闘病日記NO2

logo1.gif

妻の闘病日記NO2

天国のママ~~莉奈、祐樹も元気で頑張っているよ!!


平成12年8月7日(月) emiko.jpg

何か今日も元気が無さそうだが、私は仕事に出かけたがチョット気に成りました。
夜中の一時頃私の携帯が突然鳴り響く・・・それは恵美ちゃんからでした。
苦しそうな声でした・・もう我慢できない早く病院に行きたい・・

今行っても先生が居ないので何も仕手くれないよ・・・

朝まで我慢する・・・

でも早く帰って来て・・・
仕事は途中で止め自宅に戻りました。
夜明けを待ち・・・

上野原町立病院の井上先生に電話して、韮崎市立病院に入院の手続きをお願いして、直ちに恵美子と病院に向かいました。

病院に着きましたが、もう歩く元気さえありませんでした。
先生から病状について説明を受けました。もう体の中は全てガンに冒されていました。
肺、脊髄、心臓には水がたまりガンが転移しているようです。
此では無理かな~と思いましたが最後まで、必ず治って家に帰れると信じていました。

平成12年8月14日

今日も病院に入院から毎日病院通いです、行かねば一日が終わらないです。
病院に行ったけどママから、いつも小言を言われているが今日は無かったです

でも部屋は綺麗になっているかとか、花には水を忘れずに・・(無理です)
明日来るときに境川に行って手ぬぐいを貰って来て欲しい、枕カバーをする為の様だ。
クッキーとジャムパンを買ってきて欲しい、それくらいの要求でした。
でも買って行ってもほとんど食べないです。
また、明日来るよと言って私は病室を出てきました。

平成12年8月15日

入院してから今日で一週間経ちました。
今日は小林先生から延命治療についてお話がありましたが最初は何のことだか分かりませんでた。
午前中に病院に着き・・ちょうど肺に抗ガン剤を注射をするとこでした、その後
小林先生からその後の説明を受けました。
肝臓にガンが進行していて手の付けようが無いようだ、二年前の時はマーカーが44だが、今回は288だそうです。
洗濯物を持って帰って来ました。


平成12年8月16日 harbu2.jpg

今日も病院に・・・!

平成12年8月17日   乳ガンに負けるな恵美ちゃん!!

今日も病院に、毎日来るなと言うけど・・仕事が暇だから嘘を言って話をごまかす。
今日は昨日と違って、元気がない・・・
いよいよ抗ガン剤が効いてきたようだ、具合が悪い今日が一番悪いようだ。
話もできない話もできない眠ってばかりいるので、静かに寝かせてやろうと、
枕元で帰るよと囁くと、小さな声で寒いから靴下をはかせて、今日は暑いのに寒いとは信じられないです。
足に触ると氷の様に冷たかくビックリしました。それに手も冷たく心臓にガンが進行しているので、血液が体全体に回っていないからです。
明日は朝から来るよ!!
と言って静かに帰ってきました。

平成12年8月18日 

自宅に戻って直ぐに明日病院に行く準備、恵美ちゃんの(パンツ・ガードル・手ぬぐい・ハンカチ・下着等)を綺麗に洗濯をするのが楽しみだ・・此もいつまで続くか分からない、いつかは終わりが来るのかな!!

今日は、肺に抗ガン剤を注入していました、肺の出血しているところに抗ガン剤
で癒着しているとこでした。
心臓に水が溜まっているのは、何も出来ない見たいです。
肺も肝臓、心臓にもガンが進行している、このままでは体が持たないみたいです。
毎日病院に来なくて良いと言われてしまいました。
でも、そうか~とは言えず。
洗濯物を持って帰って来ました。
平成12年8月28日

今日も病院に!!
痛み止めの注射をしているので、今日は体の調子が良いみたい・・・
でも歩く事は無理みたいです。
子供の事が気になる見たいです、夏休みも終わるので莉奈ちゃんの工作を手伝って、宿題も見てよ~う~
早く家に帰りた~い!!
の連続でした、無理なことは分かっていたが直ぐに帰れるよ??
平成12年9月10日

今日は病院に子供達を連れて行きましたが、すごく具合が悪いので直ぐに帰えされて仕舞いました・・恵美ちゃんに(子供達がうるさいので)帰された。
洗濯物だけ持って帰って来ました・・本人も疲れているみたい。
私にも最近は直ぐに怒って大変だ、体力も大部落ちている様だ。


平成12年9月11日

妻の恵美ちゃんが入院してから一ヶ月が経ってしまった。
慣れると言う物は怖いです、何とか子供達と生活をして
食事も何とか作っています、コンビニの食べ物は何も買っていません。

育ち盛りの子供達にコンビニの物は、食べさせたくないです。
早く帰って来てほしいです、子供達も待っています。


平成12年9月13日

今日は病院の小林先生に妻(恵美ちゃん)の病状に付いて聞いて見たが、心臓に水が溜まるのは抗ガン剤の効果が無いみたい・・
肺の調子は良いようだ、もしかすると家に帰れるかも、でも先の様である。


平成12年9月15日


朝早く、家の電話が鳴りにびく・・覚悟はしていたが遂に来たか!!
その電話は病院からでした・・
看護婦さんから・・
先生からお話が有るので、早く来て欲しいとの内容でした。
病院に着くと、もう恵美子の容態は話の出来る状態ではない・・少し脳にも回っている様だ。
私は大きな声で叫びました!!
恵美ちゃん~恵美ちゃん~
頑張るんだ!!

yuuki31.jpgママ~!入院中の運動会もゆうき君は頑張りましたよ!

ゆうちゃんが待っているど~
すると、苦しいけれど妻の瞼は涙で・・思わず手を握り、ガンバレー~~!
恵美子~~!

平成12年9月17日

もう、手も足も動かなくなり息をしているだけになって仕舞いました。
延命治療は断ったので、静かに息が止まるのを待つだけです・・情けない話です。
夜中の0時をすぎた頃容態が急変し、私の腕の中で静かに眠るように最後の呼吸をして、永遠の眠りに・・・・

享年35歳と11ヶ月
平成12年9月18日
午前0時34分でした。


小池 恵美子

戒名 巻室恵愛信女

emiko121.jpg
8年前の晴れ姿です。

Home 二人の旅路



© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: