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三寒四温の日々が続いています。明日、アキさんは2年間通った保育園の卒園式。そして19日には、0歳から通った療育施設での卒園式。とうとうこんな時期が来てしまいました。それと同時に2年間勤めた仕事もひと区切り。アキさんの小学校生活が軌道に乗る予定の(笑)6月くらいからまた新たに仕事をしようかと思っています。あては全くないけれど。でもやりたいことが見えているので、きっと大丈夫。そしてこのブログも今回でひと区切り。アキさんが生まれる前からの大事な記録なので、可能な限りここに残しておきますが、あきさんと愉快な家族のこれからは、また別の形で残していこうかなと、今はまだ漠然と考えています。生まれたばかりで不安な時、こちらで先輩方の日記を読んで大変力づけられました。反対に私の日記が誰かの力になれたかと言われたら、もっときちんと書けばよかったと反省するばかりです。そして色々なつながりも生まれました。ほとんどお会いしたことのない人々ですが、とても貴重なつながりは、これからも大事にしていきたいと思います。アキさんにとっても、私にとっても、家族にとっても、仲間にとっても、かけがえのない素敵な春になりますように。同じ空の下から、お祈りしています。さよなら。
March 2, 2012
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お久しぶりの・・・、今年初めての更新です。ふだんの忙しさに加え、いちおう我が家もデリケートな就学前の時期を過ごし、そしてまた忙しさに流され、すっかり遠ざかってしまいました。お陰様で我が家のみんなは元気です。長女は大学1年生。体育会の部活にマネージャーとして参加し、それはハードな毎日を過ごしています。つーむじはあいかわらず深夜帰りのお仕事漬け。そろそろ健康状態も心配になるお年頃です。ころちゃんは支援員2年目をなんとかなんとか乗り越え、この年度の仕上げの3学期を迎えました。そしてアキさん。10月に入学する小学校が決まっておりました。春から支援学級たんぽぽ組の1年生です。先日、無事ランドセルの購入も済ませました。同時に卒園や入学の式で着る服も衝動買いしてしまい、年初めからだんだん実感がわいてきたところです。私の仕事柄、そして毎年先輩たちから聞かされる色々なエピソードなどで、就学に対して耳年増になり、心の中で身構えていた私たちでした。どんなことがあっても冷静に、客観的に、そして親として誇りを持ってと思っていたのですが、幸い悩むこともほとんどなく、早い時期に決まり、正直ホッとしました。ただ、私の中では、どこに通うかということももちろん大事だけれど、そこでどのような毎日を過ごして伸びていくか、学校で足りるところ、足りなくて外で補った方がいいことは何かなど、入学してからのことの方がとてつもなく大きいと思っているので、今はワクワクと不安が入り混じった気持ちです。アキさんはすっかり赤ちゃんっぽい時期を過ぎ、時に生意気、時にお姉さん的な様子を見せるようになりました。暇があれば絵本を棒読み(本人は読み聞かせのつもり)、親が気の向いたときに卓球の練習をさせてもらい、あいかわらずラーメンとウインナーとカレーが好きな6歳児です。ころちゃんは・・・、もうすぐ入学説明会に足を運ぶわけですが、いよいよ苦手な例のやつ。入学グッズ製作を迫られるかと思うと、心底憂鬱です。今、唯一手元にあった作り方本を見てみましたが、何度見ても布の表と裏がどうなってどうくっつくのか、国語的な頭でしか理解できないため、いつもわからなくなります。あぁどうしよう。
January 14, 2012
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ご他聞にもれず、アキさんも就学活動が始まっています。というか私たち親子の周りで物事や人間が動き始めていて、肝心の私たちはまだのらりくらり。去年から小学校に勤務しているころちゃんですから(しかも支援級のある学校です)、現実はしっかりわかっているし、どんな方向にも無理をするつもりは全くなく、アキさんの呼吸のしやすい場所さえ用意してあげられれば、きっとアキさんは自分の力で生きていくと思っています。今までのようにね。就学とは別の動きとして、8月はアキさんの保育園の担任が療育先の施設を見学に来てくれています。これは決まりでも義務でもないことなのですが、アキさんの担任の先生は、遠い道のりを来てくれました。そしてこの施設のきめ細かいカリキュラムや、個別指導の専門性、そして保育・療育に関わる先生方の情熱を知り、ある意味で大きなショックを受けて帰られました。ここでアキさんは0歳からお世話になり、ひとつひとつ身につけ、そして今がある。ころちゃんはとてもお世話になっている先生だからこそ、アキさんが育ったこの場所を見て欲しかったのです。嬉しかったし、感動している先生を見て私も感動しました。これから先、アキさんと別の、ハンデを持つ子どもたちが現れたとき、きっと今までと違う思いで保育をしてくれるだろう。アキさんが頑張ってきたことを思い出してくれるだろう。こつこつとやればできないことはないんだとわかってくれただろうから。そして今日。地域の就学関係の一環として、担当の職員がアキさんの行動観察に見えました。担任の先生からこっそり聞いたところによると、アキさんの身辺自立の様子やコミュニケーション力などを見ながら、アキさんのテーブルで二人でおしゃべりしておやつを食べ、お帰りになったそうです。担任の先生は、療育先の説明もし、「アキちゃんは0歳からここに通って色々身につけ、保育園入園前には身辺自立は完成していました!!(それは言いすぎ)」と力説されたそうです。あぁ、この子は色々な人に守られている。そして色々な人に引き上げてもらい、下から支えてもらっている。この子を取り巻く人たちが、どんなに力を授けてくれているだろう。そんなことを思うとともに、療育施設に母子通園を始めたときのころちゃんの目標=「就学前に自分のことは自分でできるようにすること。嫌な事も望む事もきちんと自分で伝える力を持つこと」が達成されつつあるなぁと思いました。これは他人と比べてのものではありません。アキさんを産み、アキさんのこれからのビジョンを見て私が設定した目標であり、他の人たちができるできないは関係ないことなのです。気負いなく、自然体で、アキさんが前を向いて生きていけるよう、私も歩いていこう。そんなかっこいいことを考え、勝手にカンドーしていた私の目の前で、アキさんは砂場の砂を目の前の子どもにぶっ掛けていました。どうやらそれまでにさんざん嫌がらせを受け、頭に来てやり返したらしいです。そばにいて見ていた先生は、アキさんではなく相手の子どもに注意と指導。いやいや、砂ぶっかけるのもどうかと思いますが。ちゃっかりたくましさも身につけ、わが道を行くアキさんです。
August 30, 2011
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こんにちは。アキさんです。お友達のみんなも元気そうだね。あたしも元気です。ママが日記を書くのをサボりすぎて、ひどいことになってます。もう少ししたらちゃんと書くよと言ってますが、また2学期が始まっちゃうので多分口だけだと思います。アキさんはとても元気です。お父さんもママもお姉ちゃんもみんな元気です。今年は泳げるようにっていうか、自分で浮ける様になりました。お隣のおうちに回覧板を届けたり、近くのバス停から一人で歩いて帰れるようになりました。怒られそうになると「ごめーん」と言って消えることを覚えました。枝豆とウィンナーがあれば、生きていけるあたしです。ではまた。ほんとにママが日記を書いてくれますように。
August 26, 2011
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こんにちは、アキさんです。謹賀新年、楽しいお正月をお迎えの同志諸君!あたしは年末にものもらいと火傷をし、帰省から帰宅して2日後に水ぼうそうを発症しました! 素敵な年末年始です! 水ぼうそう2日目の昨日は熱が38度以上出て、発疹も最高潮。ものもらいも火傷もまだまだ完治せず、悲惨な状況で誕生日を迎えました。もちろん祝い事は延期です。ほんとのことを言うと。この三連休の過ごし方について、ママとお父さんが話しているのをこっそり聞きました。「ねぇ一日くらい遠出がしたいね」「そうだね」「高尾山でも行く?(ママは山に登りたいらしい)あそこならアキもきっと歩けるよ」「それならさ、保育園の遠足でアキが登った山に行こうよ」「あ、それいいねいいね、そうしよう」保育園の秋の遠足は秩父の300メートル級の山に登りました。途中リタイアもやむなしと先生や親から思われていたらしいですが、あたしはさくさくと登ってさくさくと降りてきて、先生をカンドーさせました。岩場や下りのお尻で降りるところは少しヘビーだったけど、あたしは本番に強いオンナなのでね。だけど今は寒いし、あたし、帰省の長旅で疲れているし、ものもらいも火傷もかわいそうな感じなのにあんまり同情してもらえないし、ここでさらに山登りなんかさせられたんじゃ地獄だからさ、体内に保存していた水ぼうそう菌を発動させました。作戦成功。三連休、家に引きこもりです。そんなめでたいようなめでたくないような誕生日ですが、まぁあたしもなんだかんだいってこの浮世を5年も生き抜いてきたわけで、ちょっと誇らしげな気持ちです。今年もまずまず楽しくやります。あ、カンケーないですが、足と靴が激臭くなるのを治したいです。保育園では裸足で靴を履いて散歩や外遊びをするので、すぐに臭くなっちゃうんです。家族に「くさいっっっ!!」とののしられているかわいそうなあたしです。ではまたごきげんよう。
January 8, 2011
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あともう少しで来年です。つーむじ一家は何も変わらずあいかわらずな毎日です。私は仕事を続けています。この前高校の同級生に「あなたがフルタイムの仕事を続けていけるなんて!!」と驚かれました。また詳しく書いておきたいけど、今も変わらず、かわいくてたまらない人たちとの貴重な日々です。あ、そうそう。ペンギンちゃんが大学に受かってしまいました。ビックリ仰天。自分の続けたかった水泳と、その水泳を教える勉強と、そしてアキさんたちみたいな子やお年寄りたち、福祉の意味合いを持つ人とも関わる勉強をする学部です。面接試験では、アキさんと参加していた水泳療育の話をして面接官がそれにはまり、本人も周りも、合格の理由はアキさんにあるとみんな信じています。アキさん、また変なパワーを使ったのでしょうか。さて、今日は珍しく私とアキさん二人でお休みでした。アキさんは軽いノロにかかったようです。でも一晩でほぼ復活。吐いたのも保育園で一度だけ。おなかも壊しませんでした。今日は行こうと思えば行けたのですが、「ママ、あたしのそばにいていて」光線が強くて、仕事を休んでしまいました。何かをするたびに満面の笑み、嬉しくてたまらないからピョンピョン飛びながら歌ったり踊ったり。かと思ったら、すっと横にやってきてするっと腕を組んできて頬ずりしたり。最近、場面の展開についていけず、気に入らないとむすっとしたり怒ったりが多くなっていたのですが、今日は一度もそんなことなく、ニコニコ素直に言うことは全部やるし聞くし、別人のようでした。こういう時間も必要だよなと強く強く思いつつ、また明日からは忙しさに流されていくのでしょう。冬休みはずっと一緒だから、そばにいる時間がたくさんあるといいな。この笑顔が毎日見られるといいな。かなり反省した一日でした。
December 14, 2010
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急に寒くなりました。アキさんの運動会は来週です。踊ったり走ったり頑張って練習している様子は聞いていますが、もう聞いているだけで涙腺がゆるむ私です。支援員は給食を職員室で食べるようです。事務員とか担当のクラスを持たない教員と一緒に。でも私は配膳が終わると、自分のトレーを持って支援級の教室へ行くことにしています。もうこれは、私にしては珍しいすばやい判断。初日に「このまま職員室で食べることになったらチョーつまらなそう」と空気を読み、さっと立って支援級の担任に「クラスにお邪魔して食べてもいいですか?」と聞きました。駄目と言われるはずがなく、私は初日からずっと支援級で食べています。料理の仕事をしていたからか、子どもたちが何を食べているのか聞いてみたくて、何日目かに質問しました。「昨日の晩御飯、何食べた?」って。答えてくれない子もいるけど、嬉しそうに答えてくれる子もいて、その中の一人、ある男の子は「カレー」と答えました。「じゃ朝御飯は?」と聞くと、ニコニコして「カレー」。すかさず私は「じゃきっと今夜もカレーだね」。ニコニコニコ。翌日、その子は「カレーもうないない」と教えてくれました。それから数日「晩御飯何食べた?」のコーナーを楽しみましたが、その後しばらく、私はその質問をするのを忘れていました。そして今日、久しぶりに同じ質問をしてみました。今までなら聞かれてもしばらく困ったような顔をして小さな声で答えていたその子が、聞いた瞬間に「ハンバーグ!!」と答えてくれました。そしてお母さんのハンバーグがとても好きなことも。ちょっとおとなしめのその子が、反応良く嬉しそうに答えたのを見て、きっとこの子は私が質問するのを毎日待っていたんだろうなあと思いました。毎日前の日のおかずを忘れないようにして、質問されたらすぐに答えて、「わぁすごいね」とか「どんな味がするの?」とかそういう話を楽しみたかったんだねって。決して自分から「昨日のおかずはこれとこれと」と話しかけては来ないのに、私が聞くのを待っているのかもしれない子。聞かれたら「ハンバーグ!!」と答える用意をしていたのかもしれない子。あぁほんとにかわいいなぁ。担任には「かわいいかわいいではこれからやっていけません。かわいいと言われるのは今だけだから」と言われても、「でもかわいいです。かわいいじゃないですか」と最近私は答えます。支援級の子どもたちだけでなく、大人になるまでの子どもたちはどの子もかわいいと言われる権利を持っていると私は最近思います。私は教師ではないし、学校にそんなことばかり言っている中途半端な大人がいてもいいんじゃないかなと開き直る毎日です。
