December 28, 2009
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今日は、関連があるようなないようなお話しをいたします。

スポーツ関係の書物。含蓄のあるものも多いので、よく読んでおります。
往年の選手や現役選手のインタビューなどでも、素晴らしいお話しを聞くことが出来ます。

そういえば、昔野球関係で、気になった言葉がありました。

「気力や気迫でヒットは打てません。ヒットは技術で打ちます。」(誰だったか、本だったか、お話しであったかは、忘れてしまいました。)

正しいとは思います…確かに当たっております。

卓球でも試合中のベンチで、カットの技術が不足しているカットマンに、しっかりカットをしてねばるぞ!なんて…アドバイスをしても無駄です。
だからといって、カットが出来ないから一か八か攻撃しろ!なんて、自爆テロをさせるわけにもいきません。
指導者はそんな時「あぁ…あれも練習すればよかった…これもやっておけば…勝てそうだったのに~すまん…と自己嫌悪に陥ります。」

そうです。個々の目標にもよりますが、技術なくして、試合で勝つことは難しいのです。ええ、それは、重々わかっております。

たとえば…年俸億を超える4番バッターが、やはり億を超える年俸のピッチャーが投じた剛速球や切れの良い変化球を、快音を残してバックスクリーンに打ち込む。
もちろん技術で打ちます。一流のバッターなら、10球のうち3球以上は、緑のフィールドや外野席に打ち返すことになります。

たとえば…3万人が見つめるマウンドから、キャッチャーのサインを除きこんでいるのは、ドラフト鳴り物入りで入団した新人王候補です。すでにベテランバッターを、2ストライクと追い込んでいます。
次のボールは、外角低めのストライクゾーンぎりぎりを通過する、打てば凡打、見逃せば三振のナイスボールです。やはり高い技術力なくして、そこへは投じることが出来ません。

たしかに、技術が重要であり、技術力の高い方が結果を出す事は事実です。
しかし、わたくしは、「気力や気迫でヒットは打てません。ヒットは技術で打ちます。」このご意見を、全面的にご支持することが出来ません。
なぜかと言いますと、そういった場面で、自己の持つ高い技術を発揮するためには、強い“気力・気迫”が必要ではないかと、思っているからです。

卓球の試合でも、よくこんな選手をお見かけします。

「練習の虫、試合のさなぎ」です。

確かこの言葉は…漫画家であり、現在はTVにも多く出演し、朝青龍の生涯のライバルでもある、やくみつるさんが、大昔に、巨人の川相選手のことを皮肉っていたものだと思います。

簡単に言いますと、一生懸命練習していて練習場では、ものすごいドライブを打ちまくっているのに、試合になると、練習の成果がおかしな方向に向かってしまい“さなぎ”になり、手も足も出なくなっているような状態とでも、表現しましょうか。

いや、これは特別なお話しではないと思います。全国中で皆さんも、よくこういった選手を見かけると思います。(緊張で手に汗をかきグリップに染み込み、恐ろしいことに、ラケットが200グラムにもなったりして…肩壊すぞ)

もしくは、自分自身の話で…「友人達と練習している時には、フォアもバックもよく入るし、足も動くんだけど…試合になったら緊張して全然ダメ。トホホ」

そんな人に「手に“人”と書いて舐めたらよいよ(^^)/ 」なんて子供だましは効きませんから…

明治大学監督の平岡さんのブログにも書いてあった。「声を出して自分を鼓舞する。」
が、特効薬ではないかと、わたくしは思っております。

「さぁ~」「ごぉ~」「ぐおっぐおっ」…う~ん。よい響きです。
わたくしが特に賞賛いたしたい選手は、叫びまくる「大矢選手」や、「ヴォーガゴゴ~」とか、なにいってるのだかさっぱりわからないけど気合い十分の「高木和卓」選手。

性格上出来ないなんて言ってる選手も多くいますし、それがあの選手の個性ですからなんていう指導者もいると思いますが…

この“技術”を習得するのが、試合で勝つためには必須だと思っていますから、会場で静かに敗戦に沈んでゆく選手をみると…

「卓球の技術はよいのだけど…それを使う技術の錬度が低いなぁ」と、思わず呟いてしまったりします。

世界選手権ベスト8S保選手の名言「声だけで勝てる試合だってあるんだよ!本当だよ!」

「はい、もちろん信じております。」





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Last updated  December 28, 2009 05:17:32 PM


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