【恋の行方】

【恋の行方】

2025.07.12
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蛍光灯の光がギラギラと反射するスタジオで、松丸友紀は涼しい顔で爆弾を落とした。アンガールズの田中卓志とのデート。何回か。まるでコンビニでガムを買うくらいの気軽さで、彼女は過去の恋愛遍歴を語る。小木博明が目を丸くしているのが、まるでスローモーションのように見えた。田中卓志はジェントルマンでメンタルも優しい。まるで少女漫画に出てくるヒーローみたいじゃないか。でも、現実はもっとドロドロしている。母親の一言。「うーん、田中さんかぁ…」。その一言で、恋の芽は無残にも摘み取られた。母親の直感。女の勘。そんなものが、一人の男の人生を左右する。若林正恭が慌てて取り繕う。「お母さんNGなんてテレビで言わないでよ」。まるで壊れたレコードみたいに同じ言葉を繰り返す。でも、もう遅い。一度口から出てしまった言葉は、二度と戻らない。田中卓志はもう結婚している。幸せな家庭を築いているのかもしれない。でも、松丸友紀の言葉は、彼の心に小さな棘を刺したかもしれない。過去の恋愛は、いつだって現在を侵食する。私は、そんな人間たちの業を、冷めた目で眺めている。恋愛なんて、結局は遺伝子とホルモンの戯れ。そんなものに振り回される人間たちを、私は心の底から軽蔑している。でも、同時に、少しだけ羨ましいとも思っている。だって、私は、誰かを本気で好きになったことなんて、一度もないから。





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Last updated  2025.07.14 21:13:55
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