September 24, 2010
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毎日仕事場ではいろんなことが起こります。今日は雨。一斉にトラブルが噴出。こういう天気って影響するのかな。九九が覚えられなくて計算ができなかった子が、「わかった!!」と答えにたどりついた瞬間に立ち会え、それが今日の幸せな瞬間でした。いろんなことは書けないけれど、いろんな子どもと大人がいるところなんですね、学校とは・・・。支援級の先生は豪快なようで繊細な人でした。最近この人の分析をするのが私の日課です。30年間この仕事をしているそうで、それなりのやり方で子どもたちを導いていっているんでしょう。愛情があるのは確かなんだけど、保護者として子どもを預けたいかと考えるとビミョーな面もあります。これは能力や結果成果というより、相性なんだと思う「入学式の時、この子達の母ちゃんはみんな暗かったよー」とか、「あなたも色々悩みがあるでしょう?」とか言われ、ちょっと困った私です。まず「色々悩み」がないので、こういう子たちの親がいつも悩んでいるかのように見られているのかとガッカリしました。些細な悩みは、ペンギンちゃんを育てている時も同じように持っていたし、それ以上でも以下でもない。強がりじゃなく、ほんとにそう。来年の今頃は就学について悩みが深くなっているのかもしれないけど、案外そうでもない気もする。それと同じように、たとえば支援級に入学するとして、入学式で私が暗くなるかと言われたら、きっと暗くなんかなってないと思う。なんで暗くなるのかなとも思う。割り切っているから? あきらめているから? そのどちらでもない。私は割り切ってもいないし、あきらめてもいない。この揺るがない気持ちって何から来るのかなと、その先生から言われてからずっと、言われたことよりそのことを考えていた。すぐわかったけどね。たかだか4年半しかアキさんのそばにいないけど、私はこの子の持つ生きる力を信じている。今まで、それだけのことがたくさんあった。ま、いいんじゃないこれでとこちらが流していたら、アキさんの方から「これでもくらえ!!」と沢山の投げかけがあった。今も忘れた頃に必ずある。だから、「こいつ、やるな」と思ってる。知的な能力や身体的発達のことじゃない。けど、いつもいつもアキさんは、後から考えてみると「すごいな、この道に今いるなんて」というような人生の進み方をしている。だから私は悩まない。時が来たら、また自然な波が私たちをベストな場所に運んでくれると思っているから。その日のために、今できることを淡々と楽しく笑ってやってるだけだから。そこから生まれる未来に暗くなりようがない。悩みようがない。すべてはアキさんが決めること。アキさんが進めること。それを信じているだけで私はいつもハッピーでいられる。ま、そんなことを会ったこともない大人に話しても仕方ないから「そっすねー」で流しているけど、私はできたら、おんなじような気持ちで、この子達を見て、卑下もせずうらやみもせず、さらに他の子達と勝った負けたもない目を持った大人に寄り添って欲しいなぁと思った。当然相手はこの道のプロですから、私の知らない奥の深い眼があるのかもしれないけど、親はみんな悩んで暗くなってると思ってもらっちゃ困る。それこそ優しさではなく偏見だろう。
September 16, 2010
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鶏が先か卵が先か。まずはこの一言から始まった9月。わたくしころちゃんは、小学校で、障害のあるもしくは障害のあるかもしれない子どもたちのサポートをする仕事を始めました。これ、たしかに背中を押してくれたのはアキさんかもしれない。けど、私が小学生くらいの頃から望んでいたギョーカイの仕事なのでした。アキさんが保育園に入った春から、もともとやっていたライターの仕事を続けるか、ずっと望んではあきらめて先延ばしにしてきた障害児たちと関わる仕事をするか、模索し続け、地元の市役所の小さな募集記事を見つけ(すでに昨年末で締め切られたものだったけれど)、履歴書持って押しかけ、登録だけでもと思ったらたまたま9月から空席となる学校があり、それがまたたまたまアキさんの保育園のすぐそばで。このご縁をつかまなければもう一生このギョーカイとは縁がない。そう思いました。アキさんが生まれた時、実は心の中で「そんなに障害のある子どもたちが気になるなら、好きなだけべったりしなさい」と神様がアキさんを送り込んだんだと思ったものでした。障害を持つ子どもたちを、かわいいとかかわいそうとかそういう気持ち以前に、気になって気になって仕方のない私でした。おかしいでしょうか・・・。さて。とにかく1週間が過ぎました。業務上、いろんなネタはあっても書けない訳ですが、その中でひとつ感じていること。この学校には支援学級があります。私は普通学級と支援学級両方をウロウロしているわけですが、支援学級の担任は、ちょっと癖のある、かわりものの、そしてスパルタのおじさん先生(と、若い女性担任)でした。納得いかなければ校長にもかみつくし、とにかく多分教員の中でも異端児で浮いてます(あ、これ以上はもう書くのやめとこう)。そして支援学級の生徒たちは、その先生の容赦ない(けどものすごい愛情と責任のある思いのこもった)厳しい指導を受け、淡々と生活していました。できるだけ手を貸さない、自分でやらせる。こう書くと当然のようですが、たかだかアキさんの母親を4年間しかやってない私には、それはそれは厳しいものに見えてます。だけど、彼らを取り巻く学校全体(生徒や先生、制度そのもの)は、本当になんともいえないものがあり、その両方を見渡せる私は、毎日いろいろなことを考えさせられます。ホントはアキさんの就学についてのことは、来年度まで一切考えないし、動かないと決めていました。今もそれは変わってません。でもただ、毎日現実を見せられて、考えないわけにもいかないわけで。小学校に入ったら、かわいいかわいいじゃすまされません。できない、ついていけない、理解できない子どもたちも、毎年大人に近づいていくのです。その将来を見通している先生は、かわいいなんて言ってられない。「小さければかわいいと言われることも、大きくなれば変な人。あなたは、数年後も、この子を見てかわいいと言ってられますか?」と、初日に彼らを「かわいい」と言った私に、担任が投げかけました。ま、そう言われても、私は毎日かわいくて仕方ないんだけど。でも、アキさんも含め、無責任にかわいいかわいいと言ってばかりもいられないのもわかります。でもねぇ、磁石に吸い寄せられるような魅力が、この子たちにはあるんだなぁ。厳しい未来や冷たい現実もあって、そこに数年後のアキさんを重ねるとたまらない気持ちもあるけど、きっとそのときの私もアキさんも、また今と違う強さやしたたかさやたくましさを持っていると思いたい。今の私には、支援級の子どもたちより、普通級で暴れて叫ぶ子どもたちの悲しさや痛ましさの方が、切なくなったりもするのです。もうすぐ運動会。全然できないけど、やらなきゃならない組体操を、どうしたものかと担任は頭を悩ませています。私はグラグラと崩れてしまうこの子達の組体操を必死で支えながら、ほんとにかわいくてかわいくて、練習のたびに涙がにじんでしまうのです。そんなこんなで、私は毎日かけがえのない時間を過ごさせてもらっています。アキさんは、感化されていっそう厳しくなった私に怒られながら、身辺自立の一層強化を図っています。「これをこうしてこうするんだよ」と私に言われると「アキが?」ととぼけながら、決意をこめた目で「うん!!」と答える顔が、これまたほんとにかわいいんだなぁ。私、中毒にかかったみたいです。それではまた。よい秋を。
September 9, 2010
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アキさんです。あしたから2学期だよね。保育園はそういうのかんけーないけど。でね、アキのママがね、明日からお仕事に行くんだって。すごくはりきってるんだけど、アキはちょっとつまんないから、きのうから熱出してみたよ。ママ、困ったわーとかいいながら、ぜんぜんあわててなくて、バレバレかしら。それに、もしも明日までお熱出していても、おとうさんがおしごと休んでアキとるすばんするっていうから、ママはおしごといけちゃうみたい。なーんだよ、つまんない。そろそろあきらめてお熱やめてみようかな。ママ、毎日どこに行くことにしたの? ちゃんとアキをおむかえに来てよね。おねがいね。
August 31, 2010
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入園して3ヶ月。一度もお熱などで呼び出されることもなく、アキさんは毎日ハイテンションで通っています。想定外に順調で、反対に、人生においてなんの進歩もないころちゃんは罪悪感さえ感じるほど。まぁ、細かいところまで見たり聞いたりすれば、お友達や先生に迷惑かけたり助けてもらったりして成り立っているのだろうけど、そういうことをいちいち確認したり、気にしたりしても仕方ないし、アキさんや周りの人からSOSが出ない限りはころちゃん動きませんから。他のお友達のママさんたちからは、いつもニコニコ手を振ってくれただの、一生懸命話しかけてくれただの(意味がよくわからなかったらしいけど 汗)、楽しい反応を聞いています。今年度は、就学のことも一切頭の中から排除し、楽しい保育園生活を送ることだけをメインにしている私たちです。さて。週一度のペースで通っている、今までの療育施設では、1年に一度心理発達の判定があります。先日受けた結果を今日もらってきました。大まかに、認知・言語・運動の領域について現在の発達年齢が出されるわけです。このブログは記録的につけているわけではないし、いちいち細かいデータを記すほどころちゃんマメではないので大きく割愛しますが、どれも平均的に順調に伸びてきていました。バランスが取れているということらしいです。言語や運動は、環境に応じて自然と伸びる要素が大きいと思うので、あまり気にしていなかったのですが、ころちゃんがいつも注目するのは認知。素人ながら、これが一番大事じゃないかなーと思うのです。そして今回、そこが劇的にのびていました。びっくり。そしてさらに、判定結果報告書の末尾には「療育施設で育った力を、最大限に保育園での生活で発揮している」と書かれていました。ころちゃんはそれが一番嬉しかったです。これが1年早かったら、ここまで力を出せなかった。年少の間、もう一年ここで頑張ってきて、このタイミングで外に出て、そして弾けたアキさん。それも含めて、ここにいたる4年間は、大きな間違いはなかったのではないかという安堵感。この子を乗せてあげるレールを、親として間違えてなかった。少なくとも、邪魔をしてはいなかった。それを評価されたと思っています。仕事でもない、家事でもない、数字に成果が現れたり、収入が増えたわけでもない。そんな母子通園の4年間の、ころちゃんのお仕事は、心理の先生のこのひとことですごく報われたし、認められた気がしました。それはさらに、アキさんの持つ底力に助けられたものであり、私を自由にアキさんべったりにさせてくれた家族の理解によるものであり、そんなすべてのことを思い返したら、感動しました。そんな感じでいちおう落ち着いた入園後3ヶ月。さんざん一人時間も味わい、母子通園生活からの揺れ戻しも通り過ぎたころちゃん。そろそろ、本当にそろそろ、私も次のステップにと動き始めました。それはまた、楽しくもあり、ドキドキでもあり、怖くもあり。でもきっと前進あるのみ。突撃ころちゃんでいくのです。
July 7, 2010
