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今日は鍼灸治療に行ってきました。うららの「てんかん発作」は、この治療で軽減されています。他にも、・薬の変更。デパケン→フェノバール+ビタミンなど(計6種類)と、臭化カリウム・フードのグレードアップ。市販の一番安いもの→ヒルズのサイエンスダイエット、ユーカヌバ・ツボマッサージこういったことを実践しています。「てんかん発作」は、治る病気ではありません。ただ、コントロールは可能なことが多いものです。一ヶ月に一度程度の発作になれば、コントロールは成功だと言われています。投薬は、一週間に一度、発作が起こるようならば開始されることが多いようです。「てんかん発作」だと位置づけるまでに、他の病気でないかいろいろと検査をしました。心臓や肝臓など、臓器の異常がないか。血液検査やレントゲン検査です。うちの子はしていませんが、MRI検査などもあります。(全身麻酔をします)こうして、他の疾患がないとなってはじめて「てんかん発作」であろうと診断がでます。これは、脳に異常な電気信号が送られて、発作が起きるのだと言うことです。発作と言ってもさまざまで、全身を硬直させるものから、部分的にぴくぴくさせるもの、そして、歩き回るもの、ただボーっとしているだけのものまで幅広くあります。発作のコントロールに効果があるとされている薬には、・フェノバール(フェノバルビタール)・デパケン・ジアゼパム・臭化カリウム(↑これらはうちの子が使ったことのあるもの)他にも、様々なものがあります。かならず、獣医さんと相談の上で与えます。投薬の開始も変更も、そして終了も。投薬にはいくつか注意点があります。その中でも重要なのが、投薬の時間。時間を決めるのが良いようです。(うちでは朝夕の7時半~8時の間)薬によって、脳を少し休めてあげるのが発作の治療です。血中濃度がある一定に保たれる必要があります。だから、投薬の時間が重要になってきます。(特に、デパケンなどは血中濃度が一定に保たれにくいの薬のひとつ)しかし、たいていの場合、これらの薬は一生涯のみ続ける必要があります。それは「てんかん発作」が治る病気ではないからです。視力の弱い人にメガネが必要なように、うららのような子には薬が必要なのです。うららの場合、一年前(2005/05)から、てんかんの治療を開始したのですが、フェノバールを飲ませても、発作が起こり効果が見られず、量を増やせばフラフラになり、デパケンに変更しました。デパケンは発作の回数を減らすことが出来ました。この薬をかなり続けました。7ヶ月ほどです。量はどんどん増やしていきました。そうでないと、身体が薬に慣れてしまい、発作が起こるようになったからです。それでも、発作が一週間に一度、かなり大きなものがくるようになり、(重責状態に三度なりました。けいれんが止まらなくなる状態でした。)鍼灸治療を開始しました。その開始とともに、薬も変更したのです。それが、今も飲ませているもので、フェノバール+ビタミンなど(計6種類)それから、臭化カリウム薬以外に、ビタミンや肝臓や消化器官の薬、それにタウリンが入ったスペシャルな薬です。フェノバールなどのスペシャル薬は、粉なのでウェットフードに混ぜてあげています。臭化カリウムは液状です。これは夜だけ。これも粉と同じ要領です。以前はずっと、錠剤の薬にしてもらっていました。錠剤のほうが楽だと思ったからです。でも、フードに混ぜて食べてくれるので、粉にしてもらって良かったなぁと思っています。錠剤だと、ときどき苦しそうにすることがありました。今ではそれがなくなりました。ジアゼパムは、座薬で使っていました。うららの発作は、一度ではなく何度か繰り返されたので、次の発作が起こらないようにするために使っていました。これは、かなり効果がありました。ここ一ヶ月では、発作自体がかなり軽いので使っていません。それまで、毎日いっしょに暮らしていて気がつかなかったのですが、いつの間にか、うららの目は死んだ魚のようにどんよりとし、毛のツヤもなく、走って遊ぶこともなく、ただ、眠っているか食べているかの日々、それが、うららの生活でした。起きているときには、何かしら独り言をいいながら、落ち着きなく歩き回っていました。それが、鍼灸治療などを始めてから…他の子たちに、体当たりをして遊んだり、テーブルなどに飛び乗ったり、目を輝かせて過ごす毎日に変わりました。