里おじさん活動普及促進委員会(非正規雇用のおっさんのブログ)

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鴨神楽

鴨神楽.JPG

芋焼酎を作るのに使われているものは、だいたい、水・芋・米・麹ですね。
このうち、米は、麹を付けるのに使われます。
最近では、全量芋麹のように、米を使わず芋だけの焼酎もありますが。

焼酎づくりで、この原料でこだわる順番を強いて付けるならどうなるのでしょう?
というか、順番はつけにくいと思います。

原料の芋は、芋そのものも大切ですし、収穫してからの処理も大切です。

美味しい蔵は、美味しい水を使ってます。

そして、米。
「なかむら」はカルゲン米、「侍士の門」は幻の米「白玉」を使ってますね。
米にこだわる焼酎もある反面、汚染米を使っちゃった焼酎もありました。

で、この焼酎、小牧酒造の「鴨神楽」は、鴨米(かもまい)という珍しい米を使ってます‥ってウソです。
合鴨農法で作られている米を使ってます。
合鴨農法とは、水稲作において、アイガモを利用した減農薬もしくは無農薬農法。
全国合鴨水稲会 なる団体まであるようですね。
合鴨農法では、雛の鴨を水田に放ち、鴨が水田を泳ぎ回ることで土が攪拌されて栄養分が稲に行き渡り低農薬で水耕できる、などのメリットがあると言われております。

その合鴨農法で作られた米を使っているので、鴨神楽と呼ぶようです。
ちなみに神楽は、蔵のある入来町の神様のようです。
ラベルの左上の赤鬼のようなのが神楽だそうで。

この焼酎、白麹を使っているのですが、米がいいので麹の働きが強いのでしょうね、とっても濃い。
甘みも強いですが、いやな甘さではありません。
甘さの中に、ほんの少しの苦味を感じますが、味わいは、萬膳系とは異なり、芳醇なのですがシンプル。
あと味もべとつくということもなく、さっぱりしています。
このあたりは、白麹の良さでしょうかねぇ。

水も地下数百メートルから涌き出る地下水を使っているようで、なかなかこだわりの焼酎ですね。
そして、仕込みは、ラベルにもあるように、カメ仕込み。
手間もかけてます。

底冷えする夜に、コタツに当たりながら、ストーブの上の黒ヂョカで作ったお湯割りをチビチビやり、「うめぇ~」とつぶやく‥という絶品焼酎だと思います。

評価は、☆☆☆☆★、十分満足できますね。

あ、合鴨農法で使った鴨ちゃんは、稲の収穫後に、出荷されちゃうそうです。
鴨のローストなどで、鴨神楽を飲む、というのもいけるかもしれません。


【製造元:小牧醸造株式会社】
【原料:黄金千貫】
【麹:米麹(白)】
【蒸留:常圧蒸留】
【アルコール度数:25度】


【芋】鴨神楽25度1800ml

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