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2017/03/13
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テーマ: タイ(3444)
カテゴリ: タイ旅行記
タイ映画博物館(Film Archive)に足を踏み入れてみるとしますか!



ここには、19世紀末~20世紀初頭の映画にゆかりのある建物を
「映画セット風」に模して建ててあるんだそうですよ。
広場全体で「 ムアン・マーヤー 」(幻の町)と名付けられています。

国内外で受賞経験のある著名なタイ人映画美術監督さんの手による設計だとか。



左手の星条旗が掲げられている建物は、エジソンが発明した
映画の原型 キネトスコープの初の上映店 を模したもの。


店内には覗き込んで見る機械が並んでいたんだそうで。


正面奥のフランス国旗がはためく建物は、
パリの「 Hotel Scribe 」。

1895年12月28日に世界初の商業映画が上映された場所なんだそうです。


右手のこちらも星条旗が掲げられている建物は、
ペンシルバニア州ピッツバーグに1905年にオープンした
世界初の常設映画館「 Nikelodeon 」。


また欧米だけでなく、バンコクの映画黎明期の建築物を
模した建物もありますよ~。



駅舎 のようですね。
恐らく20世紀初頭、ラマ5~6世期の駅舎がこんな感じなんでしょう。



この「 モンコン・ボーリサット 」(มงคลบริษัท)との看板がある建物は、
ラマ5世期にあった王族経営の劇場を模しています。


右の白い門は、ラマ5世期にヤワラートのチャルンクルン通り始点にあった
サームヨート門 (ประตูสามยอด)を模したもの。
モンコン・ボーリサットは、この門の近くにありました。

なお、タイの映画黎明期にもっとも人気のあった映画館は、
日本人渡辺知頼が日露戦争の記録映画を引っ提げて
1904年に開いた映画館だったんですよ。
当初は同じくサームヨート門近くにありましたが、
翌年タイ初の常設映画館を今のナコーンカセームに設けました。

ってことは、ピッツバーグの世界初の常設映画館と同年じゃないですか…。



これは、タイ初の映画撮影所 シークルン (ศรีกรุง)を模した建物。
オリジナル はイタリア人建築家による設計で1935年築。
なんと現在の地下鉄MRTスクンビット駅の場所にありました。

一時期は映画館としても使われていたんだそうですよ。

で、ここでは狭い意味での「 タイ映画博物館 」として使用されています。
ただ館内に入れるのは土日祝10:00, 11:00, 13:00, 14:00, 15:00の5回という
決まった時間のみ。ガイドに連れられて見学するスタイルです。

タイミングが合わないのと館内撮影禁止のため、
私は今回見学しないことに ^_^;)
でももしかしたら渡辺知頼関係の資料も展示されているかもしれませんね。


…てな感じで、広場の周囲を概観したところで、
C56のところに戻りますか。



シネマ 」駅なんてシャレた駅名板が立っています ^^
池までこしらえてあっていい雰囲気ですよね。

この連結された客車が展示コーナーになっていまして、



1922~32年に設けられていた 国鉄の報道伝播映画隊 の業績や
使用機材・フィルムが展示されています。

同隊はTVのまだ無い時代にニュース映画を撮影し、
鉄道網を使って全国を巡り住民相手に上映する役割を担っていたんだとか。

客車後部から外に出ると近くには、



こんな車が。

薬売りの車 なんだそうで。
なんでも昔、薬売りはこの車で地方を行脚してやはり映画を上映し、
そこに集まってきた住民たちに薬を販売していたんだとか。

客集めから映画上映、語りももちろん薬販売も
全て一人でこなす神業。

富山の薬売りのタイ版は、なんというかアイデア賞もんですなー。

そう言えばタイ映画『 モンラック・トランジスタ 』(มนต์รักทรานซิสเตอร์)、
邦題『 わすれな歌 』で後半にそんな薬売りのシーンがありましたね。

車ではなく船でしたが、『 モンラック・トランジスタ 』トレーラーにも
薬売りの客集めと映画上映の様子がちょこっと登場しますよ。
2:43あたりからです。


さてさて、ピッツバーグの世界初の常設映画館「Nikelodeon」で
11:30に映画の上映があるとのことだったので見てみましょうか。

チケットはパリの「Hotel Scribe」内にあるカフェ「 Grand Café & Salon Indien 」で
販売しているというのでスタッフに案内されて店内へ。
時間までここで待機です。



当時の映画鑑賞チケットを模してあるんでしょうね。
シャレてます。10バーツ也。安っ!!

