きららん’s キッチン・テーブル

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2005年05月06日
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テーマ: お勧めの本(7897)
カテゴリ: 読書の楽しみ
「宇宙飛行士の夫」こと向井万起男氏が 読書日記
初めて読んだ村上春樹氏の本が「シドニー!」
良かった良かったと、 日記 でつぶやいていたら、
他に「遠い太鼓」という旅行記があると教わり、読んでみました。

・・・長編です。
1986年~89年秋までの3年間、
村上春樹氏のヨーロッパ暮らしを綴った497頁の本。


当時、村上春樹氏は、37才。
「40才になる前に、日本を長期に留守にしたい」
「何かきっちりとした仕事を残しておきたい」、と
3年間ヨーロッパ(イタリア、ギリシャ、時々ロンドン)に滞在して、
その期間に「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」を執筆しています。

滞在中、ほぼ終日机に向かって、著作・翻訳・文章スケッチを書き、
日が暮れれば夫婦で食事をするという毎日。
ですから、「旅行記」というよりは、「作家の日常記」といった書物。
丁度、池波正太郎氏のエッセイのよう、と感じました。

興味深かったのが、「ノルウェイの森」が大ベストセラーになった事に対する、
村上氏の精神の反応。


とても多くの人に愛され好まれ支持されているように感じていた。
でも「ノルウェイの森」を百何十万部も売ったことで、
自分がひどく孤独になったように感じ、
みんなに憎まれ嫌われているように感じた、と。

混乱し、苛立ったとき、村上氏がするのは「翻訳」

村上氏が翻訳した小説の中でも
「翻訳が精神的リハビリテーションだった」と記している
ティム・オブライエンの 「ニュークリアエイジ」

という本が気になります。

そしてもちろん、「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」も。
遅まきならが、村上春樹氏の本に出合えて良かったと感じています。 ノルウェイの森(上) ( 著者: 村上春樹 | 出版社: 講談社 ) ダンス・ダンス・ダンス(上)( 著者: 村上春樹 | 出版社: 講談社 )



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最終更新日  2005年05月08日 01時04分43秒 コメント(2) | コメントを書く


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