どんなことにもくよくよするな!!



「どんなことにもくよくよするな!!」ササキ.アイザック.ミツオ
                  いのちのことば社
「恐れに対する最も有効な手段は、逃げないで立ち向かうことである」
今の私にはちょっと辛い言葉だった。パンフレットにもこのくだりがでているのでかおうかどうかためらっていたが、今日宅急便で届いてしまった。
 鈴木健二をはじめ、童門冬二などPHPや三笠書房にでてくる、人生にはっぱをかけるような本はかなり読んできた。それなりに感銘をうけることもあったが、どこか虚しかった。
 昨日読んだ「働くことが…」の一節がよりこの本の内容を素直に受け止めさせる導入になった。
 「世の中とはまことに不合理なことに、成功者のみが発言する機会を得られている。成功者の発言は成功物語である。途中以下に苦労しても、いかに理不尽な目に当ても、最終的に成功すれば発言のチャンスは回ってくる。
 彼らが自分の成功物語を個人的な体験として語るだけなら、まだ無害である。然し、彼らのうち少なからぬものは、成功の秘訣を普遍化して語ろうとする。「こうすれば成功できる」という一般論を語ろうとする。実はたいそうな天分とそれ以上不思議などの偶然に左右されてきたのに、誰でも同じように動けば必然的に成功が待っているはずだと期待させる。それが実現できないものは怠惰なのであり、努力が足りないのであり、適正を誤っているのだと力説する.これは大嘘である。」
 本当の成功者とエセ成功者。私にはそう感じる。「どんな..」のなかでもこう語っている。
 「世の成功者も、恐れを持って生き、年をとれば働けなくなり、やがてはすべてを残して死んでいくのだ。(第1テモテ5.7)そうすると成功者も落伍者も大差はない。要するにこの世の成功者になるか、落伍者になるかはあまり重要なことではない。しょせんそれは限られた分野における人との比較による相対的かつ一時的評価にすぎない。」
 人との比較の中で惨めになっていた私に久しぶりに何度も読み返してみたい本に出会えた。


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: