名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2022.07.06
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限界おリベ様の特徴として、自論に都合が良ければ明らかに相容れない思想・来歴の持ち主であっても持ち上げ始めると言うのがあります。違法天下り斡旋パパ活おじさんなんかいい例ですね。違法に天下りを斡旋したというだけでも、限界おリベ様的には細胞の一片に至るまで滅却されてしかるべき極悪人のはずですが、反アベに転じたので全ての罪が免責されるどころか、もはや列聖される域に達しています。
 という事で今回は保守系雑誌「クライテリオン」の駄文を取り上げていますね。書いてる伊藤貫は日本自主核武装論者と言う、原型おリベ様的には地獄の大宰相ルキフゲ・ロフォカレくらいのランクの大悪魔なんですが、この辺の事情を知ってるのかは不明です。

30年間、ロシアを弄んできたアメリカ
https://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/202207060000/

>しかし今回の戦争の本質は、「東西冷戦終了後も執拗に世界覇権の掌握を目指してきたアメリカによる、ロシア弱体化のための戦争」である。

 とりあえず「この世の全ての悪事はアメリカが裏で糸を引いている」みたいな事を言い始めた時点で信頼度が虚数に突っ込みました。
 別に私が親米保守だからと言う話ではなく、この辺は「アメリカ」を「コミンテルン」「フリーメーソン」「レジデントオブサン」のどれに言い換えても同じです。


>米政府が、「我々はNATOを拡大しない。我々はロシア封じ込め政策を採用しない」という約束を破棄したこと。

 あー、はいはい。NATOの東方拡大しない約束あった論者ですか。

 というか、この冷戦終了後のNATO諸国がロシアに期待していた事って、リベラルな民主国家として世界秩序のうちに入る事だったんですが、チェチェン紛争などでどんどん「リベラルな民主国家になってほしい」と言う西側の期待を裏切りまくったのはロシアだったりします。紛争って双方に理由があるものなんですが、ロシアの落ち度を等閑視して西欧やアメリカに責任を押し付ける伊藤貫はこの辺りで信頼度が虚数振り切って虚無に入ってきています。


>べー力ー国務長官はゴルバチョフとシュヴァルナゼに面と向かって、「we give you iron-clad guaranteres that NATO will not extend one inch to the east」(「『我々はNAToを1インチたりとも東方に拡張しない』という鉄の保証を提供しますしと明言している

 で、このベーカーの提言は本国(大統領府)から「んな約束飲めるわけないだろ」とあっさり却下されています。そもそもこのベーカーとゴルバチョフ・シュワルナゼ会談はドイツ再統一に関するものですが、ドイツ再統一時にNATOの範囲について問題になったのは「NATO軍を旧東独領域に配備できるかどうか」についてでしかなく、NATO拡大については一言も触れてないのです。
 で、ドイツ再統一についての合意は「NATO軍を旧東独に配備しない」だけでした。さらに言えば、現実問題として「アメリカの国務長官」にはNATO不拡大を決める権限などありません。NATOは多国間条約だからです。アメリカが今後加盟に際して全部NOと言いますと約束したところで、他の加盟国が「何の権限があってそんな事を言うんだ」と言うのは目に見えていますね。


>米政府は、ロシアと過去300年間、緊密に共存してきたウクライナやグルジアにまで米軍を進駐させようとしている。

 この言葉聞かせたらウクライナの人もジョージア(グルジア)の人もブチ切れそうですが。というか、ロシアからさんざん侵略され痛めつけられてきた長年の歴史があるから、これらの国はNATO入り希望をはじめとする西欧接近を志向したんですよね。
 逆方向で中南米諸国がアメリカからの独立を志向して同盟を結んだりしたら、この人も佐原さんも絶賛大賛成しそうですが、自分の都合に良い方にだけ賛同するダブスタを隠しもしないから、この人たちはダメ人間なんですよね。


>アメリカ側には、『NATOを東方に拡大しない』などと露政府に約束した記録は残っていない」などという言い訳を繰り返して、米露間の重大な約束の存在を否定してきたのである。

 実際文書化されてない国家間の約束なんぞ、行ったか言ってないかの争いになるだけで意味ないですし、それほど重要な約束を文書化して残せなかった時点でロシアの外交的敗北だろとしか言いようがありません。
 それ以前に明確に文書化された国家間条約である日ソ中立条約をテメエの都合で投げ捨てて侵攻してきた国の後裔が、外交について一人前の口を叩くなと言うのが私の偽らざる本音です。


 さて、佐原さんの反応です。




 うーん、これは紛れもなくレイシズム。というか絶賛チベットや現在のウクライナで同じ事働いてる中露のシンパが何をぬかしとるのかと思いますけどね。


>こういうことをやって来たアメリカだから、その反動で中央アジアのテロリストが旅客機を乗っ取ってニューヨークの超高層ビルに突っ込むという事件も起きるわけです。

 悪い事やって来たから暴力返しされても良いんだという発想は、まかり間違ってもリベラルやら平和主義者を自称する人間の頭から出てきてほしくないですね。まぁ自称だけで本性は自分の嫌いな国は暴力で破壊されて欲しいという暴力万歳主義者だから仕方ないんですが、もうちょっとうまく本音を隠してほしいというのは私の高望み(静止衛星高度くらい)ですね。





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Last updated  2022.07.06 13:03:22
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