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2009年01月06日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
あけましておめでとうございます。

どうぞよろしくお願い致します。

さて、新年第一回は、

「かみぽこ政治学」

でいきたいのだけど、
まずは、近頃また
いろいろな政治家の口から
発せられるようになった、



という言葉について、
「頭の体操」を
やってみたいと思います。

「政界再編」という言葉は、
これまでずっと
政局のキーワードの
1つだったと言えるだろうね。

例えば、一昨年の「大連立騒動」は、
「政界再編」への仕掛けだと
言われたわけだし、
平沼赳夫さんの「新党」結成の動きが

言われたこともあった。

小泉元首相や中川秀直さんなど
「上げ潮派」の動きが
「政界再編への布石か」と
言われることもあるしね。(苦笑)




「新しい政策や理念を軸に
政党の離合集散が起こり、
新たな政治勢力に再編成されること」

である。

これは、1つの政党内に
思想信条が一致しない政治家たちが
同居しているために、
政党としての政策の軸が定まらず
党利党略で動くようになる。

その結果、政策中心の政治が
実現しないという問題が
起きるわけだけど、
それを解決するために、
思想信条が一致する政治家同士で
政党を組み直そうということだ。

この「政界再編」を考える時、
まず気になるのが、
この言葉を使っているのが、主に

「既得権側にいる方」
「政権政党が交代されてほしくない側」

だということだ。

このことから見えてくることは、
「政界再編」という言葉には、

「与党政治家や官僚が、
政党のメンバー構成を
一部組み替えるだけで、
そのまま既得権を手放さずに
生き残りたい」

というニュアンスが
込められていることだ。また、

「政界再編」という言葉には
自民党から誰かが離党して
新党を結成した際、
同時に野党・民主党からも
離党者が出て新党に
合流するだろうと。要は、

「野党・民主党が分裂してほしい」

という既得権側の願望も
含まれているように思う。

これに対して、野党側から
「政界再編」という言葉は
ほとんど聞こえてこない。

むしろ野党側が好んで使っているのは、

「政権交代」

という言葉だ。

野党側が使う「政権交代」の意味は、
自民党を下野させることで、
自民党と官僚の長年の癒着関係を解体し、
既得権益を打破することを目指すものだ。

もちろん野党側、特に民主党は、
「新党」の必要性など考えておらず、
国会での単独過半数獲得による
政権奪取を目指している。

つまり、「政界再編」と「政権交代」は
一見似ているようで、
実は違う立場の人間に
全く違う意味で
使われている言葉である。

私は、この「政界再編」と「政権交代」が、
約20年前に海部内閣の政治改革で、
「選挙制度改革」が争点となった時から、
日本政治の対立軸の隠れた
キーワードだったと思うんだよね・

「政治改革」が政治課題として浮上したのは、
竹下内閣がリクルート事件で総辞職した後、
自民党政権の基盤が揺らぎ始めたからであり、
また、「日米構造協議」や「湾岸戦争」などで
政治家が強い指導力を発揮できないなどの
問題が起こったからである。

これに対して、自民党内では
小沢一郎幹事長(当時)、羽田孜、
渡辺恒三、西岡武夫さんらを中心に
1つの処方箋が考えられた。それは、

「政権交代のある二大政党制の実現が、
政治家の指導力を高め、
日本の民主主義を成熟させる」

という考え方で、
それには、選挙制度を改革し、
二大政党への収斂と
政権交代が起こる可能性を高める

「小選挙区制」の導入を推進したわけだ。

彼らは後に自民党を飛び出し、
「細川政権」を誕生させて、
菅直人・鳩山由紀夫や
前原誠司・枝野幸男ら若手と合流して、
政界の1つの勢力となった
(以下、この勢力を

「政権交代派」

と呼ぶ)。

これに対抗して、
もう1つの処方箋を唱えたのは
YKK(山崎拓・加藤紘一・小泉純一郎)であった。
YKK、特に小泉さんは
田中角栄さんと福田赳夫さんの
自民党総裁争い、いわゆる

「角福戦争」

以来、「田中派」を敵視し、
その流れをくむ
「竹下派」の若手幹部らが
「小選挙区制」を唱えたことに
猛然と反発したわけだ。

彼らや、小泉さんのもう1人の盟友、
森喜朗さんや「竹下派」内で
小沢さんらに反発した
小渕恵三・橋本龍太郎・梶山静六さんらは

「自民党を中心とした
保守政権を維持する事が
日本の国益である」

との信念に基づいて、
保守勢力の基盤を再構築することで
乗り切ろうと考えた。

その根本になるのは、
自民党政権の基盤を安定させる

「中選挙区制」

を維持することだった。
(小泉さんが当時

「守旧派」

と呼ばれていたことは興味深い)。

そして、この勢力が、
自民党存続の危機に際して、
野党内の保守的な勢力を
取り込もうとして
訴えているのが
「政界再編」なのである
(以下、この勢力を

「政界再編派」

と呼ぶ)。

この2つの勢力の対立は、
時折相手勢力を取り込もうとする
激しい綱引きとなって
表面化してきた。

例えば、「政界再編派」が
政権復帰するために、
「政権交代派」を取り込んだのが、
「自社さ政権」である。

この政権では、「政界再編派」の
加藤・山崎さんらが
「政権交代派」の菅さんらと
同床異夢で政権を運営した。

一方、この連立政権内での
「政権交代派」の勢力拡大を警戒した
「政界再編派」が
この時、政権の外にいた
「政権交代派」・小沢一郎さんを
巻き込んだのが、

「自民党・新進党による保保連合」構想

であった。

また、98年の参院選で惨敗し、
参院で過半数を失うという
危機を乗り越えるために、
「政界再編派」小渕内閣が
「政権交代派」小沢一郎を
取り込んだのが

「自自公連立」

ということになる。

逆に、「政権交代派」が
「政界再編派」加藤・山崎さんを
取り込もうとしたのが、

「加藤の乱」

だ。結局、これは
加藤が自民党にこだわったために
失敗に終わった。

そして、2007年11月の

「大連立騒動」。

これも「政界再編派」福田首相が
「政権交代派」民主党を
抱き込もうとしたことだと
解釈できる。

(これらについては、かつて
別の観点から書いたことがある。
2007年12月9日
いまさらですが、大連立騒動を考える(2):ナベツネさんに見る、日本政治の2つの潮流。 )

それでは、後編へ。





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最終更新日  2009年01月20日 13時17分03秒


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