不安そうに独り言を言うこともありません。毛のツヤも出て、今まで以上に柔らかい毛並みになってきました。自分の意思で、あちこち探索して、疲れたら一休み。おなかが空けば、食事の場所まで案内しながら歩きます。(時々こちらを振り返りながら)こんな風になるなんて…夢にも思っていませんでした。「てんかん発作」の治療に、薬は必要な場合が多いものです。でもそれだけでなく、フードの見直し、鍼灸治療やホメオパシーなどといった自然療法に効果を期待することができます。サプリメントや漢方薬も。経過によっては、投薬をしなくてもよいこともあるそうです。うららが鍼灸治療を始めた一ヶ月前(2006/03)の頃は、「少しでも発作が軽減されれば…」と、藁をもすがる思いでしたが、最近では、「発作なんて忘れられるほど、そして薬も使わなくても良いくらいに…」という希望を持てるまでになってきました。それは、うららの日常生活が変わったからです。薬には副作用があります。臓器に負担を与えたり、食欲増進や依存症など。なので、わたしは薬を少しでも減らして、自然療法によって発作をコントロールできる日を願いつつ、飼い主として勉強中です。さてさて、ネコのツボについて。↑ここにあげたのは、ほんの一部。もっとも~っとあります。(70箇所とか、もっとだとか)ネコのツボは、皮下の浅いところにあるそうです。イヌの方がツボはいっぱいあります。「てんかん発作」に効果があるとされているのは、【耳尖(じせん)】という、耳の先っぽにあるツボ。うららは最近、ココに針を刺してもらっています。血管上のツボなので、流血させます。【大椎(だいつい)】という、背中側の首のつけ根にあるツボも、神経系に効果があるそうです。うららは、ココに針を刺してお灸をしてもらっています。はじめは電気を流してもらっていましたが、うららは電気がキライなようなので、最近はお灸です。お灸は大好き。【百会(ひゃくえ)】という、背中の第五の腰椎と仙椎の間のくぼみにあるツボにも、針を刺してお灸をしてもらっています。ここは、下半身の麻痺などに効果があるそうです。うちの他の子たちも、ココをマッサージすると、しっぴをぴーんとあげてとっても喜びます。【天門(てんもん)】という、頭頂部にあるツボ。ココは、脳炎や発熱、四肢筋肉のけいれんに効果があるそうです。ココや、目の周りをマッサージすると、うららはとっても落ち着きます。不安や興奮を和らげる効果があるようです。軽い発作ならココを刺激するだけで治まるそうです。うららはマッサージが大好きなので(ほとんどネコがそうであるように)、毎日マッサージをしています。そのときに、ちょっとツボを意識してするようにしています。顔と耳の周り、頭から背中にかけて、重点的に行っています。重責発作によって、下半身に麻痺が残った頃には、足のツボを押していました。下半身の麻痺には【後三里(ごさんり)】や【六縫(ろくほう)】が効くそうです。他の【人中(じんちゅう)】や【尾尖(びせん)】は、どちらも先端なので、少し嫌がります。鼻先は、熱中病や気管支炎、脳充血などに効果があり、しっぽの先は、胃腸炎や中毒、熱中病などに効くそうです。【肺喩(はいゆ)】は、その名のとおり肺疾患に効くそうです。背中のツボには、押したりするマッサージのほかに、引っ張って刺激するという方法があります。ツボ押しといっても、素人なのでピンポイントで刺激するのは難しいので、わたしはいつも、引っ張ったり(優しく)、頭からしっぽの方向に撫でるようにして行っています。ツボマッサージの気持ちよさは、人間も同じです。自分で試しながらすると、スムーズに行うことが出来ます。*今日のうらら*鍼灸治療で、針を刺してもらうときに「シャー!」って怒ることが多くなりました。針を刺すと、ピクンピクンと反応があります。効いているんだろうなぁと思う瞬間です。うららにしたら「このニャろー!!!」って感じでしょうか。ドクターはいつも「ごめんなー。嫌やなー。」って苦笑いです。わたしは面白くて笑っています。もちろん、うららは本気で怒っているのですが、普段怒ることのない子だし、起こる元気が出てきたってことが嬉しいのです。次回はまた、十日後に。それまで発作が起きないといいな。それから、薬をもらいました。フェノバールの量も変わらず、最低量のままです。
2006/04/18
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