梅雨。
涼しくていい。けど空が暗いのはいやだな。
いまさら1ヶ月も前の話をするのも気が引けますが、
アイルランドに行っておりましたので、その写真をちょこちょこ貼っていこうと思います。
5月のアイルランドは、寒かったです・・。
アイルランドの西の端にあるアラン諸島。
複数の島からなり、各々はイニシュモアなどの名前がついています。(「イニシュ」はアイルランド語(ゲール語)で「島」の意か?)
今回イニシュモアに1泊しました。
かつてこの島には土がなかったそうです。
島は端から端まで石垣で覆われています。そして海から海草を採ってきては乾して土に戻し、石垣で囲って飛ばされないようにして、少しずつ土を蓄えていったのだと聞きました。
その僅かな土の上にも春はしっかりと来ていて、タンポポがたくさん咲いていました。
農業がほとんどできないこの島では必然的に漁業が生活の中心になります。
しかし大西洋のこの孤島の海は荒く、遭難が相次ぎました。
たまたま浜に上がった水死体が一体誰なのかすぐにわかるように、海に出かける男達の着るセーターには一人一人独特な模様が編まれるようになりました。
それが今日世界的に有名なアランセーターの由来だと聞いています。
1934年に作られたドキュメンタリー映画「アランの男」(「Man of Aran」)には、島で生活する人々の生々しい姿が記録されています。この映画によってアラン島は世界に知られることになるのです。
また、現在アイルランド人はほとんどが英語を使用していますが、アラン島を含めてアイルランド西部には昔からの母語であるアイルランド語を話す人々が今も暮らす地域が点在しており、ゲールタハトと呼ばれています。
島の標識はアイルランド語のみのものも多く、観光客にはなかなかしんどかったです・・。
島は自転車でぐるぐる回りました。アイルランドは全体的に極端なアップダウンが少なく、サイクリングに非常に適した土地と言えます。アラン島では突然やってきたにわか雨に泣かされましたが。いや、泣く必要なんてまったくないくらいずぶ濡れになりましたが・・・。
石の廃墟というのは、なんとも独特な雰囲気です。
むしろ島の景観が極めて独特です。見渡す限り石なのですから。
アイルランドのハイクロス。そして、岩のくぼみにマリア様がいました。
晴れれば、青い青い空が広がります。ほんとに広かった。
そして、1筋の飛行機雲・・。
飛行機雲を見ながら、島をあとにしました。
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