福井日銀総裁の
任期満了直前になって、
ようやく「武藤案」を
国会に提出したこと。

それまで、政府・与党は

ないだろう。

政府・与党はなんとか
「武藤案」を通そうとして
与野党間でいろいろな
駆け引きがあったはずだ。


野党側が動かない限り、
政府・与党はどうすることも
できなかったのだろう。

政府・与党は国会に
「武藤案」を提出した。

だが、ここでも野党は動かなかった。
「武藤案」は参院で
いとも簡単に否決された。

民主党の鳩山幹事長が

「党首会談は100%固辞するつもりはない。
ただし、『武藤氏以外の候補』なら」

と発言するなど、現時点でも、
「武藤案」不同意で
一点の曇りもない。

「衆参ねじれ国会」では
野党は、主張を曲げないで
動かなければ強いのだ。

それでは、なぜ政府・与党は
野党を説得できる見通しが立たないのに
「武藤案」を国会に提出したのか?

それしか手がなかったからだ。

繰り返しになるけど、
日本の国会での争点は
突き詰めると

「与野党のどちらが横暴か、怠慢か」

であり、「日銀人事」の場合は

「与野党のどちらが『政争の具』にしているのか」

ということだ。

ところが、もし政府・与党が
武藤氏以外を日銀総裁候補として
国会に提出したとしたら、それは即

「政府・与党は野党に妥協して
日銀総裁として
ベストの人材をあきらめた。

日銀人事を『政争の具』にした」

ということになる。

それは、すでに国会提出前に
政府・与党の考える
次期日銀総裁としてベストの人材が
武藤氏であることが
周知の事実と
なっていたからであり
他の選択をすることイコール

「野党に力負けして、
ベストでない人を提案した。
日銀人事を『政争の具』とした」

とみなされてしまうことになる。

その一方で、政府・与党は
野党に「政争の具」の責任を
押し付けることはできない。

なぜなら、どんな経緯があるにせよ、
政府・与党が自ら国会に提出した人事を

「『政争の具』の結果である」
(つまり、「野党が悪い」)

とは、口が裂けても言えないからだ。
日銀総裁の国際的信用にも関わるからね。

その一方で、国会提出後
野党は参院でやりたい放題となる。

政府・与党案をそのまま通して、
「野党の力で財金分離を実現した」
とアピールしてもいいし、
政府・与党案をさらに叩いてもいい。

こんな厳しい状況に
陥るのを避けるためには、
政府・与党ができることは1つ、
「武藤案」を押し通すことである。

「武藤氏こそ日銀総裁としてベスト!」

と、主張し続けるしかない。

その上で、野党に協議を呼びかけながら
例えば、「大連立騒動」の時のような、
野党の混乱を誘うように
画策していくしかない。

ただ、「衆参ねじれ国会下」では、
それも、野党がでーんと構えていて
政府・与党のほうに寄ってこなければ
どうにもならないのは、
今の国会の状況を観ていれば
おわかりの通り。

政府・与党は19日の
福井総裁任期切れを前にして
極めて厳しい状況にあるように思う。

一方、野党側はとにかくこのままでいい。

輿石民主党参院議員会長が言ったように

「19日に総裁人事が切れる。
できるだけ早く否決することが
(代案の検討に向けた)
福田康夫首相への配慮だ」

と、すっとぼけて
動かなければいい。(苦笑)

そして、これまで通り、

「財政金融の分離」

の観点から
武藤副総裁の総裁就任には
反対という論法を
押し通せばいい。

こう書いてくると、
多分こんな疑問を
持つ人もいるだろうと思う。

「あまり反対ばかりすると
野党も支持率が落ちるのでは?」

うん。。。

その通りだと思いますよ。
しかし、そうだとしても
支持率低下のダメージは
政府・与党のほうが
大きくなるだろうと思う。

思い出してみたらいい。

福田政権発足以降、
内政・外交両方において
この法案をどうしても通したいという
強い意志を示すことが
ほとんどないことに対して
識者の一部が

「福田首相のなにもしない戦略」

つまり、なにもしないうちに
野党が攻め手に困って
勝手にこけるだろうという
戦略なんだと言っている。(苦笑)

そりゃ、確かに野党は頼りないしね(苦笑)、
まあ、そういう戦略があるのかもしれないが、
しかし、仮にそうだとしても
実際には、野党の支持が盛り上がらない以上に、
政府・与党の支持率が下がり続けているわけです。

これは、突き詰めると世論が
野党のだらしなさ以上に、
政府・与党の無為無策を
より問題視してきたと
いうことだと思うんだよね。

それは、「日銀人事」でも
同じだろうと私は思う。

また、新聞の世論調査によれば
野党の「財政金融の分離」という主張は
50%くらいの支持は得ているようだ。

これについて私は、
「テロ特」の支持・不支持が
大体半々だったのと似ていて
どちらかに大きく振れる様なものでは
ないのだと思う。

つまり、野党だけが決定的に
ダメージを受ける様な状況は
考え難いということだ。

だから、野党は今のまま主張を貫けばいい。

このことは、これまでの経験から
輿石東会長率いる参院民主党は
よく理解していて、
ほぼ一枚岩だと思う。

野党に不安材料があるとすれば、
いつもフラフラして
参院の足を引っ張ってしまう衆院、
特に、小沢一郎代表と
いうことになりますかね。(苦笑)

それでは、後編へ。





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最終更新日  2008年03月13日 19時58分03秒


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