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エジプト 9 (香辛料の店)
エジプト・アラブ共和国(Arab Republic of Egypt)カイロ(Cairo)
ハーン・アル・ハリーリ(Khaan il-Khaliiii)のバザール
Perfume oil
)から香辛料(Spice)へ
ジュニパー(Juniperus communis )
キフィ
(Kyphi)
東方三博士(マギ)の幼子イエスへの贈り物
乳香・フランキンセンス(Frankincense)
没薬・ミルラ(Myrrh)
香油(
Perfume oil
)から香辛料(Spice)へ
エジプトと言えば前回のアロマオイルしかり、香辛料の市場が多いです。
香油が香りの医薬であるように、その香油のもととなる香料や香辛料も非常に珍重されるべき物 でした。
それは紀元前数千年前から取引が行われていた市場であるからです。
※ 古代の素材は主に中近東に産地が広がっていた。
香木や香油は、古代エジプトの時代から宗教儀式の為に花等も一緒に薫香(くんか)に使われていたようです。
当初は香水の元となるような香油から始まり、エジブトではミイラ造り等にミルラが大量に必要であったが、これらはアラブの商人やフェニキア人により地中海の島々や遠くシルクロードを経てアジアにもそれは広がって行く
。
香辛料のジャンルができたのはローマ時代からかもしれない。
美食を望むローマの貴族らが香辛料を料理に使うようになってからかも。
いずれにせよ 当時は王や貴族の使う贅沢品。中世期に再び欧州に入荷するようになさてからも、やはり高価な品
だったのは間違いない。 庶民に降りてくるのは航海術が発達してアジアとの交易が進んでからだ。

ハーン・アル・ハリーリのバザールでも古来から取引されていた香辛料は、 今もエジプトの大切な輸出品です。
そして人々の生活に最もなくてはならない品に間違い無いでしょう。
香辛料を扱っている店は、紅茶、コーヒーなどの飲料も扱っているようです。
基本乾物系の食料品店なのでしょうが・・。
古来より中世、香辛料の効用は料理をおいしく食べる為のスパイスと言うよりも、「不老長寿の妙薬」的なポジションだったのでは? と思います。
十字軍の遠征は、古代ローマ時代より忘れ去られていたすぐれたれ文化をヨーロッパに運び入れる事になります。その中でも香辛料や香油の存在はヨーロッパ人をひどく驚かせたに違いありません。
本当は 古代ローマでは「常に大量の胡椒(こしょう)を医薬品として貯蔵して使われていた」歴史があった
のですが、ローマ帝国崩壊後に文明を逆行したヨーロッパ人はそれを忘れていたようです。
当時 胡椒(こしょう)はアラブの商人達の独占
でした。
マルコポーロもコロンブスもインドを目指したのは、インドにある黒胡椒海岸、アラバール海岸をめざしていた・・と言っても過言ではないかも・・・。

残念ながら、エジプトで胡椒は採れませんが、古来、ここにはアラブ人の手により世界中の香辛料が集積してきていたのです。
中世一のイスラムの街カイロの中で最も大きな市場ハーン・アル・ハリーリは香辛料の世界市場のトップであった事は間違いありません。
バラの花びらのようです。利用はいろいろ・・・。
手前はジュニパーではないかと思います。
ジュニパー(Juniperus communis )
ヒノキ科の針葉樹の実です。
古代エジプトではすでにジュニパーの実が消化薬や虫下しに使われていたようです。
飲用として、消化を促す効果の他、利尿作用があり腎炎にも良いとされよいとされ、アロマテラピーの世界では、精油が発汗を促し、頭脳明晰効果があり、意欲や精神の覚醒をしてくれるなど、その効用は多いのです。
キフィ(Kyphi)
古代エジプトでは儀式や病気のときに備えて、 聖なる煙を意味するキフィと名付けられた香料
があった
そうです。
数種の植物性香料、ジュニパー、没薬、乳香、シナモン、他、オレンジ、バラなどを蜂蜜、ワインで練ったものを神殿で焚いていた。
つまり キフィの成分はブレンド次第。
色々あったようですが、
たいていのキフィに、このジュニパーが含まれていたと言います。
キフィハエジブト人のみだしなみと言いますが、かの クレオパトラもお好みのキフィをもってい
たそうです。レシピが欲しいですね。
※ 因みに英国の王妃であったダイアナ妃が使用していた「ダイアナ・レシピ」と言うアロマオイルの配合があります。貴婦人は今もオリジナルの香りがあるようです。
この団子が謎です。いろいろなハーブなどがまとめられています。
もしかしてこれがキフィなのかな?

この店は香木なども結構置いています。もしかしたら儀式用の系統の品が多いのかな?
香木は主にレバノンから香料、没薬はソマリアからの交易のようです。
東方三博士(マギ)の幼子イエスへの贈り物
三博士の名は
メルキオール
(Melchior- 黄金
-王権の象徴、青年の姿の賢者)
バルタザール
(Balthasar- 乳香
-神性の象徴、壮年の姿の賢者)
カスパール
(Casper- 没薬
-将来の受難である死の象徴、老人の姿の賢者)
とされ 、「黄金」、「乳香」、「没薬」の、3つの贈り物の名で呼ばれるようです。
今回乳香や没薬らしき写真は紹介できませんが、ともに古代エジプト時代から重用された香料です。両者樹脂であることが似ています。簡単に紹介。
乳香・フランキンセンス(Frankincense)
ムクロジ目カンラン科ボスウェリア属の 樹木から分泌される樹脂
で、
樹液は空気に触れると乳白色~橙色の涙滴状の塊
となる為に。乳香と呼ばれるようになったそうです。
BC4000年古代エジプトでは焚き上げ香として存在していたのがわかっています。
正教会では振り香炉に使われているそうです。![]()
没薬・ミルラ(Myrrh)
フウロソウ目カンラン科コンミフォラ属(ミルラノキ属)の 樹木から分泌される樹脂
で、
樹液は、空気に触れると赤褐色の涙滴状に固まり
、表面に細かい粉を吹いたような状態となるそうです。
こちらも古来より利用。 ミイラ造りの遺体の防腐処理のために使用
されていたのは有名です。
旧約聖書の出エジプト記には「聖所を清める為の香の調合に使われている。」 とされているので前出の「キフィ」かもしれませんね。
今回香辛料はこれで終わります。(また機会があったら・・・。)
次回別のバザールと、売られているコーランを紹介して、かつモスクに行く予定ですが入りきらないかな・・。エジプト続きます。
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