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ごぶさた、アキさん。保育園生活足掛け3ヶ月。おかげさまで元気です。ころちゃんが予想していた以上に、アキさんはすっと新しい生活に足を踏み入れ、驚くほどのスピードで順応していきました。ニタニタ笑いながら身を投じるかのように、そこには何も壁やハードルがないかのように、軽々とあちらの世界に行ってしまいました。今思えば、2週間ほどはちょっと涙ポロリの瞬間もあったらしいのですが、それも今は面影もなく。トイレも食事もこなし、たまにやっちまうおねしょの時は、「ふん、またやっちまったか」的雰囲気でささっと自分でトイレに行って着替えているそうな。まだ無意識中の膀胱のコントロールは完全ではありません。ま、そんなのは就学前までになんとかなるでしょう。療育中の自由遊びの時間は、一人でおとなしく本を開くか、黙々と階段上下をしては、「ふふ」と笑っているアキさんでした。が、たぶん脳の中のどこかの神経が切れたかつながったかしたのでしょう。反応行動発語表情すべてが、パキパキっと音がしているような、弾ける感じになりました。もうどうにも止まらず、仕方なく家の廊下をピョンピョン飛び回っているほどです。先日、夜の卓球練習に、アキさんを連れて行きました。今まではおとなしく携帯をいじるとか、お絵かきをするとかして待っていたアキさん。気がつくと、壁際のはしごをするすると上っていました。遠くから見ると、その後姿がヤモリのようでした。つーむじところちゃん、一瞬あっけにとられ、それは今までのアキさんの姿とはあまりにもかけ離れていたので、目を疑いました。たしかに保育園の園庭で、よくジャングルジムに取り付いてはいましたが、この行動は予想外。それがよじ登るものとは思わなかっただろうし、思ってもよじ登る気になんかなるはずもなかったアキさん。それが今は、黙々と上っては降りて、途中で足をはずしてブラーンとぶら下がり・・・。この子にもそういう面があったとはころちゃんもうかつでした。そしてそれは本当に喜ばしいことでもありました。何かがアキさんの中でどんどん増殖し、爆発し、暴れ始めているようです。母子通園4年間で種まきし、丁寧に水をあげていたアキさんが、今、芽をどんどん伸ばし始めました。命のパワーってすごいんだな。汗びっしょりの、もう赤ちゃんでなく女の子になった横顔を見て、生まれたときの小さなアキさんを思い出してはそんなことを感じています。
June 20, 2010
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保育園入園から10日ほどたちました。ご同胞のみなさま、がんばっておられますか?アキさんは一度も泣くこともなく、毎日田舎の小さな保育園で飛び跳ねているようです。でも1週間くらい経った頃、雨の一日、窓の外を見ながら「ママ ママ」と「涙ぐんでいました」という連絡帳の表記! 涙ぐんだか、ママママ言って。さすがの鬼母もそれにはジーンと来て、いつもの3割増で優しくしてあげたよ、その夜は。私が毎日のように「皆さんと関われていますか? 1人でポツンとしていることはありませんか?」としつこく聞くので、担任が「いつでものぞきに来てくださいね、構いませんので」と言い出した。そこで翌日ちょうど療育のために給食後早退するため、早めにお迎えに行って給食の様子を見学することにした。とくに何もなし。予想以上のことも以下のこともなく。配膳台まで受け取りに行き、お箸で食べ、また配膳台に下げる。食べたくないおかず、見知らぬおかずはそっと遠ざけ、まずご飯をかきこむ。味見をしてみたら美味しかったので肉も黙々と食べる。味噌汁も飲む。ママが見ていて怖いので、仕方なく野菜も食べる。そして終了。先生はいくつかのテーブルに散らばって食べているが、横で付き添って食べさせることはなく、たまに通りすがりに「○○食べてネー」と声をかける。給食を見る限り、アキさんは1人で何とかやっていけているようだった。配膳時、アキさんはお箸を取ってくるのを忘れた。すかさず隣のテーブルの女子、「アキちゃんお箸持ってきてないよ!」と言う。どうするかなーと見ていたら、アキさん、ハッとしたような顔して、スッと立ち上がり、スタスタと取りに行った。何気ないことだけど、私はそれにカンドーした。離れた席から見ていてくれた子にも感謝だし、そのさりげない声に反応し、自然と立って取りに行ったアキさんも、本当に自然な感じだったことが嬉しかった。とりあえず。とりあえず、やっていけてると感じた瞬間だった。それと。4才3ヶ月間、一日3食、必ず家族か通園先の仲間か先生と一緒に食事をしてきたアキさんが、その誰もいない、まだあまりわかっていない場所で、出てきたご飯を受け取り、お箸でガツガツ食べる。それってすごい生きる力ではないかと思った。誰々がいないと食べられない、これでないと食べない、この場所でないとイヤとかは一切なく、自然体で、今、自分のいる場所で、食べる物があるから食べる。ごく基本のことを、何感じているか知らないけど淡々と受け止めて受け入れている。この子、ひょっとしたら、どこでも生きていける力あるのかもしれないぞと、担任が入れてくれたお茶をすすりながら私は思った。人間ってすごいなとも。
April 14, 2010
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朝起きたら、新品の洋服が出してあって、ママがそれに着替えて!と言うので、だらだらと着替えた。次にご飯を食べて、さぁこれからゆっくりテレビを見ようと思ったら、もう出かけるって。お父さんも一緒にいて、布団とか大荷物も運んでる。車から降りてママと手をつないで歩いていったら、何回か行ったことのある保育園とゆーところだった。知らないおばちゃんとか、子どもとかがたくさんいて騒がしいなぁ。とりあえずママが靴と靴下を脱ぐのよとか、上着をここにひっかけてとか、ちょっと緊張した顔で言う。みんなのいる部屋に入ったら、お友達が近寄ってきて握手してくれた。で、そのまま楽しいところにみんなで行っちゃった。だからママとお父さんがいついなくなったかよく知らない。散歩をしたり、お名前呼びをしたりして、ご飯の時間になって、あたしの分も出してくれたからイスに座って食べたよ。いくらでも食べていいみたいだったから、ご飯は3杯もおかわりしちゃった。豚汁とかお野菜を残していたら、またママがやってきて横に座って食べなさい!と言う。どこ行ってたのかな。なんで来たのかな。仕方ないから全部食べた。ママは先生とお話して、さ、帰るよって言う。みんなはこれからまた楽しいお昼寝みたいなのに、なんであたしだけ帰るんだろう。そんなわけのわからない一日だったよ。だけど、ママもお父さんもお姉ちゃんもやたらあたしに優しくて、お父さんはお祝いのケーキまで買ってくるし、おじいちゃんは「大丈夫だったか?」と心配して電話してくるし、よくわからないけど、あたし全然平気だったのに、みんなどうしたの?明日も保育園行ってもいいの? 明日はみんなとお昼寝するの? 給食は何なの? また食べていいの? おかわりも? ほんとよくわからないけど、多分いい一日だったんだと思う。ママはちょっと泣いたみたいな顔してたけどね。でもこれからたくさん遊んじゃうみたいだよ、4年分。怖いネー。
April 1, 2010
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今日、アキさんは、足かけ4年間通ってきた園の年少さんを卒業した。厳密に言うとあとまだ2年間、保育園と並行して、行事や療育に参加するので週1~2は通うことになるけど、ひとまず、朝起きて急いで支度して車に乗って1時間・・・みたいな生活はとうとうおしまいになった。何度か書いているように、生後9カ月で通い始めるまで、いくつか療育の場に行ってみたものの、「まだ早い」「そんなに必要ない」と言われ、宙に浮いてしまった私たちを、あたたかく迎えてくれて救ってくれた場所だった。アキさんより、多分私が、救われた。あまっちょろいのは承知の上で、本当に寂しくて心細い。私はいつからこんなによわっちくなったんだろう。アキさんは意気揚々と新しい世界に踏み込んでいくというのに、私のこのオロオロめそめそっぷりったらどうだ。ほんとに全く情けない。今日はアキさん達の修了式と同時に、就学を控えて、ほんとのほんとに卒園するこどもたちの卒園式もあった。お母さん達が1人ずつ子どもと一緒に前に立ち、スピーチをする。だいたい泣いてる。私も泣いてる。これを2年後にやるかと思うと、真面目に心底憂鬱だ。困ったな。これからの10日間で、私は入園グッズを作る。ものすごく心が重い。料理は好きだし、掃除と洗濯もまぁこなすけど、手芸の類はやり始めたらはまるけど、始めるまでが遅い。今回もまだ材料も何も買ってない。そして。4月1日が来て、アキさんを送り届けた後の私は。どんな喪失感に包まれるのか。想像もつかない。大げさだけど、それくらい私たちは一緒にいた。この4年間ずっと。置いていかれないように、アキさんにちゃんとついていかなくちゃ。
March 19, 2010
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1月に4才になったと思ったら、もう3月。アキさん、保育園入園の内定が出ました。目下、母子通園の総仕上げ期間。往復車で2時間・滞在3時間半の毎日を黙々と続けています。アキさんと初めて園を訪れたときから今までのことが、頭の中で渦巻いて、寂しさを振り払いながら走っています。ちゃんと落ち着いたら、そんな気持ちも書いておきましょう。昨日は捜し物をしていたら、アキさんが生まれた日のポラロイドが出てきました。鼻から細いチューブを入れた不細工な裸ん坊。だけどなんだか少し幸せそうに微笑んで見えました。あぁこのとき、私はそばにいなかったんだ。この写真を見るのもいやだったんだ。1人で、知らない病院で、こうして眠りながら微笑んでいたんだね。ダメなお母さんは、また泣きました。今、こんなに愛おしくてかわいくてたまらないって知っていたら、あのときだってずっとそばにいてあげたのにね。だから今は、ずっと一緒。3月いっぱい、アキさんとずっと一緒の時間を過ごしています。春はもうほんとにすぐ近くです。
March 4, 2010
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みなさん、こんにちは。1年に1度限定のアキさん日記です。今日であたしは4才になりました。91センチ&13.5キロ、おなかとおへそは出てるけど、手足ひょろひょろのスタイルです。今日はお父さんが怪しい熱で寝込んでいたけど、ママは昨日からごちそうを用意して、ケーキも焼いてくれました。デコレーションはいつもペーさん。いつもの七草粥もおかわりしたよ。ママはね、4年前の今日、自分がどんなだったか思い出すと、いつも少し悲しくなるんだって。辛かったからじゃなくて、大切なアキさんの誕生日に悲しかった自分の思い出しか残らないのがとても寂しくて。だけど、あたしは、分娩室で、お父さんとペーさんとママが並んで、あたしを迎えてくれて、みんなが本当に嬉しそうに笑っていたことをよーく覚えているから、ちっとも寂しくなんかないよ。それから今まで、みんなずーっとあたしのこと大事にしてきてくれたしね。あたしは多分春から保育園に行くし、今までみたいにママとずーっとべったり一緒にはいられないんだけど、新しい友達や先生と遊べるのがすごく楽しみだよ。ママは口では、1人でのんびりできるわーって言ってるけど、ほんとはすごく寂しいんだよね。心配でのぞきに来るんじゃないかな。恥ずかしいからやめてよね。じゃ、あたしは色々忙しいんで今夜はこれで。今日はお父さんがお熱だから、ペーさんの部屋で一緒に寝るんだ。ウキウキー♪
January 7, 2010
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年末も切羽詰まり、青筋たてながら大掃除をする傍らで、アキさんママママ攻撃。泣く・いじける・ねーねーねーねー、ママーーーー!!!!と叫ぶ。当然ころちゃんキレる。そしてアキさん泣く。しかも最近ノーミスだったのに、磨いたばかりの床をおしっこもらした足で歩く。双方限界が来たタイミングで、つーむじがアキさんを連れ出してくれた。ころちゃん、台所掃除に取りかかりながら、本日2杯目のコーヒーを飲んでしばし放心。そしてじわじわと、アキさんゴメンの気持ち。帰ってきたらうんと顔を見て、うんとお話してあげよう。ママはここ何ヶ月もずーっとアキさんじゃない方を見ては怖い顔をしていたんだよね。「ねぇねぇママ」という言葉がここに来て急に増えたこと。アキさんの心が発している願いだとわかりつつ、流してきたなぁ。春の入園まであと3カ月。もしかしたらその間も仕事の声がかかるかもしれない。今回しのげたから、またできるかもしれない。だけど、春まではもう仕事をしないって決めました。アキさんが一歩離れていくまでの短い3カ月。やっぱり仕事よりこっちの方が大事だって、気づかせてくれたみょんちゃんとアキさんにありがとう。
December 29, 2009
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今夜の出来事。今日はものすごく寒く、夜から仕事をするつもりだったころちゃんは寒くて寒くて仕事部屋にいられず、仕方なく一番風呂に入ることにした。で、さっさと入った。あったか~。アキさんは私とお風呂に入るのかと思い、一度お風呂をのぞきに来た。「お姉ちゃんと入りなね」というころちゃんに「はーい」と答えてドアをしめ、「おちっこ、おちっこ」と言いながら遠ざかっていった。アキさんはお風呂に入る直前にトイレに行くことにしているから、そのつもりだったのか、単におしっこがしたくなったのかは不明。ただとにかくトイレのドアをあける音がした。ペーさんはその直前までいたのに、その時は二階へ。ころちゃんはお風呂の中で「あー、1人でトイレに行っちゃったよ。もらすかなー」と思ったけど、寒くて出られない。カッタンカッタン。聞いたことのない音がして、しばらくたち、アキさんがまた「おちっこ~♪」と言う。仕方ないので二階に向かって「おしっこだよーーー!!!」と叫んだら、ペーさんがだだだたっとおりてきた。が、「アキさーん」と言って探している。なんとアキさんはトイレに鍵をかけ、こもったようだ。焦ったペーさんは爪でカギを回し、中に入った(らしい)。そしてそこには、パンツを脱いで便座に腰掛け、用を済ませて、ペーパーをからから引っ張り出しているアキさんがいた(らしい)。かくしてアキさん単独トイレ成功(らしい)。うちは最初の頃にちょっとだけ、幼児用便座を乗せていたけど、面倒で、ずっと大人用の便座のまま、アキさんを抱えて座らせていた。1人じゃ届かないだろうし、すべって便器に頭突っ込まれても困るしね。だから自力でどうやって上ったか、いつ上れるようになったか、よくわからない。とにかく自分で用は足したようだ。間に合ってよかったっす。とりあえずダレも見ていないけど、ここはほめるところだと思い、めちゃくちゃほめてみた。「自分ですわったの?」「うーん」「ちゃんと1人でおしっこできたの?」「うーん」。まるで当然でしょって感じの答え方。またとぼけた顔で、ビックリさせたね。アキさん、見てなくてごめんなさい。
