ξクラピカξの詩・小説

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六幕// Prize money neck



六幕// Prize money neck(賞金首)




ジャンは二人に声をかけた。

「オイオイ、脱獄するなら俺にも言ってくれよな。

 そんなことより、なんでお前ら此処に居るんだ?」

二人は顔を見合わせ、すぐにイザムが答えた。

「あの小僧、名のある泥棒だったんだよ・・・・・。

 名前は、ロキ=エクスガンって言うんだよ」

ジャンは目を見開いた。

そしてイザムに近づき慌てた表情で聞いた。

「まさか・・・・・あんなチビがエクスガンだってのか!?

 俺は、もっと大人だと思ってたんだが・・・・・クソッ!」

ジャンは、舌打ちをし辺りをウロウロし始めた。

イザムは舌打ちに反応し言った。

「なんで舌打ちなんだよ・・・・・」

その言葉を聞いて、ジャンは二人を睨み付けるように見た。

どちらもビクつき始め、ジャンはそれに気づいて殺気を殺した。

「ビクつく事なんかねぇよ」

それに安心したピンジが尋ねた。

「今思えば、お前も新人だよな・・・・・。

 見たことある顔なんだけど・・・・・気のせいか?

 ってか、名前はなんていうんだよ?

 俺はピンジ、でこっちはイザムだ」

ジャンは名乗るか名乗らないかを考えながら二人を見ていた。

だが、ジャンが決断する前にピンジが再度尋ねた。

「お前・・・・・指名手配所に載ってないか?

 何年か前に見たことあるきがするんだけど・・・・・」

ジャンは観念したような顔で答えた。

「流石・・・・・情報網が広いなピンジさんは。

 俺はなぁ、A級犯罪者のジャン=クエルソンってんだよ」

二人は驚き腰を抜かした。

そのせいで、物音が鳴り管理員達が駆けつけて来た。

それに気づいたジャンは二人に合図し、それぞれ身を隠した。

ジャンとイザムは天井へ、ピンジは天井にいけなかったので隅に隠れた。

「確かに物音が聞こえたんだが・・・・・ん?」

管理員達は足音に気づき階段の方に近寄った。

数秒すると、ロキが階段から姿を現した。

「お、お前は!!」

ロキは苦笑いをした。

「これは・・・・・大勢で出迎えてくれてどうも」

管理員は、ロキに向かって大声で叫んだ。

「脱獄者、ロキ=エクスガンを捕まえろぉー!!」


七幕// Reencounter(再会) へ


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