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晴耕雨読

なんか、このテーマ、なかむら酒造の見学に行ったこととか、かなりディープなんですけど、ま、めげずに、おいらも書きます。

佐多宗二商店の代表銘柄「晴耕雨読」です。

ラベルには、漢詩が印刷されています。
裏ラベルには、その和訳が出ています。

ラベルの能書きランキングがあれば、必ずベスト10には入ると思われる名文です。

表ラベルの漢詩です。


晴耕雨読.JPG
人生中年過
載仕事重責
一時忘浮世
人生最高楽
非榮達贅沢
齧煎豆罵倒
歴天下英雄
呑晴耕雨讀

裏ラベルの訳です。

人生なかばを過ぎ
戴く仕事の重責
益々重く一時のゆとりを求めたし
人生最高の楽しみは
贅沢栄達にあらず
煎り豆を齧り歴史の英雄豪傑を罵倒する
酒と楽しむ読書にこそあり


かなり意訳の部分がありますが、このお酒は人生のなかばを過ぎたおいらにはとっても合ってます。

この焼酎は、おいらの中では最高ランクの「うんめぇ~」です。

栓を開けたら香ってくる芋の香ばしさ。
「不二才」ほど深くはありませんが、バランスがとれた味です。

この芋焼酎の特徴は、枯れた渋味でしょうか。
渋味と苦味、このマイナス要素をどれほど、芋の甘みにバランスよく加えることができるか、が芋焼酎の生命線だとおいらは思います。

この「晴耕雨読」は、きちんとバランスが取れています。
舌のピリピリもなくまろやかです。
参考書では米焼酎を少量ブレンドとあります。
ブレンド焼酎なんですね。

でも、そのあとで、手作業で油を丹念に取り除き旨味のみを残すってあります。
そのとおりの味です。

ほのかな甘みの後で、ほんのり苦味と渋味を感じる深い味です。
これは、やっぱり、評判になる銘柄だと思います。

でも、おいらの地方では、一本4750円で売られています。高すぎます。
おいらはオークションで購入しました。

定価で購入できましたが、なんと、瓶詰めが2004年4月です。
これだけ寝かせた効果もあるのかもって思っちゃいますね。

【蔵元:佐多宗二商店】
【原料:芋(コガネセンガン)】
【麹:米麹(白)】
【蒸留方法:常圧蒸留】
【アルコール度数:25度】



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