December 16, 2009
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もうかれこれ1年くらい。アキさんは園での一連のご挨拶やら手遊びやらお名前呼びやらを一切拒否してきた。聞こえないのでも意味がわからないのでもない。とにかくやりたくない。みんなの前で目立つことなんか絶対嫌。(でも拒否してる姿の方がよほど目立つと母は思っていたけど)半年くらい前から、気が向いたときだけ、手遊びに参加。あとは拒否。そして3カ月くらい前から、お名前の返事など、すぐ後ろのころちゃんの手を持って「はーい」とするようになった(なんだそれ)。それを見ていて、やる気はあるんだなと感じたころちゃんは、今日、試しに、また私の手を持って返事をしようとするアキさんに「ママはやりません!」と言い、自分の手を後ろに隠した。アキさん困った。とりあえず隣の子のイスとかを触ってみる。でもみんなあたしの返事を待ってるみたい。だけどママは一緒に手を挙げてくれないみたい。困ったなー。あたしもやりたくないわけじゃないんだよなー。もじもじもじもじ。すかさず、あうんの呼吸で、担任の保育士、アキさんの名前をきっぱり大声で呼んでみる。・・・・。あたし挙げるわ!!!おずおずでもなく、ごまかすわけでもなく、アキさん、右手をピンと挙げました(ころ、カンドー)。そして先生と同期のママ達大拍手喝采。トイレもお着替えもご飯も他のことはみんなできるようになったけど、それ以外の時は先生とも仲良く遊んだりしてるけど、これはできないまま保育園に移動だな。結局拒否したままおしまいだな。ころちゃんはずっとそう思ってあきらめてきた。嫌だと言うアキさんの手を引っ張るのも嫌になったし、拒否するアキさんをみてるのも悲しかったし。だからポカーンとしちゃうくらいビックリして、後からジーンとうれしくなった。けど多分もっとうれしかったのは、さんざんアキさんに拒否されて、のけぞって抵抗するアキさんにちょっと困った顔していた担任の先生じゃないかな。ってくらい、本当にうれしそうにほめてくれた。こんな風にだんだんアキさんは変わっていく。どんどん外の世界に出かけていく。またひとつ階段上ったんだなー。そう思いながら、明日提出する保育園の申込書類を書いた。全くほんとに、頑固でマイペースでちゃっかりしたやつだな、アキさん。
December 3, 2009
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先週末、アキさんは七五三のお祝いをしました。つーむじのお母さん達から贈られた晴れ着を着て、つーむじところちゃんが式を挙げた神社まで出かけ、東京のおじいちゃんたちと一緒に祝詞をあげてもらいました。ものすごく寒い日だったけれど、境内には結婚式をするご一行や、七五三の家族もいて、紅葉も見事な1日でした。祝詞をあげてもらう間、最初はきちんと正座をしていたアキさんでしたが、大きな声にやはりびびり、後半はつーむじに抱っこでした。正座をする後ろ姿を見て、「大きくなったなぁ」ところちゃんは感無量。そういえば百日のお参りもこんな寒い日で、つーむじと2人でアキさんを抱っこしてお参りに来たっけ。あの時はなんだかとてもさみしかった思い出がある。広い境内に3人ポツリ。撮った写真の顔もあまり笑ってなかったような・・・。だから同じ場所でこんな風ににぎやかに、みんなで笑ってお参りできて本当に良かった。お参りした後は、おじいちゃんのおもてなしで、ホテルご飯。その日はペーさんの誕生日祝いも兼ねていて、豪華な食事の後に、注文しておいたデコレーションケーキが出てきました。数日前「アキさんとペーさんのお祝いのケーキ、頼んでおいてね」と父に頼んでおいたわけですが、ケーキにはちゃんと2人の孫の名前が描かれてありました。不器用で無愛想な父が、どんな風にこのケーキを注文してくれたのかと思ったら、またまたころちやんはジーンと来ました。父はこの日のために、何年ぶりかで自分のカメラにも電池を入れ、使えるようにして持ってきたそうです。嬉しそうに撮影をしていました。アキさんは大興奮で、出てきた料理をものすごい勢いで食べ、終始ゴキゲン。なんとなく、自分がきれいな着物を着せてもらえたのが嬉しかったらしく、寒い中、手も足も冷たくなりながら頑張りました。アキさんを囲んでみんなが笑顔で、幸せを感じた1日でした。めでたしめでたし。
November 28, 2009
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アキさん、1才過ぎから療育の一環として水泳をやっています。その筋の専門家と母子で入水。そこらのクラブの顔つけられませーんレベルとは違い、初日からズボッ。何度もズボッ。だからはじめの半年は怒って泣いていた。その顔が絶妙に面白くて笑いが止まらず、「お母さん笑いすぎです」と怒られていたころちゃん。時は過ぎ、今日の水泳ではとうとう立ち飛び込みの面白さに開眼してしまった。最悪だ。それも足からではなく、上半身から倒れるように飛び込んでくる。ころちゃんは髪の毛が天然パーマ系で必死で前髪縮毛かけているけど、できるだけプールの時に顔や髪の毛を濡らさないように防御してきた。そもそも水がこわいタチだ。なのにアキさんが狂ったように(今日は先生が足らず、待ち時間が多かったのでひっきりなしに)ドボンドボンと飛び込むたびに、頭から水をかぶり、ぐしゃぐしゃに。ほんと最悪だ。壁から1mくらいのところから潜らせると、必死で壁まで泳いで上るようになった。これ、泳げるっていうのかなー。あたしはぜったいおぼれないっていう自信があるんだね、そのうちきっと裏切られるけど。3歳児のころちゃんを今のところはるかに越えています。ペーさんも越えているかもしれません。あー、濡れ髪対策どうしよう。
November 20, 2009
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アキさん、ぼっさぼさの髪の毛を切りました。火垂るの墓のセツコみたい。せっちゃんです。ペーさんのインフルエンザの余波や、ころちゃんの仕事のせいで、ここのところ園に通えずにいましたが、明日からいよいよ復帰。春まではやはり最優先で、ちゃんと全うさせてあげたいなと思います。さて、ころちゃんはひょんなことで、ただいま、地元の特別支援学校にて、介助の勉強をしています。この学校は肢体不自由児の学校なので、アキさんの仲間は見かけません。いわば重度の動けないお友達。本日は実習で小3のクラスに1時間行きました。座っている男の子の手を握り、しばらくすると、その子がその手を自分のおでこに持ってきて、何度もすりすりしてきます。弱視があり、よく見えてないそうなのだけれど、そうすることでスキンシップをしようとしてくれていることに嬉しく思いました。次に先生がベッタリ抱っこしていた男の子を「ほぃっ」と渡され、抱っこ指令。とにかく抱っこが好きな子だそうで、ベターっと身を預けてきます。脅すように、「この前急に暴れたからお母さんが鼻の骨を折ったのよ」とか言われましたが、全然その心配もなく、そのうちすやすや寝てしまいました。「初めてですか?」と聞かれたので、そうですと答えたら、「もっと子どもたちが緊張するかと思ってみていたけど、そうならなくて良かったですよ」と言われました。アキさんとの日々がなかったら、ここに私はいないだろうし、いてもかなりびびって見ているだけで精一杯だっただろうなぁ。だけどアキさんの通う園にも肢体不自由のお友達はいるし、こういう世界が初めてではないから、私の心も自然にスッと入れたのかもしれないな。という話をつーむじにしたら、「アキさんが生まれた頃、療育センターに行くとそういう子たちがたくさん居て、なんか吸い取られるような気がしてグッタリしてたんじゃなかった?」と言われました。あぁそうだった。私はこの空気がとても怖くてなじめなくて、いつも逃げるようにしていたんだっけ。だけど今日は全くそんなことなかった。部屋に入って、この子達を見たら、逆にぐっと来ちゃったけど、こんなところでしめっぽくなっちゃいけない、ドライにいかねばと思ったんだよね。どの子も当たり前だけど生きていて、ひたむきで、けなげで、力強かった。そして何より、預けていたアキさんと家に帰って、抱っこして~と飛びついてきたアキさんが、ほんとに愛しくてかわいくて、そして感謝した。この子達の世界に縁のなかった私を、ここまで近づけてくれたこと。この子達の持つパワーや生きる意味を感じさせてくれたこと。それはひとえにアキさんがやってきてくれたから。今、ころちゃんは、ちょっと素敵なポイントに立っているような気がします。今まで見渡せなかった場所に立っているような気がします。
November 17, 2009
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お姉ちゃんのペンギンちゃん(以下ぺーさん)は高校2年生。そろそろ進学について考える時期がやってきた。今までは、3才から続けている水泳を活かして、こどもたちに水泳を教える仕事につきたいとずっと言い続けてきた。教職をとって運動部顧問としてなのか、どこかのクラブでインストラクターとしてなのか、その辺のところでこれから話を詰めていくはずだった。ごくたまに学校の休みと重なると、アキさんの通園に付き合うことがあったぺーさんは、数ヶ月前に行って以来、ずーっと揺らがずに決めていた水泳のコーチという仕事ではなく、この子達に関わる仕事(たとえば保育の)をしてみたいと思い始めたようだ。子ども嫌いの私と違って、とにかく小さい子どもに慕われるペーさんは、アキさんだけでなくそのお友達みんなを見て、ほんとにかわいくて仕方がないといつも言う。現実の親としての修羅場をくぐっていないからか、アキさんみたいな子どもが欲しいとすら言うんだからね。ペーさんがそう言い始め、そりゃあそういう気持ちは嬉しかったけど、ころちゃんはあまり反応を見せず、しばらくほおっておいた。それから今まで、ペーさんは、今までの自分の志望と、新しい保育の仕事への気持ちの間でずーっと迷い続けている。このご時世、なーんにもやりたいことが見つからない若者が多い中、それはとてもいいことだとは思うけれど、ほんとにとことん悩んで決めて欲しいなと思っている。何人もの実習生の若者が、通園先にはやってきて、数週間の保育を体験していく。だいたいの人が、初日には結論が見える(利用者の立場から見て)。実習生の全てが、障害児施設に就職するわけではないが、どのような施設であれ、子ども相手の仕事の資質、それがすぐに見えてくる。慣れてなくてもできる人はわかる。多分どんな仕事をしたとしてもできる人はできる。地味で閉鎖的で多分給料も安くて大変な仕事だろうと思う。それ以前に、センスや勘が要求される。だから何ヶ月も働いても、子どもにそばに来ないでと拒否される職員もいる(おぃおぃ、アキさんのことだよ)。子どもや動物に受け入れられる資質ってほんとに不思議だ。勉強でなんとかなるものではない。そして、ペーさんにはその資質がある。多分自分でもわかってる。けど、資質があっても、それをいっとき使うわけではなく、一生の仕事としてずーっと使っていく覚悟があるのだろうか。アキさんとじゃれついているのとはワケが違うし、子ども達とは笑っていればいいわけでもなく、叱ったり促したり、そしてその親との関わりも生まれてきて、クレーム受けたり上司に振り回されたり(ま、これはどんな仕事でも同じ事)、資質があるからうまくいくわけではない。小さなカワイイ女の子だったペーさんが、いよいよそんな厳しい社会に出て行くことを思うと、母親としては胸が締め付けられるような気がする。とくにこの子達の保育となると、現場を知っているだけに、そんな甘くて楽しいところではなく、職員や母親達の厳しい目が常にある逃げたくなるような環境なのかもしれないなとも思う。・・・、でも私も若い頃は知らなかった。社会や世間の厳しさなんかチョロいと思ってたし、逃げようと思えば逃げられると思ってたし、楽しいやりがいだけしか見えてなかった。最初からしんどさを知っていたら、きっと何もできないしね。支離滅裂になってきたけど、とにかくペーさんは迷っている。私にも相談はするけど、私はペーさんに水泳に関わる仕事をして欲しい気持ちもあったし、なんだかペーさんまでもがアキさんの世界に入っていくことに対して、申し訳なさといったら変だけど「ほんとにいいの?」という気持ちがある。だから何も言えなくなる。かなり前、器用ではないけれど自然体な感じで優しい雰囲気の実習生が来た。子ども達ともそこそこ関われ、いい子だなーと思っていたら、最終日に「私の弟もこの子たちと同じなんです。ほんとにかわいくてかわいくて」と言って笑っていた。正直に言うと、その子の姿が、ペーさんとだぶって仕方なかった。肉親に同じ子どもを持つ人が保育の場に来ると、そうではない人にはない、何とも言えない優しい空気が漂っている。ペーさんはどんな道を選ぶんだろうか。誰のためでもなく、自分が一生続けていける、手応えややりがいのある、そんな仕事はなんだろうか。焦らず焦らず、どうかじっくり考えてもらいたいと心から思う。
