『うつで悩むUさんに宛てたメール』



僕は、高校の時に、自意識過剰で人の目が気になってしょうがありませんでした。

電車のなかでも、「だれかが、見てる」とか「影で笑ってるのではないか」とか。

人の目を意識しすぎるあまり、自然に振舞うということができなくなってしまいました。
「自然に、自然に」と思うあまり、どんどん自然に振舞えなくなっていったんです。

ぎこちなくて。道の歩き方すらわからなくなったこともあります。
人前でなんかしようとすると必ずといっていいほど失敗するのです。
どうして、他人があんなに無邪気に笑い合ったりできるのかが不思議でした。

長いことそのことで悩み、至った結論は、
「自然に振舞えない、要領よく振舞えない自分が、一番自然なんだ」
ということです。

失敗する自分、人前で上がる自分、要領よく振舞えない自分が一番自然。つまり、失敗する自分を許してあげられるようになったと思います。


その後、よく他人を観察してると
「他人もそんなに要領よく生きているわけではない。」
ということが見えて来ました。

みんな恥ずかしい思いをいっぱいしてるんですね。
自分にとっての大きく失敗も、他人はなんとも思っちゃいないんですよ笑。

「他人に見られて恥ずかしい」という気持ちがUさんにはあると思いますが、はっきり言って他人はあなたのことを見ていません。

なぜなら、「目立つ」というのはすごい難しいことだからです。
芸能人は「目立つ」ためにものすごい努力をしているでしょう。

失敗を、むしろネタとして、笑い話にするくらいの余裕が生まれるとよいと思います。

「うつ病」とは、「他人を思いやり過ぎるあまり、自分をナイガシロにしすぎたためにおこる病気」だと僕は思ってます。だから、優しく、思いやりのある人ほどかかりやすいのです。

他人を大切にするのと同様に、自分を大切にするように心がけたほうがいいとおもいます。
自分を守るためなら、相手を攻撃することも厭わないくらい笑。

なんかの参考にでもしてくれたら嬉しいなあと思ってます。

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