名無し人の観察日記

名無し人の観察日記

2023.08.06
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今日は 本当に責任転嫁してるのは誰だろうな?  というお話です。

「なぜ産まない」責任転嫁

元ネタは朝日新聞ですが、記事を書いているのは社会福祉学者の人だそうですね…… こういうデータ抜きでふんわりした事しか言わない人を記事にするのは、一応大学で福祉勉強した身としてはやめてほしい のですが。では詳しく見ていく事にします。


>十分な成果が期待できる真の「政策」を実施するには先ず「問題の所在」が何であるのかを適切に認識する必要がある

その「問題の所在先」に「自分の嫌いな相手」を代入して吊るし上げて革命ゴッコしたいだけ 、というのが透けて見えちゃうからダメなんですよねぇ、佐原さんは。後で反応を見ると良くわかりますけど。


>「少子化対策」としてさまざまな子育て支援の政策が打ち出されています。しかし、社会福祉学者の桜井啓太さんは、「少子化対策」ではなく「少子化政策」を進めてきた政治こそが問題だと指摘します。

少子化政策とはまた凄い事を言いますね。しかし皆さんも良くご存知の事と思いますが、 現在世界的に少子化が進行している と言われ、先進国では特にそれが進み、途上国ですら少子化傾向にあるとされています。 世界中の国が少子化政策をやっているのでしょうか?
もちろんそうではなく、 政府が発展のため良かれと思って実施した政策が、結果的に少子化に繋がっており、それが世界的な傾向であるという話


>若い世代には、子どもを持つことが「リスク」という感覚が広まっています。問題は彼らが「リスク」と考えることでなく、その感覚を与えてきた側が、自身の責任に無頓着のまま「なぜ産まないの?」と問うていることです。

若い世代的には子供を作るどころか結婚ですらリスクとされる傾向があります。まぁそうですよね。 自分らしく生きるとか、古い伝統は捨て去るべき、というようなリベラルな考えを良しとしそれを推奨してきたのは社会全体の傾向 です。そういう傾向に慣れている人たちには 「他人と深いかかわりを持つ」事自体がリスクというか「払うべきではないコスト」になってしまっている んですね。
でもそんな事を言えるわけがありません。自分たちの過去、そして現在の生活スタイルが(少子化対策という観点では)過ちを認める事になるから。


>日本は子育て罰が重い国です。今、子育てを「応援してあげる」という政策メニューが打ち出されていますが、いったいどの立場から言ってるのでしょうか。まずは「罰」と徹底的に闘うことが必要です。

さて、この人は「罰」とやらを正しく認識できているでしょうか。


>最も大きい罰は労働の問題です。人々の暮らしから余裕を奪う長時間労働や、将来の見通しを奪う非正規雇用がその筆頭です。他にも、子育て世帯、とりわけひとり親の生活を下支えする税制や社会保障の機能が弱い。家族手当も乏しく、一方で教育費負担はとても大きい。

はい 一発目からアウトでございます 。日本の労働時間は減少傾向にあるからです。

常用労働者1人平均年間総実労働時間数
(労働政策研究・研修機構)

このページのグラフを見るとわかりますが、日本のフルタイム労働者の労働時間は60年の年平均2400時間をピークに減少傾向に転じ、2020年代には1600~1700時間程度まで減少しています。
特に 近年は働き方改革などとして残業の縮小が図られ、男女ともに育休を取りやすい法改正も進められるなど、「長時間労働によって人々に余裕ができないから子育てができない」という主張はデータ的に誤り
非正規労働やパートタイムの増加も総労働時間平均の減少に繋がる要素なので、この人は何となくふわっとしたイメージで

「わるいきぎょうがちょうじかんろうどうをきょうせいしてろうどうしゃをいじめている」

くらいの感覚でものを騙っているようにしか見えません。


>大きな責任は政治にあります。「少子化対策」ではなく、「少子化政策」を何十年も進めてきた。しんどい社会を作ってきた張本人が政治なのに、反省も加害者の認識もないまま「若者が産まなくて困る」と責めています。

少子化というのは割と古代からある現象で、 ローマ帝国時代にすでに少子化が問題視 され、結婚しない者に重税を課すなどの少子化対策が取られた記録があります(大失敗しましたが)。
少子化という現象は実は 社会が発展し、安定した社会が築かれ、経済が発展すると必ず発生する現象 人間は生活が安定するとそれを維持するために余計なコストやリスクを避けるようになる、という当たり前の判断基準から「肉体的にも経済的にも大変である子育てという仕事」を避けたいという本能が働く のです。