November 13, 2009
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多分言いやすい言葉と言いにくい言葉があるんだろう。目の前で口を大きく動かして話しても、うまく真似できない言葉もあるのに、アキさんは「ダイジョウブ」という言葉は早々に覚えた。「だいじょうぶ」はころちゃんの好きな言葉であり、よく口にする言葉で、きっとアキさんは1日に何回も聞いていたと思われる。たどたどしい言い方で「ダィジョーブ?」と言われるとめっちゃかわいいなぁと思っていたら、最近語尾のタイミングで斜め上を向いて変顔をするようになった。これは私の真似じゃないぞ。今日も車の後ろで「ダィジョーブ? ダィジョーブ?」と言いながら、物まねのコロッケみたいな顔をしていた。そういうお前がだいじょうぶか。
November 11, 2009
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すっかり季刊となっているアキさん日記。コメント頂けてとても恐縮です>クミさん。久々だとあれもこれも書いておかなきゃ、でも時間がないわ、寝なきゃ!!となり、結局季節が移ります。でも記録にこだわるのはやはり性に合わないのでやめました。日々のアキさんの様子をもっと書き留めておきたいなと思うようになったからです。少し近況を。仕事を少しだけ始めたころちゃんのために、アキさんは地元の生活サポートハウスというところに預けられる日が増えました。一軒家を借り切って送迎や外出補助、預かり、宿泊などをしてくれる事業所で、アキさんは利用者の中で最年少。物怖じせず、トイレも食事も家と同じようにこなし、遊びまくり、大変お気に召した様子。数回預けたら、家や園での様子ががらっと変わり、積極的で自信満々でお茶目なアキさんになりました。家族以外の人の中で過ごし、コミュニケーションを取ることに対し、積極的にならなければ伝わらないとわかったと、ころちゃんは分析しています。俄然面白い「人間」になりました。アキさんは数字の「3」を指で示すことができません。指が短いのと、手の分化もまだなのとでピースに親指を足してしのいでいます。ちなみにお父さんのつーむじも「3」ができません。なんだよそれ。なので教えていなかったのですが、そろそろ4才になるということで、「お名前は? 何歳?」という質問に答えられるよう練習を開始してみました。「4」は簡単にできるので喜んでやっています。名前も「アキ」とはっきり言いますが、それが本名ではないのでどうしようかと思案中。アキさんは1人でももぞもぞしているうちに寝ることができます。けどそれはとても寂しいようで、寝るときになると私の枕をたたいて「ママ、ここ」と恥ずかしそうに言います。わざと「あっちに行ってもいい?」と聞くと、イヤとは言わず、枕に「ママ、ここ」。そして一緒に並んで寝ると、うっとりするくらい幸せそうな顔で笑います。ころちゃん、その顔を見るのが一番好き。こんなに私のことを好きになってくれてありがとう。本当にありがとうっていつも思います。
November 10, 2009
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すみません、ごぶさたで。アキさん3才の夏が終わり、秋風と共に、就園に向けて周囲が騒がしくなってきました。が、なるようになる式マイペース一家なので、淡々と目当ての園の園庭開放に遊びに行き、後は特にリサーチもせず、申請の時期を迎えそうです。引き受けた親の会の役が意外と大変で、社会復帰を控えるころちゃんにはいい刺激なのかもしれませんが、障害児の親とていい人ばかりではなく、1つの共通する事情から集まっただけの人たちなので、まともに取り組むと大変です。怖い席ではおとなしくしてます(笑)。アキさん、この夏でパンツレディーになりました。まだ完璧ではないけど、大小ちゃんとトイレでできるようになりました。うっかりさんの時以外は、自分で「あれ?」ともよおし、「おちっこおちっこ」と言いながらトイレに入っていきます。よく歌を歌い、踊り、気に入らないとぶすくれて、まずまず楽しんでいる様子。人見知りは相変わらずですが、最近少し自信がついたのか、耳元で「アンパンマンが見てるよ」というと、みんなと同じ手遊びをするようになりました。なんだそれ。夏の初めにオークションでAラインのワンピースを大量買いし、オムツはずしも楽なので、夏中ずっとワンピース姿でした。アキさん、背は90センチ重さ12.8キロ、手足がかなりひょろひょろさんです。ちょっとぶかぶかのすとんとしたデザインのワンピースを着たやせっぽちのアキさん。これがまたかわいいのなんの。赤ちゃんから女の子になりました。さて。保育園に入れるためには(本来とは逆の展開だけど)仕事をしなくちゃいけません。何しようかなーと思っていたら、以前の仕事先から声をかけてもらい、単発で仕事を受けました。お料理の原稿を書いています。もういいやと思ってやめたはずなのに、やってみると楽しいもので、このペースならできるかもと考えています。自分で稼ぐってやっぱりいいわぁぁ。ペンギンちゃんは悩める思春期高校2年。つーむじところちゃんはあいかわらず卓球もしています。みんなバタバタ忙しすぎて、誰もこの秋に向かえるアキさんの七五三について、話し合いもしてません。可哀想なアキさん。どんな晴れ着が似合うんでしょう。そろそろ選んであげないとね。
September 7, 2009
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アキさん元気です。みんな元気です。ころちゃんとアキさんは先月韓国に遊びに行きました。大好きなソウルの街をアキさんと歩けて、ころちゃんカンドーしました。どんなことがあっても、これからもいつもいつも、私は何にも変わらない。そんなあたりまえのことを、また認識させてくれた家族の皆さんありがとう。さて。地元の親の会で、ちょっとした取りまとめ役を仰せつかり、引っ越してきて1年だというのに、毎月集まりの場でなんとなく仕切らされているころちゃん。ほんと何もわかってませんが、いいんでしょうかいいんですね知りませんよと念押して、まんまとワナにはまりました。しばらく抜けさせてもらえそうもありません。団体行動が特に苦手なころちゃん、修行です。今日も暑い中、2時間ほど集まりました。初めてのママさんも数人見えて、保健士さんや先輩ママさんと談笑。中に4ヶ月のボクちゃんを連れた若い若いママがいました。聞けば、昨日引っ越しをしたにもかかわらず、行ってみた方が良いかもと、抱っこで電車と歩きで来てくれたそうで、このクソ暑い中、歩いて帰ると言う彼女を誘い、軽くランチしてきました。彼女、23才でした。生後4ヶ月の赤ちゃんを抱っこし、何か何か得られるものはないかときっと一生懸命来てくれたんだな。ガッカリしたかな、ホッとしたかな。ころちゃんが23才の頃、大学を出て仕事を始めて、遊んでばかりだったなー。この子達の存在すらほとんど知らず、障害を持つ人たちの世界なんて一生縁がないと思って、いや、思うほど意識もしないで、それがころちゃんの場合、アキさんを生むまで続いたんだ。そんなことを考えたら胸に何かが詰まってしまい、ゆっくりでいいから無理しなくていいからと言葉をかけて、家まで送っていきました。今はそれしか言えないし。気づけば小さなお友達がだんだん増え、アキさんも幼児の集まりの中では中堅どころになりました。ありのままでいたいと思いつつ、小さなお友達を抱えて初めてやってきたママ達が、悲しくなったりガッカリしたりしないように、アキさん頑張らないとねとも思います。明日はまた来春入る予定の保育園に遊びに行ってきます。今のところ、つーむじ家の就園活動は順調です。ではまた。
July 7, 2009
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久しぶりにリアルな出来事日記です。アキさんところちゃん、いよいよ来年からの2年保育に向けて保育園顔売り作戦に行って参りました。予定している園は毎水曜日の午前1時間が園庭開放で、誰でも参加できるというふれこみ。いちおう前もって電話して仁義を切り、今日参加しました。入園に関しての窓口は市役所だけど、現場の先生達がアキさんを知っていて、アキさんが何ができて何ができないかわかっていてもらうと話が早い。ありのままを見てもらえばいい。ここはハンデのある子が何人もいる、逆に言えばあまり人気がなくて待機待ちのない園で、親の会の先輩も何人も在籍していたので、拒否されることはないだろうと踏んでもいました。アキさん、普通に園庭に入り、外遊びの子たちが年長で少し激しそうだったのかすぐに教室へ。そこで園長さん登場。アキさんは園児が留守な教室でおままごとのおもちゃを見つけ、どこからか布バッグを出してきてそこに入れたり、お皿に並べたりし始めました。その間、簡単な説明を受け、こちらも来年度のことなどを聞き、園長先生への根回しは完璧に完了。そこでまず感じたのは同じ保育の現場にいる人でも、障害児の療育についてや、発達の度合いなどの知識は素人並みなんだなということで(もちろん障害児の個人差はあるけど)、いちいちアキさんのすることに驚いて、意味が通じることに驚いて、話すことに驚いてました。笑ったのが、おままごとに食らいつくアキさんを見て、「これがなんだかわかっているんですね、それはすごいことです」と言ったこと。お世辞半分は承知してますが、母子通園で経験積んでなくても、それはわかるんじゃないのってかんじ。アキさんは3歳児が散歩から帰ってきたので、おもちゃを片づけ、そちらの教室に。そこでは粘土で遊び始めたので一緒に机について参加。友達の顔に傷が付いていたので「イタイイタイ」と指さしたり、苦手なはずの粘土遊びも友達の真似をしてちぎったりたたいたり。ここでもなんとなく面接観察モードの先生達は「痛いってわかるの? 色がわかるの?」と驚かれ、逆にこちらが、この障害児達に対してどういうイメージを持っているんだよって気になりました。ま、何度も言うけどお世辞半分でしょうけど。アキさんは最後にきっちりトイレで自分の仁義も切り、ついてきた先生にビックリされ、また来るぜと園を退出。物足りないので園の隣の公園で遊び倒し、ダンゴムシをつまみまくって帰ってきました。アキさんが自分で脱ぎ着したり、ボタンはめしたり、シールを貼ったり、ペンでマークを書いたり、ご飯を1人で食べたりするのを見たら、ここの先生達はどう思うだろう。3年間、アキさんが積んできた経験が、そういう形で外に飛び出そうとしている。もちろん健常の3才の子たちはお話が上手で手先も器用で少しだけお姉さんに見えたけど、ころちゃんは実はもっとショックを受けたり、自信をなくしたりすると思っていたところ、意外に違和感はなかったのです。3才ってこんなもんだろー的な予想がうまくあたっていたし、アキさんにほど遠い感じも全然なく。いけるぜ、アキさん!って思っちゃいました。きっとつーむじ一家は今後もそんなスタンスで、アキさんの背中を押していくんだなと強く思いました。そんなアキさんは、いまだに園でのお名前呼びなど、「みんなの前で順番にやらされること」に対して拒否モード。心では手を挙げていてもそれがまだ出せません。なのに、今日は初対面の先生にこんにちはとさようならのお辞儀をしてニコニコと帰ってきました。どこまでマイペース!! そのひょうひょうとした態度は父親譲りとしか思えない。けどびびりの私に似るよりはいいんだろうな。古い木の床と狭い教室。気さくな先生達の対応。アキさんが来年、ここで闊歩する姿がチラッと浮かんだ初体験。ここで今までと違った空気を吸ってどんどん伸びていく。そうだったらいいね、アキさんありがとう。
June 3, 2009
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プリンつくろっかなー、どうしようかなー。「プリン食べたい人っっ!!!」と言ってみる。横を見たら、「うわぁぁぁぁ」って顔したアキさんが、手を挙げてました。それならば作らねばなるまい。きっとペンギンちゃんも帰ってきたら、おんなじ顔するぞ。賭けてもいい
April 27, 2009
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アキさん、もう長いこと、園での朝のご挨拶の時、お返事もお歌も何もしませんね。お母さんは、いたたまれなくて無理に手を持ってお返事させたり、怒った振りをして後ろから説教したり、あの手この手でやっていますが、ますますお気に召しませんね。そんなにやりたくないのなら、やる気になるまでやらなくてよろしい。けど、朝のご挨拶終了後、トイレに行っておしっこをするときに、今みんながやっていた手遊び歌や、お名前呼びのお返事をニコニコしてやるのはやめて下さい。そんなにやりたいのなら、気にせず、みんなの前でもやりましょう。どちらにしてもお母さんにとってはかわいいアキさんですが、あんまりひねくれてばかりいると、「そういうところは、ころちゃんの血がそのまま遺伝したよね」とつーむじに言われるので困ります。勝ち誇ったような顔をされるのが、とても悔しいです。アキさん、お母さんのためにも、そろそろどうですか? やってみませんか?
