名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2023.07.09
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さて、今日はいつもの限界おリベ様による世襲政治家批判がテーマです。とはいえ、限界おリベ様は 本当は世襲政治家なんてどうでもいいと思っています 。彼らが世襲の有無に拘るのは 「自民党批判に都合が良いから」以外の理由はありません 。本当に世襲がダメだと信じていたら、 国家元首が三代も世襲で続いている北朝鮮や、太子党(有力政治家の子弟出身者)が跳梁跋扈する中国なんかを心の祖国、魂の宗主国にしていられない でしょう。

世襲のよしあしは「公共性」から

>親の職業を世襲する者は、皆と同じスタートラインからではなく、ゴールに近い位置からスタートするようなものだ。これは、どんな世襲にも共通する特徴だろう。世襲政治家も歌舞伎役者も、子どもの頃から政治の世界や歌舞伎を学び、ある程度の専門的な知識や技量を身に付けることができるのは確かだ。

まぁ良く世襲政治家の利点として挙げられるのがこれですね。 極めて特殊な職業であるがゆえに、親と言う手本からノウハウを学び、人脈などの無形の遺産を継承できる という話です。


>だが世襲の可否は「公共性」から考えるべきだ。歌舞伎では、世襲した役者の技量不足で観客が減り、廃業することがあるかもしれない。だがこれはその役者の問題であって、公共の利益を害さない。

歌舞伎は ユネスコ指定の無形文化遺産であり、世界遺産に並んで保護され継承されるべき存在 とされているので、これを残す事には公共性はちゃんと存在します。
血族継承だといろいろ限界がある ので、養子や部屋子(簡単に言うと住み込みの弟子)、国立劇場や松竹が募集する研修生と言う形で新しい血を入れる事の努力はされており、名跡を継承するに至った市川笑也、市川右近(現三代目市川右團次)と言った成功例も存在しています。
で、いわゆる世襲政治家が親から政治家としての遺産を受け継ぐ存在だとすれば、 養子・部屋子から歌舞伎役者になる人は政治の世界では秘書から政治家になる人に相当します 。彼らは仕える政治家からノウハウを学び、三バン(地盤、看板、カバン=資金)を受け継ぐ形で政治家になると言う過程を経るわけですが、 結局現在の政治家に本当に必要なのはこの三バンであり、血統ではない んですね。


>一方、政治は違う。言うまでもなく政治の巧拙は国民の生活に直結する。だから公職選挙法や政治資金規正法などによって、選挙活動の制限と公平化が図られているのだ。ところが、後援会組織の充実度、知名度の有無、選挙資金の多寡や集金力、いわゆる「地盤、看板、かばん」を持つ世襲候補が極めて有利なのが現実だ。

別に政治家もそんなに変わりません。この人は三バンの重要性に気付いていますが、 これが「血統継承しかない」と思ってる時点でダメ です。上にも書いたように秘書などが三バンを受け継ぐこともありますし、安倍元総理の死後に山口四区から当選している吉田真次氏のように、 秘書でも血族でも何でもない同じ党員から後継者が選ばれる事すらあります。
また三バン以外にも選挙を有利にする要素として知名度が存在します。 具体的にはタレント議員の存在 ですね。彼らに無いのは地盤だけで、多選を重ねればそれもついてきます。一般人より有利度では変わらないはずですが、世襲と違って規制しようという声が聞こえてこないのは、 野党にもタレント議員が多いからでしょう。 むしろ強固な地盤を持つ世襲政治家を倒しうる存在でもありますし。


>理念や政策、資質で選ばれるべき政治家の登場を妨げる世襲は国民の利益になるまい。もっとも、世襲候補がそのように優れた人物であれば、親の地盤以外で立候補して当選を目指せばいいのではないか。

世襲政治家に「理念や政策、資質」が無いと決めつけてる時点で、 ただのイチャモンである事が分かります ね。選挙とは意外とムードに左右されるもので、民主党政権誕生時の2008年のように世襲政治家であっても落選多発と言うのは普通にある事。 少しでも有利な場所で戦いをすると選択するのも戦略の内
というか、タレント議員の存在を考えてもわかるように 「理念や政策、資質」のみを選択基準とする事を強制するなら、選挙は全国比例区のみとし、議員は全員匿名で選挙活動は正体がわからないようにして主張をポスターにより公示する事のみ、くらいの事をしないと三バンによる有利不利を消すことは不可能 でしょう。
…… どう考えてもマトモな選挙にならない のが目に見えていますが。

さて、鵜呑みにするだけのお馬鹿さんの反応です。

>この投書は論理が明快で分かりやすい。




>政治家は出来るだけ優れた人物を選ばないと、素質のない者が政治家になると国の予算の使い方を理解できず、親類縁者の仕事を有利にするような不正な国家予算の使い方をして恥じないという、安倍政権に典型的に見られた「悪政」が行なわれるということを、我々はこの目で確認した。

と言う願望でしたとさ。
というか「親類縁者の仕事を有利にするような不正な国家予算の使い方」って何でしょうね。 モリカケサクラも統一教会問題も、それが本当だとしてどれも親類縁者に有利な裁定をする内容ではなかった はずですが。


>現行の選挙制度では、才能のない人物でも集票に有利であるために簡単に「親の跡目を継いで」政治家になることができる

おっと 世襲に失敗して落選した挙句党からも見放された(公認を得られなかった)菅直人の息子の悪口はそこまでだ 。というか佐原さんが世襲政治家の代表として糾弾しまくっていた安倍氏の後継者が血族じゃない(そして当選した)時点で、 この主張の正当性はお察し ではありますけどね。


>これによって国民は大きな迷惑を被っているのは、最近の日本が国民所得の低さやジェンダー差別を克服できずにいるなど、先進国の地位から明らかに「転落」してしまっていることからも明白である。

はい、 世襲政治家の存在と「国民所得の低さやジェンダー差別」の関連性を明確に理論化して示しましょう。 話はそれからです。
というかこう言う時の「ジェンダー差別を克服できずにいる」と主張する時の根拠ってやっぱりジェンダー・ギャップ指数なんでしょうかね。 あれ世襲政治家批判よりも穴だらけのゴミ指数 ですが。


>従って、今後は親と同じ選挙区からの立候補を禁止する法律を作っても、憲法が保障する「職業選択の自由」に抵触することはないと考えて、可及的速やかに実施するべきである。

従ってと言う言葉が前段の何にもつながっていなくて大草原 ですが、とりあえず言える事は 職業選択の自由に明確に抵触してるだけでなく、居住の自由にまで抵触する提案でしかないのが本当に馬鹿のする事 で笑えます。本当にこの人たちは 護憲派を名乗りながら息をするように違憲行為をしでかしますね





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Last updated  2023.07.09 18:14:45コメント(0) | コメントを書く


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