「11:30の回はあなただけですよ」

と言われマジかよとドキドキしていたら、
家族連れ3人が直前になって来てくれて一安心。



時刻になったので「Nikelodeon」に移動。
入口に「5¢」との看板が。当時の映画チケット代だそうで。



階段で地下へ下りると、



ここが上映室かー。



味のある映写機をスタッフが操って上映開始です。

まずタイで撮影された最初の映画とされるものが上映されました。
「ラマ5世が映っているのでよく見てください」と言われたものの
よくわかりませんでした ^_^;)

そんな感じで白黒の無声映画を上映しながら
スタッフがタイ語で解説してくれます。


次は世界初の映画とされるフランスの作品。
第一回目の商業上映でお金を払って見た客は33人だったんだそうで。

その33人の中にいたマジシャンが映画に魅せられ、
自ら映画を製作し商業上映して大成功。
しかし第一次世界大戦終結とともに広がった厭世的な風潮とともに
映画人気が去ったため、彼は映画フィルムを溶かして靴底の原料として
売るしかなく、その後失意の中、おもちゃ屋に転身した…

というドキュメント映画を続けて上映してくれました。


なかなか興味深くて勉強になったぞ。
これが10バーツだなんてお得すぎる!

しかも前回も言いましたが、スタッフがみんな笑顔で気持ちがいいんですよ。
一人でも十分楽しめます!


30分弱で上映が終わった頃にはちょうどランチの時間。
どこか食べるところはあるかな?


<情報>
Film Archive(Public Organization) (หอภาพยนตร์ไทย)
タイ映画博物館 (พิพิธภัณฑ์ภาพยนตร์ไทย)
場所: グーグルマップ
料金:無料。但し一部有料。
営業時間
 1 ムアン・マーヤー(幻の町):土日祝
 2 図書館:月~金9:00~17:00
 3 映画博物館 :土日祝10:00, 11:00, 13:00, 14:00, 15:00の5回
 4 映画館:月~金17:30、土日13:00, 15:00、祝日13:00
 ※変更の場合あり。

<旅費交通費>
見学しただけなので:0バーツ
ここまでの合計:23バーツ

<参考>
『日・タイ交流600年史』 ,石井米雄・吉川利治,講談社,1987年
หอภาพยนตร์ไทย "วันสำคัญทางภาพยนตร์"
หอภาพยนตร์ไทย "มายาราตรี Night at mayacity"
slideshare.net "หอภาพยนตร์ไทย"
Hall of Fame Records "หนังยุคแรกของไทย ที่มาของ หนังเร่"

※旅は2016年11月27日(日)に行いました。

つづく

※当ブログから1日旅の記事だけを抜粋し見やすくまとめたブログ
『タイ~バンコク周辺バス日帰り旅~』  もぜひご覧ください。

そちらのブログは左側の「旅ごとに見る」欄で旅名を選ぶと順を追ってお読みいただけます。
旅の参考になれば幸いです。



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最終更新日  2017/03/13 08:07:54 AM
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Re:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
Tui☆  さん
一回お休みしちまいましたが、こりゃまた興味深いスポットに行かれましたねえ!
京都の映画村は時代劇中心ですが、こちらは制作の歴史を振り返れるってカンジですかね。よい博物館ですね。
そういえば先日、チェンマイの映画館で客はウチの家族だけって貴重な経験をしました。あのショッピングモール、そろそろ危ないかなと...
(2017/03/13 12:43:30 PM)

Re:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
素敵な場所ですね。
でも、平日のせいか観光客も少ないようで。
タイ人の大好きなセルフィーには最適の場所ですね。
(2017/03/13 04:47:36 PM)

Re[1]:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
Lamyai_daeng  さん
Tui☆さん
>一回お休みしちまいましたが、こりゃまた興味深いスポットに行かれましたねえ!

バンコク中心部からちょっと離れているからか、まだあまり知られていないみたいなんですよ。超穴場スポットですよ!

>京都の映画村は時代劇中心ですが、こちらは制作の歴史を振り返れるってカンジですかね。よい博物館ですね。

タイの映画だけなのかと思ったら、世界&タイの映画の歴史のテーマパークといった趣でした。これだけの立派な施設、もっと知られて欲しいですね。

>そういえば先日、チェンマイの映画館で客はウチの家族だけって貴重な経験をしました。あのショッピングモール、そろそろ危ないかなと...