April 7, 2009
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新しいクラスが始まって二日目。アキさんは今まで使っていた部屋のロッカーについつい歩いていっては、新しい部屋に連れ戻され、イマイチよくわからないまま、新生活がスタートしました。朝の色々なお支度も、前年度よりかなり細かくじっくりやることになったみたいで、今朝もさっそく日付の数字(四月二日だから、4と2)が書かれた大きなボードを先生が「よーん、にー」と言いつつ、アキさんと指でなぞっていました。ころちゃんは真横でその様子を見ていたんですが、アキさん、なぞる自分の手をじーっと目で追うんですね。超真剣に。あぁこの子の頭の中では、今、「これが4かぁ、これが2かぁ」っていう反応がほんの少しずつでも動き始めているんだろうなぁ。それほど黒目が集中して上へ下へと動いていました。それを見て、おぉ、アホな母はウルウル涙が出ましたぞ。よくぞ、ここまでやってきた。保育園も迷ったけれど、やはりこの1年はここでこうしてじっくり丁寧にアキさんに色々なものを受け取らせてあげよう。受け取れるだけの器を持ってこのスタートラインに立てて、本当に良かったなぁ。よそ見もせず、真剣な顔で新しいことに取り組むアキさんを見ると、堅い言い方になるけど、この子はどんどん学びたがっているし、ちゃんと学ぶ権利も力も持っていると、そんな感動を覚えました。こんな姿を、家族の中で私しか見られないのがすごく残念。見たらきっと見直すよ。いつものへたれちゃんと違うもん。
April 2, 2009
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短い春休みがもうすぐおしまいになり、アキさんの新学期は1日から始まります。4月からは今までと少し変わり、年少さんだけの区切られたスペースで、今まで以上にじっくりじっくり身辺自立や課題などを見てもらう毎日になります。ころちゃんが目指してきたのが、実はこの最後の1年間。ようやくスタートラインに立てた気分です。ここまでアキさんを連れてこられて、スタートラインに立たせてあげられて、本当によかった。アキさんはイチゴが大好き。嫌いなおかずが並んでいても、イチゴを食べるためなら口に押し込んで食べています。「イ~チ~ゴ~」と言いながら嬉しそうにつまんでいます。この前イチゴがとにかくゴロゴロプリントしてあるパジャマを買ってあげたら、それはそれは嬉しそうに見ては、「かぁいい~かぁいい~」とウットリ。着てはウットリ。脱いではウットリ。こんな時、女の子だなぁと思います。女の子と言えば、この前あんまり髪の毛がぼさぼさだったので、美容院で男の子みたいにショートにしてしまいました。ころちゃんやペンギンちゃんは、やっぱりこれだなぁと思ったのですが(ペンギンちゃんも小さい頃は同じ髪型)、つーむじはどうも気に入らなかったようです。前のぼさぼさの方が女の子っぽくて良かったようです。あさってからの新学期に向けて、園で着るシャツの裾に着脱の目印になる小さなボタンを付けたり、ボタンはめやファスナーの練習用リュックについているボタンをもう一回り小さいものに付け替えるという手作業が残っていたのですが、それをペンギンちゃんが喜んでやってくれました。針仕事をしてる姿を見ながら台所にいたころちゃんは、なんだか胸が熱くなりました。アキさんは、アキさんは、ほんとに幸せだね。いつでも誰かが抱いてくれ、こうしてみんなが助けてくれる。みんなの手を支えに、どんどん外の世界においで。アキさんならきっと大丈夫。楽しい春を迎えよう。
March 30, 2009
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アキさんの短い恋が今日終わりました。お兄さんの実習が終わったからです。ふと気がつくといつもお兄さんのそば。でも誰かお友達がお兄さんの周りにいると近寄らないアキさん。これは正真正銘、恋ですね。今日なんか、一緒に遊んでいた友達に積み木を投げつけてました!!あの平和主義者のアキさんがです。すでに園全体でアキさんの恋は有名になり、知らずに登園してきた人が「アキちゃんお兄さんスキなの?」と聞くほど、わかりやすい恋でした。今日は午後室内の自由遊びの日。ころちゃんは用事があったので、最後まではどうしてもいられません。時間ぎりぎりまで、お兄さんと遊ぶアキさんの邪魔をしないように遠くで見ていました。アキさん、離れた場所からお兄さんのそばまでトコトコ歩いていって、いきなりベッタリではなく、座っているお兄さんの肩の辺りを、「あのねあのね」って言っているみたいにもぞもぞ触って、お兄さんがアキさんの方を向き直ると抱きついていきます。ころちゃんは顔から火が出そうに恥ずかしく、周りのママ達から笑われました。いえ、私はあんな風には誰にもしたことありませんけど。時間になり、帰る支度をしてお兄さんにご挨拶に行きました。アキさんは照れてしまい、手だけバイバイして別れました。もう会えないの、ごめんね、アキさん。福祉系の大学の3年生だというお兄さん。こうした現場の仕事につくのか、社会福祉士などの資格を取るのか、いずれにしても、ほんとにささやかなアキさんの恋心を少しでも覚えていてくれたらなぁと、ワガママなことを思ってしまいました。
March 12, 2009
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アキさんは恋をしました。毎日毎日、どんな人にも慣れるまではちょっと躊躇するアキさんが、その人には女の子の顔をして抱きついていきます。別の子とその人が一緒にいると、気になって気になってお仕事ができません。今日は自分からその人のおひざにそっとすわってみました。がっちりしていて広くて、でもなんだか緊張しているみたいで、座り心地はよくなかったけど、でもアキさんは胸がいっぱいで、ドキドキしながらママのお膝に移りました。いつものアキさんの性格を知っている周りの大人は、「こんなのをパパが見たら怒るよね、ショックだよね」と言いました。ころちゃんもそう思います。アキさんが恋に落ちたのは、通園先に実習に来ている大学生のお兄さん。手作りのアンパンマンのエプロンをして、月曜日から園にいます。アキさん初恋3日目。2週間の短い短い恋なので、ころちゃんはできるだけ邪魔をしないように見守ろうと思います。
March 4, 2009
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ずいぶん長くほったらかしにしています。深い意味があるわけでも、書けない事情があるわけでも、書けないほど忙しくしているわけでもありませんが、物書きを仕事にしていたせいか、書く場所と中身について、あれこれ考えている間に日が経ってしまっています。ここも最初はありきたりの妊娠~子育てブログのつもりが、アキさんのことがわかってからは様変わりして、でもなんだかとても平和で幸せな生活が送っていけるとわかった時点で、さぁ困った。こまめに発達の状況を書くのも性に合わないし(ずぼらすぎて)、けどアキさんの歩みは残していきたいし、こんな事は書きたいけど、こんな事は書いたらどうなんだろうとか、考えていると日が経ってしまいます。一時期、私の血を吐くような心情をたたきつけていた場所ですから、ここを白紙にしてしまいたくはないけれど、人はだんだん変わっていくもので(勝手ながら)、書かせてもらう場所や中身も少しずつ変わっていくのかなぁと、最近つらつらと思っています。偉そうに書きましたが、実際はここ以外にスペースを確保している場所で、アキさんの事じゃなく、下らない日常をダラダラ書き流して、それで寝る時間が来てしまい、タイムアウトになっているだけなんですが。興味のある方はご招待しますよ(苦笑)。ごめんアキさん。ここもちゃんと組み立て直すから。また登場してもらうからね。アキさんは3才になり、なんでも言いなりになっていた時期を過ぎ、イヤイヤキッズになっています。とても元気でよく笑いよく食べ、つーむじやペンギンちゃんをこよなく慕い、新しい春を迎えようとしています。ほんとにほんとにかわいいのです。でも恥ずかしがりのころちゃんは、自分の心以外の場所で、それがなかなか言えなくて、つーむじによく素直じゃないと言われてます。愛しい娘だというのはなおのこと、どこに行くのも一緒だから、最近では私のいい相棒になりました。最近気に入ったことは、親の会の集まりで、「アキちゃんっていつも思うんだけど、ブラックジャックのピノコちゃんに似てるよねー」と言われたひと言です。まさにそんな風になったらかわいいだろうなーと思っていたので、母はこっそり嬉しくなりました。というわけで皆々様、花粉の春を迎えますが、どうかどうかごきげんよう。また近々やって参ります。
February 15, 2009
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迷いに迷っている間は、ジタバタしても仕方ない。いずれ自分で道が見えてくると思っていたら、なんとなく見えてきました。このまま母子通園か、保育園に羽ばたくか。一時浮き足だったころちゃんでしたが、すでに心は決めました。流動的ではあるけれど、やはりあと1年は母子通園になりそうです。昨日主任の先生とも軽く面談をしてきました。流動的にというのは、今、常時空きがある保育園がもし満員になりそうな状況になったときは、年度途中であっても保育園に移動。それが可能かどうかも昨日確認しました。後はとりあえず役所で保育園関係について軽く調べておけばOK。来年度まで在籍することで、その後保育園に入園してからも、これまでと同じペースで個別の各種療育が受けられます。保育園に移ったから、一気に疎遠になるわけではないんですね。決め手になったのは、一番信頼しているSTの先生に相談したらかなり明快な意見が聞けたこと。集団の中に入っていけることとは、ただそこにいることとは違うということを考えました。あと少しアキさんの力を引き出して、保育園で勝負させてあげたいです。でも何よりポイントになったのは、ころちゃんだったかもしれません。2年以上、週に3~4日、アキさんと母子通園をしてきた私は、保育園に行くかもとなったとき、心の底から寂しくなりました。もう離れていくのか、もうすぐか。そう考えたら、自分の心に何も準備がなされていないことに気づき、結構ショックでした。疲れた、面倒、やめたい、遊びたいといつも言いつつ、親離れより子離れできていないのは私の方でした。だからあと1年、アキさんに時間を与えてもらったと思っています。再来年から保育園に入ったとしても、それからまた2年間。時間はまだまだ沢山ある。そう思ってあと1年、家族に協力してもらいながら、早期療育のひとつのけじめの年にしたいと思います。さて最近、アキさんにとっては画期的な出会いがありました。新しい主治医の先生との出会いです。けどそれはまた次回にでも。いきなり言葉が増え、いった・きた・やった・たっち・あちー・ぱぱ(私のことです)・よいしょ・おいしい・うん・はい・いやぁ・いちにー・あーあ(もらしたときこぼしたとき)など、言葉尻だけのことも多いけど、いきなり飛び出てきて、先生達も「出てきたねー」と気づいてくれるようになりました。ますます面白くなってきたよ、今横でウンチしてるけど。トイレトレーニングも私がさぼらなければ順調でっす。
November 28, 2008
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アキさんと通う園は、各地にある公立の通園施設とは立場が少し違う。他園に通う人の話を聞くと、お母さん達の保護者会があって卒園やその他の行事に結構参加したりするみたいだけど、この園は都内の色んなところから色んな方法で探し当てた(又は口コミ)親子がやってきて、一時期を過ごす。出席状況もまちまち、行事などの参加も先生任せでお客様状態、その日に来た人が保育や療育を受けて、そしてまたバラバラに帰っていく。中にはアドレス交換する友達もできるけど、何年も通っていても誰ともメール交換したことのない人も多い。だから変なしがらみができにくい。自由。気楽。ころちゃんはアキさんのためにもっと色んな事を我慢したり、気を遣ったり、頑張らなくちゃと思って入ったから、この自由さがとても助かった(実は大変な人見知り)。と、ここまでは前置きです。そんな通園生活も2年過ぎ、今年も年末が近づきました。で、忘年会。ほんとは同級生の顔見知りだけでこっそりやろうと思ったけど、小さいお友達はみんな同じ部屋で着替えたり遊んだりするため、その話を聞いたけど誘われなかった人たちがちょっと寂しい思いをするんじゃないかなーと気を回し(過ぎかもしれないけど、実際そういう思いをしたことがあったので)、現役でよく顔を合わせるお母さん達には子どもの年齢関係なく、忘年会のお誘いをしてみた。そう、ころちゃんは幹事です(年長者だからと勝手に思っている)。最初は、どうせみんな子どもおいて夜の飲み会には出てこられないんじゃないかな、それはそれで仕方ないなと、日時とエリアだけ決めさせてもらい、声かけをしてみたら、意外な結果が出つつある。0.1.2.3才の小さいお友達のお母さん達の参加率が高い。みんなお父さんやおばあちゃんに頼んで出かけてくるつもりらしい。いちおう無理強いはする気がないので、結構、無理しないでねとしつこく伝えたつもりなんだけど、みんな行きますと言っている。ちらほら聞こえてくるのは、すごく楽しみ♪って声。もつ鍋、焼き鳥なんてどうですか?と、今日聞かれた。正直意外です、みんなそんなに喜んでるとはと言ったら、「だって1年に1度、子ども無しで夜出かけるなんて、もう楽しみでしょうがない。楽しまないとっっ」と言われた。ころちゃん深く反省。そっか。年に一度の夜遊びって人もいるのかー。月に一度、2週に一度とかじゃないんだなー(誰だそれは)。すごいなー。私も結構子どものため家族のために、お仕事のつもりで一生懸命やってきたつもりだけど、かなり好きなこともやってるんだなー。そしてそのしわ寄せは家族に・・・か。今夜は風邪が押し寄せて来て、ご飯作るのもヨレヨレだった。アキさんとお風呂に入ったのはペンギンちゃん。着替えもトイレもやってくれて、食べた後の片づけも寝る前にやっている。ころちゃんたちが卓球の試合の時は、何度もアキさんと留守番してくれたし、私だけが出かける週末はつーむじがずーっとアキさんと遊んでくれる。恵まれてる。身近に実家があるわけでもなく、家族4人で暮らしている中で、私は贅沢な時間を過ごすことができ、そのおかげでなんとか毎日やっていける。それがなかったらどうなっちゃうだろうな。怖いな。そんなことを考えながら、ま、人集めて店まで連れて行くだけの幹事だけど、師走の楽しい数時間をお母さん達が過ごせたらほんとにいいなと思った。けどまじで30人くらいになったらどうしよう。困った困った。嬉しい悲鳴。