>「少子化対策」という発想は、個々の暮らしの中からは出てきません。「少子化対策のために子どもを産もう」なんて、そんなの取り合わなくていい。求めているのは、安心して生きられることのはずです。

こんな事を書いてますが、要するに 「安心して生きられる」事を追究した結果として、人間の生物としての本能から少子化方向へ向かう判断を誘引してしまう わけです。でもそんな事を大声で言えるわけがないですね。 少子化のために経済発展や自由な生活といった「安心して生きるための事」は諦めてくれなどと言ったら袋叩きになる でしょうから。


>国のためではなく私たちのために、足りないものは「足りない」「もっとよこせ」、駆り立てるものには「もっと緩めろ」と訴えてゆく。迂遠(うえん)かもしれませんが、そこから始めるしかないでしょう。

これは日本も含め、既にいろんな国がやっているように、 子育てに少なくともコストはかからないようにする、という観点から児童手当や教育補助などの政策を取る わけですが、これは決定的な効果を上げたという話は聞きません。 少子化対策とは答えが確立したものではなく、未だ対策を見つけ出す途上にある問題 なのです。誰かに責任を転嫁してどうにかなる話ではありません。

という事で結局 当たり障りのないゆるふわな事しか言わない結果として、何が言いたいのかわからないしょうもない駄文ができる わけですが、結論が決まってるアホはこの点強いです。


>かつて日本が経済の高度成長を成し遂げた頃であれば、企業は人材確保のために、私などは初任給4万2千円だったのに2年目の給料は5万2千円と、20%も昇級して「世の中、こんなもんなのか」と思ったものでした。

出生数、合計特殊出生率の推移 (厚労省)

自分達の頃は経済発展してたから子供も作れた! と言いたいようですが、御覧の通り 日本の少子化は高度経済成長期(一般に1955~73年)も含め戦後長期的に進行し続けている現象 です。アホは自分の経験でしかものを騙れないのでしょうが無いですね。


>結局、低賃金と長時間労働で労働者の生活が疲弊していることが、全ての問題の根本にあり、本来労働者に支払われるべき「現金」が大企業の金庫に莫大な内部留保となって眠っていることが、問題の本質を象徴している。

という感じでイメージで「わるいきぎょうがちょうじかんろうどうをきょうせいしてろうどうしゃをいじめている」ことにして、 企業をシバキ回し金を吐き出させれば問題は解決する! といつもの反ぶるじょあ仕草(笑)をやってるだけに過ぎません。 内部留保を隠し財産扱いするのもいつもの共産党支持者仕草なので、もはや矯正不能でしょう。トヨタですら内部留保(と言われる企業の資産)中に占める現金の比率は数パーセントなのですけどね。
あくのひみつそしきに責任を転嫁してそれを倒せば世の中が良くなるなんて幼稚な幻想はいい加減捨てたら いいと思いますが、捨てると彼らのアイデンティティが破壊されて生きていけなくなりそうな気がします。哀れですね。


>この春も、原油が値上がりしたからと言って全国の電力会社が料金を値上げしたばかりですが、それから3ヶ月経つと「電力各社、史上最高の収益」などと報道される始末で、大企業優遇政治をしてきたツケが「少子化現象」となって現われていることを知るべきだと思います。

先日も持ち逃げ遺書子こと東京新聞の負の象徴、 限界おリベ様のアイドル望月衣塑子が「電力会社の利益が10兆円になった」などとトバシて満天下に恥をさらしていました が(元ネタにした週刊誌にすらそんな数字は書いていないので完全にあのバカの思い込み)、 電力会社が値上げによって利益が上がったのは事実なんですが、値上げ前はその利益分と同じかそれ以上の赤字を計上していたので、プラマイゼロになっただけ だったりします。
限界おリベ様は政府や公的機関の資産運用でも、長期的には利益を出しているのを無視し、 一瞬赤字が出た事にキレ散らかして 「税金でギャンブルをやっている! やめさせろ!」と叫んだりするので、長期的な視野が無く 目の前の一瞬の事象にしか目が行かない視野狭窄ってレベルじゃねーぞ!! なものの見方の偏りが無ければなれない存在 なのでしょう。まぁなりたくもないですけど。





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Last updated  2023.08.06 11:59:32コメント(0) | コメントを書く


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