うわー、たまたまその映画自体の人気がなかったというわけではなくて、映画館の入っているショッピングモール全体のお客さんが少ないってことですか。そろそろチェッマイのショッピングセンターは飽和状態なんでしょうかね…。
(2017/03/13 05:14:44 PM)

Re[1]:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
Lamyai_daeng  さん
バンコク「竹亭」さん
>素敵な場所ですね。
>でも、平日のせいか観光客も少ないようで。

それがこの日はなんと日曜日だったんですよ! 休日でこの人の少なさは寂し過ぎます。とてもいいところですし、スタッフも親切なので、もっと人気が出て欲しいです。竹亭さんのご家族もいかがですか?

>タイ人の大好きなセルフィーには最適の場所ですね。

そうそう、これらの建物やオブジェはタイ人のセルフィー好きを狙っているなと私も思いました。でもお客さん少ないんですよね~。もっと宣伝すれば人気が出ると思うんですが。なんとかして応援してあげたんですけどね。
(2017/03/13 05:18:14 PM)

Re:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
GKen  さん
マーヤーは幻という意味なんですね。
それにしても面白いところですね。世界の映画の歴史を語るなんで、すごいです。
いつか訪問したいです。 (2017/03/14 01:50:48 AM)

Re[1]:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
Lamyai_daeng  さん
GKenさん
>マーヤーは幻という意味なんですね。

幻影とか幻術という意味です。トリック的な意味合いがありますね。

>それにしても面白いところですね。世界の映画の歴史を語るなんで、すごいです。
>いつか訪問したいです。

タイにこんな本格的なところがあるなんて興味深いですよね。知られていないだけで、もっと人気スポットになる可能性大だと思いました。
(2017/03/14 10:35:19 AM)

Re:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
maikawa さん
515の始発点は何回か行ったことがあるのですが、このような施設があるとは全然知りませんでした。
昨年7月に515の始発点に行ったときも、サーイ5通りの拡張工事で埃っぽい上に、堀のせいで道路を渡れなかった記憶があります。Uターンしてラチャモンコン大学側から歩いたほうがよさそうですね。

博物館は映画やタイ語がわからなくても楽しめそうな施設で、ターナー市場やJESADA、ドンワーイ水上市場、ワットライキン、プッタモントン公園などと組み合わせれば、結構ディープな日帰り旅行ができそうです。

前回のノンタブリー県柱のコメントですが、記事をすっかり見落としておりました。失礼しました。 (2017/03/17 08:30:25 PM)

Re[1]:ムアンマーヤー(映画ゆかりの米仏タイ建築物広場) タイ映画博物館[2](03/13)  
Lamyai_daeng  さん
maikawaさん
>515の始発点は何回か行ったことがあるのですが、このような施設があるとは全然知りませんでした。
>昨年7月に515の始発点に行ったときも、サーイ5通りの拡張工事で埃っぽい上に、堀のせいで道路を渡れなかった記憶があります。Uターンしてラチャモンコン大学側から歩いたほうがよさそうですね。

515番は何度も乗ったことがあったのですが、ナコンパトム県側の始発点に行ったのは今回が初めてでした。
そうですね。maikawaさんのおっしゃるようにUターンして始発点に到着したところで降ろしてもらって歩いたほうが楽だと思います。

>博物館は映画やタイ語がわからなくても楽しめそうな施設で、ターナー市場やJESADA、ドンワーイ水上市場、ワットライキン、プッタモントン公園などと組み合わせれば、結構ディープな日帰り旅行ができそうです。

おぉぉっ、さすが詳しいですね! この辺りの目ぼしい観光スポットを全て網羅してます! あとは近くにセントラル・サーラーヤーが去年だか一昨年だかにオープンしましたね。
ペットカセーム通り側からソンテオでワット・ライキン→ドーンワーイ水上マーケット経由でボーロンマラーチャチョンイー通りに出て、うまく乗り継いでタイ映画博物館まで行けるかチャレンジしてみたくなります(笑)

>前回のノンタブリー県柱のコメントですが、記事をすっかり見落としておりました。失礼しました。

いえいえそんな ^_^;) 膨大な記事の中のさらに一部分なので見落とすのは当然ですよー。
今度隣県に行った際には県柱廟にもなるべく訪れたくなりました。
(2017/03/18 12:34:30 PM)

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