November 19, 2008
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今日は今まで受けずにいて気になっていた眼科の検査。目薬さして屈折の異常や白内障の有無を調べるものです。が。アキさん目薬の段階から激抵抗。屈折を調べる機械にも拒否反応。ということで検査不可。無理矢理押さえつけて眼底だけ見てもらい、白内障がないきれいな目だということはわかり、ひと安心。けどメガネになるかどうかっていう検査は、これからちょくちょく通って検査機器に慣れてからやってみることになってしまった。予約時間ぎりぎりに、一生懸命たどりついたのに。待っている間に2回もウンチしちゃって(なぜかこの病院に来るとアキさんはやってしまう)トイレ往復でバタバタしたのに。瞳孔が開くのを待つ間、仕方なく売店の美味しくないおにぎりを食べて時間をつぶしたのに。全て無駄に近い形で終わりました。最近言葉めいたものを発することが増え、その中でちょうどよいタイミングで「うん♪」と答えるアキさん。なんとなく自分に何か質問している、お願いしているのがわかるらしく、真剣な瞳でこちらをじーっと見ながら返事をする。今夜台所でお母さんは言いました。「アキさん、今日は目医者さんの検査できなかったね」「うん♪」「今度はちゃんと頑張ってみようね」「うん♪」アキさん首をちゃんと縦に振りながらとてもかわいいお返事でした。でも口だけなのはあきらかで、これからの眼科通いにげんなりです。
November 14, 2008
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そろそろ年末が近くなり、アキさんの通う園でも来年度からの動向を考える声が聞こえるようになりました。せっかちなころちゃんは、あまり色々と考え始めると焦ったりじたばたしたりするのをよくわかっているので、自分たちは後1年みっちりここで力をつけてから2年保育で勝負だと思っていました。今もまだ思ってはいるけど。2年保育にするにしても、保育園にするか幼稚園にするかもまだ定まっていないし、とにかく何もかも白紙のまま、いろんな人たちの様子を見たり聞いたりしているところです。ただたしかなのは、このすんでいる市近辺には私学の幼稚園しかなく、どこもなかなか敷居が高いこと&ひとつひとつ自分であたって交渉していかなくてはいけないこと。保育園も例に漏れず定員いっぱいの園がほとんどなこと。ようするにいずれにしても気が重い。だんだん重たい宿題をずっと抱えているような気になってきて、このままのんびり構えていてもいいのかなーと思っていたところでした。というわけで、とりあえずまずは一歩だと、今日、初めて保育園に見学に行ってきました。知り合いの先輩ママから色々と情報を得て、ここなら見てみたいなという園だったからです。たまたま今日はお遊び会でお店屋さんごっこをするというので、楽しみに顔を出してみました。田舎の保育園、しかも広い団地に囲まれたかなりこぢんまりとした古い平屋の保育園、狭いけどアキさんにはちょうどいい園庭。なつかしいなー、ペンギンちゃんもこういう古い木造の保育園に通ってたんだっけ。アキさんは子ども達の声がすると、ハッとしたように柵にしがみつき、受付をすますのももどかしく、突入していきました。各部屋でいろんなお店屋さんをしていて、そこをのしのしと歩き回りながら見て回り、呼んでも戻ってきません。話に聞いていたとおり、何人か障害を持つお友達もいたけど、それがとても自然で珍しくもない雰囲気でした。アキさんはいちおうトイレ見学もして座ったりもして(出なかったけど)、1時間ほど過ごし、帰ることにしました。が、なんとなく予想していたとおり、帰るのがいやで柵の外でしょんぼりうなだれ、なかなか歩き出そうとしません。予想していたけどそこまで気に入りましたか。。。。一緒に付き添ってくれた先輩ママも、アキさんの物怖じしない様子を見て驚き、これなら大丈夫だから早く入れた方が伸びていくよと言ってくれました。療育も大事だけど、子ども達と一緒に過ごしていろんな事を身につけていく。その可能性もまた大きいと思いました。正直、揺れましたー。何せそこの園は、常時定員割れで入園OKの保育園。私が仕事見つけさえして、手続きさえ済めば今からでも入れるって言うんです。幼稚園も高い壁、他の保育園も定員いっぱいの中、この巡り合わせはなんだろう。こぢんまりとしているとはいえ、今通ってる療育園とはやはり規模が違います。これまでアキさんは園庭のない場所で半日過ごしてきました。もちろん運動面で遅れがある子ども達だから、室内の自由遊びで十分だったという気もします。ただ今年の春頃から、なんとなくもう少し散歩を増やして欲しいなとか、外で遊ぶ機会を増やしたいなと個人的に思っていました。結局今までの器では物足りないくらい、アキさんが大きく成長したんだということ。器を大きいのに取り替えたら、もっともっと広がっていくのかもなあと思いました。その半面。この前書いたような身辺自立に関してはどうなんだろう。あと少し、今のところで身につけて、貯金を殖やす(この言い方を今の園の先生はよく言います。貯金を沢山もって送り出したいと。)方が大事なのか、もっと広い環境で団体行動をさせて可能性を広げるのがいいのか。実際、アキさんがこんなに躊躇なく子ども達の中に突入していき、ろくにしゃべれないのに何か交渉までして、次は何しようかと目をキラキラキラキラキラキラさせて歩き回る姿を見たら、いつもの様子との違いに少し驚いたし、揺れてしまいました。とりあえずまずは考えます。毎週ある園庭開放にももう少し参加して先生とも話したりしてみたいし。万一保育園になったとしても、個別療育は定期的に各種受けられると思うので、要は身辺自立だと思うのですが、みんなはこの分かれ道でどう選択していくんでしょう。アキさん、あなたはどうしたい?
October 29, 2008
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いつかはなぁ始めなくちゃなぁ、夏は終わったよなぁとクヨクヨしていたら、園の先生に「ここに来ているときだけ徹底してやって、あとはまだオムツでのんびりやってみたら?」と心強く背中を押されたので、10月を区切りにスタートしてみました。いまどきは6層の分厚いパンツとか優れものがあり、ころちゃんはいちおうやる気だけはあったので家の押入に買い込んであったのですが、そういうパンツは不快感が少ないため、テロテロの普通の綿パンツを指定されました。で、園に着いたらすぐパンツ。給食すんで帰るときにオムツ。それを週に3度ほどでやってみました。それまで親子して面倒なことは大嫌いだったので、家のトイレでしたことは皆無(だいたい行こうという気概がお互いにナシ)、園のトイレも最初はオマルで大喜びしてたけどだんだん飽きて、最近は促しても嫌がるし、遠ざかっていました。が、パンツ効果は大きかった。アキさんにじゃなくてころちゃんに。とにかくもらされるとさらに面倒。持ち帰る荷物が増えるし、ガッカリもする。なので今までまぁいいかと流していたおしっこのタイミングを、ちゃんと考えるようになり、誘導されたアキさんは便座で下腹に力を入れて出すことを習慣づけることができ、なんと家のトイレでも朝起きたときなどちゃんとできるようになりました。先生の言うように、丸1日ではなく、園にいるときだけ、家でも余裕のあるときだけでいいというゆるい決まりがころちゃんには良かったようで、定期的にトイレに行くことが定着してきました。今日は朝イチで家トイレ、午後の帰りまで3回のトイレを園で成功させ、帰りのオムツまではパンツもオムツもぬらさずにトイレでできたという快挙の日でありました。さらにアキさんもまんざらではないらしく、以前よりオムツ時にもアピールが増えてきました。パンツが濡れたときは2人でさわり、「あーあ」と言うようにしています。これも、トイレでできたときの親の喜びようとはくらべものにならないほど悲しい顔で言うので、意味はわかっているようです。思った以上に順調に進んできているのは、さっきも書いたけど、せっかちなころちゃんにはぴったりなゆるい決まりのおかげです。張り切って「家でもやったらいいでしょうか!!!」と言ったら、先生に「まだやめておきましょうね」と言われたほどです。さすがプロはよくわかってる。ペンギンちゃんの時は保育園任せだったトイレトレ、ころちゃんこの年にして一喜一憂しています。あまり家族の皆さんはピンと来ていなくて、温度差があるのが寂しい限りですが。
October 23, 2008
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ただいま週に3~4日のペースで母子通園中のアキさんところちゃん。半分はマイカー利用、そして半分はバスと電車を乗り継いで送迎バスが拾ってくれる場所までたどり着く毎日です。自分の疲れ具合や天気、気合いや気分でどちらかに決めるのですが、今日は頑張って電車にしました。その帰り道の出来事です。天気予報で言っていた通りにザーザー雨になってしまったので、駅からバスに乗るのをあきらめ、タクシーに変更。アキさんは必ず帰りの電車で爆睡するので、ころちゃんは抱っこで移動するため、傘を持つ余地がないのです。あ、バギーも通園には使っていません。朝の通勤バスは激混みなのでね。さて、タクシーには今まで5回ほど乗りました。そのうち3回ほどはあまり良い思いをしません。それというのも、ころちゃんは料金が1割引になる療育手帳を水戸黄門ばりに提示して「手帳があるのでよろしくお願いします」と言うようにしているから。そしてなんで良い思いをしないかというと、タクシーたちはあまりこの割引のことを知らないから。その点バスは、今まで聞き返されたこともなく割と穏やかに温かく「どうぞ」的な対応をしてくれます。ま、モタモタしていると後ろがつかえているからって理由もあるでしょうが。だいたいタクシーでは、「障害者手帳じゃないの?」と聞かれます。1度目はころちゃんの説明で納得したらしく、おりるときに割り引きしてました。2度目も同じようなことを聞かれた上に、「ちゃんと写真を見せてください。本人かどうか確認しろと会社から言われているから」と念押しされました。まあこの対応は、世の中いろんな人がいてトラブルも多い中で間違ってはいないと思いますが、グッタリ爆睡しているアキさんと手帳の顔写真をどう見比べたのかちゃんと見たのかは全くもって定かではありません。言い方にものすごい冷たさを感じました。そして今日。このドライバーはこの手帳の存在を全然ご存じなく、ちょっと見せてというから渡してやったらマジマジと見て「これで割引があるの?」と聞くので、いつもそうしてもらってますと答えたら、無線で会社に連絡。そのセリフがこれ。「なんだか療育手帳っていうやつ、これ1割引かなきゃいけないの?」会社からは即答で正しい回答。そのドライバー、無言で手帳を返し、結局家まで会話無し。あのですね、ハンデのある子どものいる家庭ですから、社会の皆さん方に色々とご面倒おかけするかもしれませんが、あなたに1割引かせたくらいで何かすごく申し訳ないことなんですかね。いちおうプロなんだから、いろんな状況の人も乗せるんだろうし、行政が発行した福祉のシステムくらい、自分に関わる部分だけで良いから、覚えておきなさい。あと、口のきき方にも気をつけろ。名前と社名はちゃんと覚えてるからな。
October 23, 2008
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アキさんの通園の生活。そろそろ丸2年経つのでちょっと振り返ってみることにしました。朝登園したら靴を脱いでネームの付いた靴箱へ入れ、石けんで手を洗います。水の出し入れや石けん使いは大人も手伝います。自分のロッカーに向かい、バッグから着替えを出します。このバッグは巾着タイプで、かぶせる布つき。巾着でしぼったあとに布をかぶせてボタンで留める仕組みで、バッグの表側にはファスナー付きの大きなポケット。これ全部指定されていて、その通りに親が作ります。ころちゃんが1年近くなかなか作らずにさぼっていたのは、巾着&ボタン付け&ファスナーつきポケットなどの指定ポイントが多くてクラクラしちゃったから・・・。園では上下別になった着替えを置いておき、それに着替えます。まずバッグから着替えを出し、来ていた服を脱いで着替えます。これは1/4ほど手伝います。今度は脱いだ服をきれいにのばしてからたたみ、バッグに入れます。これはまだ角を揃えてたたむほどうまくはないけどいちおう自分でやってます。ぐちゃぐちゃなときもあるけどたたむものだと意識はあるようです。バッグに入れたら巾着のヒモをぎゅっと引っ張ってとじ、ふたの布をかぶせて大きめのボタンを穴に通して留めます。その後ポケットのファスナーを開いてカレンダー付きの自分の手帳を出します。テーブル付きのイスをうんせうんせと運んできて座り、手帳の自分の名前を一緒に読み上げ、今月のページを開きます。赤ペンのふたをはずし、指定された日にちに○をかき、ふたをしてペンの入れ物に戻す。シールを1枚だけつまみ、ちょっとはがしてもらい、それをつまんで日にちの上に貼ります。手帳を容器に戻し、いすをまた運んで置き、シールの裏紙をゴミ箱に捨てておしまい。自由遊びその他の課題に入ります。朝のご挨拶では、名前呼びや1人1人と握手しながらのご挨拶や手遊び、紙芝居などがありますが、ころちゃんが今まで続けてきてやはりこれは大きいなと思うのが、この朝の身支度。多分家にいたのでは、きっと私やりません。この前、園でもついつい手を出しては、「お母さん自分でやらせて。できるから大丈夫」と先生にたしなめられたほどせっかちなので、ここで身につけられてほんとに良かったです。この一連の作業がもっとばっちりこなせられれば、1つの基礎となると思っています。生きていくための基礎ですね。ゆっくりじっくり、少しずつだけど、この毎日のおかげでボタンはめや洋服たたみまでできることが多くなった2年間でした。ここではPT.OT.ST.心理の4種類の療育が、毎月行われています。その時間だけ個室でみっちり受けられます。時々専門の先生による講習会も開かれ、また先輩のママたちから就園就学についての説明会もあります。ずぼらなころちゃんが2年もの間通い続けられたのは、とにかくここに来てさえいれば、ある程度はレールに乗って進んでいける安心感とラクチンさ。他のお稽古や療育を受けに行く人もいますが、とりあえずうちはここだけ。あれもしなくてはこれもしておかなくてはという不安もかなりなくてすみます。何より緊張しやすく、おとなしめのアキさんにとって、1つの場所でいつもの先生方と仲間たちと、ゆっくり過ごしていけるのは本当に心強いことでしょう。イヤでも数年後には新しい世界へ出て行かなくては行けないわけですから、ここでの生活が心身共に基礎となり財産となってくれることを心から願っています。色々な療育施設があり、それぞれの生活スタイルがあり、それぞれの考え方があります。人間だから相性もあるし、縁もあります。ママも子どもたちも居心地がいいこと。これが何より大事であり、長く続けられるポイントだなあと思っています。
September 28, 2008
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小さい人が殺されるニュースが続きました。その子たちが産まれた意味を考えます。こんな殺され方をするために生まれてきたはずではないのに、神様はどんな未来図を持っていたのでしょう。「そんな(病気の)お母さんなんかいらない」ほんとに言ったのかどうかわかりません。小1の男の子が母親にそんなこと言うんでしょうか。この母親がどれほど追い込まれ、どれほどしんどく、どれほど平常心を失っていたかはわかりません。この人にとってどれほど耐え難いひと言だったかもわかりません。報道からは本当に断片だけ、片面だけしか見えてきません。デリケートな事情もあるのでしょう。色々な負の要素が積もり積もって、持ちこたえられなくなったのかもしれません。私は。アキさんが生まれた日に、それまでも色々あった人生の中で最大の心の傷を負いました。時間が経ってもそれが癒えることはなく、深いままえぐれたまま私の中にじっと残っています。誤解のないように言うと、その傷はアキさんがハンデを持って生まれたからではなく、私たちを取り巻く状況に対しての絶望感でした。もう立ち直れないと思ったけど、それでもなんだか私は元気です。心に暗闇が立ちこめそうになると、それを振り払う技をだんだん覚えました。開き直ったり、八つ当たりしたり、泣いたりいなくなったりして、なんとか心に晴れ間を取り戻しながらやっています。私が必死になって退屈を嫌い、必死になって楽しいことばかり考えようとするのはそう言う理由かもしれません。虫が良すぎますか?「お母さんなんかいらない」ってほんとに言われたとしたら、その人の心がもうその一言で暗闇に覆われてしまったのだとしたら。心の絶望は恐ろしいです。本当に恐ろしいです。お母さん達がタフでいられるために、絶望の暗闇に襲われないために、みんな助けてあげて下さい。笑っていても絶望している人は実に多いはずなのだから。息子の首に手をかけた、身震いする瞬間を想像しながら、つらつらと書いてしまいました。なんともやりきれない、残酷な現実です。
September 24, 2008
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家のどこかでケホケホと咳き込む声がします。あと少ししたら、電話予約した小児科に出かけます。アキさん久しぶりに風邪引きました。咳と鼻水と、熱がもうすぐ出そうだぞ的雰囲気。思えばこちらに引っ越す前に溶連菌で熱出した以来だから、半年ぶり。この夏は全く病気知らずで乗り越えてくれました。保育園などに行っていないし、療育施設にはすごい風邪ッぴきは来ないから、安全といえば安全だけど、ペンギンちゃんは保育園ッ子だったので、アキさんよりひんぱんに風邪引いてたような気がします。今は頑丈で口も達者ですけど。久しぶりの風邪薬飲んだら、いつもよりガッツリ昼寝するだろうから、ころちゃんもそのスキにガッツリ寝るぞと今からそんなことを楽しみにしながらの雨の朝。土曜日に1日中1人で卓球の試合に行きました。つーむじからアキさんの写メールがなんこか届いたんだけど、つーむじが撮るといい顔するんだよね。1枚は裸ん坊でコラコラって感じだったけど。ここに来て、ちゃんと人の目をしっかり見る・しっかり意識して笑う(女の子はこれ大事)・カワイ子ぶる ってことができるようになり、嘘泣きも身につけ、したたかなオンナ道を歩み始めました。これも自立への第一歩です
September 22, 2008
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ペタペタペタと、家の中を裸足で歩く音がする。アキさんの足音だ。危なっかしかった足取りから、ずいぶんしっかりとして早いテンポで歩けるようになってきた。たまに本人は走ってるつもり。昨日卓球の大会に1日かり出され、暑い体育館の片隅でお絵かきをしたり昼寝をしたり。そんな1日を過ごしたアキさん。いつもころちゃんはそばにいすぎて、時にイライラしたり、時に不安になったり、時に焦ったり。純粋にアキさんのことをどう見えているのか、よくわからないままここまで来たような気がしていた。で、昨日。ふと気づくと、ケラケラケラと笑ってる。体育館でつーむじがおかしな顔をしながらアキさんとふざけていた。その顔を見て、「あぁほんとに可愛いなぁ」ところちゃんは思ったよ。ほんとに心の底から楽しそうに幸せそうに笑う顔を何度もじっと見て、なんだか涙が出そうになった。こんな運命を背負って産まれてきて、いくつもハードルを乗り越えなくちゃならなかったり、悲しかったり悔しかったりする人生かもしれないけれど、それでもそんな幸せそうな顔して笑ってるアキさんが、ほんとにキラキラして可愛かったよ。なんだかいろんな事に忙しくて、しばらくアキさんとも、そばにいながらちゃんとそばにはいなかったような気がする。自分の気持ちを少しリセットして、またこの日記もなぞるようにちゃんと書いてみたいと思った。その都度、アキさんの成長と一緒に、悩んだり喜んだり頑張る自分の気持ちのままに。
September 16, 2008
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アキさん、最近怖いモノが沢山ありすぎて笑えます。●近所の大きな犬の吠える声散歩中に吠えられてからダメに。そこの家の前は泣きながら歩く。●地元役場の夕方の放送うちのすぐそばにスピーカーがあり、毎日鳴り響く。●当然救急車と消防車も●生まれる前からうちにある、中国の大きなかぶりもの親がかぶっているとわかっていても、何度やられても必ず泣いてパニックそして今日も新たに2つの歴史。園での誕生日会のこと。フラダンスが得意のお母さんが踊りを披露してくれたんだけど(こう書くとなんだかおかしい)音楽と踊っている様子がダメで泣いてしがみついてきてリタイア。帰りに寄ったショッピングセンターの遊び場で、アンパンマンの乗り物に。ルンルンで乗って自慢げだったので100円入れてスタートしてあげたらパニックを起こして泣いて飛び降りそうになった。大きな音と妙な動き、怪しいモノは全てダメです。打ち上げ花火も1時間泣いてました。おかわいそうに。
August 4, 2008
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アキさん3度目の夏。ちょっと食欲にムラが出てるけど元気です。しばらく風邪も引いてません。今日は遠方よりころちゃんの友達がやってきました。何人かいる、アキさんだけでなくころちゃんをずっと見守って励まし続けてくれている大事な友達です。うちでご飯を食べてずーっと話し込んでいる間にアキさんは昼寝をしました。私たちの目の前の床に布団を敷いてそこに転がしておきました。そしたらその友達がアキさんに覆い被さるようにしてじっと見つめながら「可愛くて涙が出そうだよ」と目をウルウルさせて言いました。親の私でさえ時々忘れそうな言葉と心。幸せになりました。ありがとう。
August 3, 2008
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アキさんとの2人旅は無事終わりました。高原の卓球合宿に参加してきたのです。意外に蒸し暑く、バテましたが、みんなも前と変わらず、汗をいっぱいかいて楽しく過ごせました。帰りの高速で、予期せぬ豪雨。ものすごいどしゃぶりで、ワイパーかけても前が見えず、ドキドキしました。低速で進みながら、「さくらさん、人生って色々あるねぇほんとに」とつぶやいてたら涙が出ました。今日はさくらさんのお別れの日でした。土地勘も多少ある場所だし、思い切って行く事も考えないわけではなかったけど、やっぱりこちらの空からお別れをしました。5月にさくらさんが東京にやっとの思いで来たとき、私も同じ場所に行くつもりが、なんだかんだ忙しく、また次の機会に出かけようと決め、結局さくらさんにお目にかかる機会をなくしてしまいました。本当にそれが心残り。でもきっと不調を押して必死での往復だったろうから、そんな余裕はなかったかもしれませんね。とにかく、私は、大事な時間を過ごすチャンスは、もう先延ばしになどせず、ひとつひとつ後悔のないようにすごしていかなくちゃということを学びました。会いたい人には会えるときに必ず会う。したい事もできるときに必ずする。今日という日は来ないのだから。アキさんは思いのほか邪魔もせず、合宿メンバーに構ってもらいながら乗り切りました。それどころかハイテンションになりすぎて、バーベキューの肉と焼きそばを食べ過ぎ、ふだんはあまり進まない水分も冷えたヤツをがぶ飲みし、夜中にお腹を壊しました。なんだか行動パターンがつーむじとペンギンに似ています。ある人に、アキちゃんはお母さんに似てきたわねと言われました。目が大きくなってきてまつげがくるりんとしているからだそうです。そうですかぁ?と言ったら、「だってねぇ、パパの目はあんなに大きくないじゃない?」と言われ、まあそうかもと納得。そのつーむじは2週間ほどアメリカに研修旅行に行っています。毎晩ホームシックなメールを送ってきてくれますが、今夜はまだ届きません。もしやセスナが落ちたのかも。帰国の日は、家族みんなでスカイライナーの着く駅までお迎えです。元気に帰っておいでよね。
July 14, 2008
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私はブログってごくごく私的な物だと思っていて、ただ日々のつぶやきを気ままに書くだけ、そういう心のほどける場所として拠り所にしています。だからキリ番とかいろんな面白いつながりは、根がずぼらなせいもあって全部スルーしています。ここでも別の場所でも。コメントもまめにお返事書かず、たまに立ち寄ってくれる人には少し申し訳ないけれど。そんな中で、ただ1人、このブログを通して知り合い、お手紙や本を送ってもらい、不思議なつながりを感じていた人がいました。アキさんつながりではなく、全く関係ないところからのご縁は、その人だけでした。手紙を頂いて初めて、リアルな世界での名前が私と全く同じだということを知ったり、その人の持つ病気が私の母と同じだったり。そして住んでいらっしゃる場所が、私たちの帰省先だったり。だから手紙のやりとりの終わりには、「帰省したときにはお目にかかりましょう」と書きました。その人も「ぜひ」と言ってくれてからまだ1年も経たない。その人が遠くに行ってしまいました。朝早くそのことを知り、打ちのめされて泣きました。うまく言い表せないけれど、私が当たり前に約束して会えるつもりでいたこの夏も冬も、その人にとってはあてのないかなわないかもしれない未来だったことに今更気づき、自分の軽さに打ちのめされました。小さな人を残して行かれたその人の、「切ない」というひと言では軽すぎる思いに、言葉もありません。たまたま今日は、アキさんと2人、1泊で旅行をする日の朝でした。高速を飛ばす車の中でも、宿の布団の中でも、涙が出て困るような気がします。でもね、さくらさん。この経験で、ひとつひとつのいろんなことを本当に大切にしながら、かけがえのないことだとかみしめながら生きなきゃいけないって、心底思いました。あらためて気づかせてもらいました。人とのご縁は、時間の長さでもなく、会った回数でもないですね。私も正直、こんな風に自分が泣くとは思いませんでした。実はそんな予感がして、手紙を読み返すのが怖くて開けなかったのですが、今朝久しぶりに手紙を開きました。短いご挨拶程度の手紙ですが、私とのご縁を不思議な物と喜んでくれていましたね。さくらさんよりずっと年上で、もっと長く人生を楽しんできている私です。大切に大切に、本当に大切に生きていくことを、教えてもらいました。ありがとう。アキさんが起きてきました。遠い空からご冥福をお祈りしています。
July 12, 2008
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