わたしのこだわりブログ(仮)

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2014年04月06日
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スマイル
その夜から雨が降り、強風もあり、土曜日の桜は接写を試みたけどすでにボロボロでした しょんぼり
結局日曜も雨。風も強く花見をあきらた人が多いようです。
今年の桜は本当に見頃が一瞬でしたね 

ところで初公開された皇居に入場して桜を見られた人はラッキーでしたね。
桜より人のが多かった気がしますが・・ びっくり


ブルージュ(Brugge) 6 (ブルグ広場 2 市庁舎)

ブルグ(Burg)広場
フランドル伯(Comte de Flandre)
市庁舎(Stadhuis)

最初に「9世紀、もとは要塞として誕生したブルージュ(Brugge)」と紹介したが、 初代フランドル伯ボードゥアン1世(Baudouin I)(生年不詳、爵位862年~879年)によって建てられた城塞が街の起源 である。
その 最初の城塞の城の跡地がこのブルグ広場 と言われている。
今回はブルグ広場の市庁舎を紹介。

鐘楼から
pict-ブルグ広場 1.jpg
黄色の→ が前回紹介したBlinde-Ezelstr(ブリンデ・エーデル)の小路で旧古文書館の下。
左が旧自由ブルージュ館
黄色の→ の右隣が市庁舎(Stadhuis)
さらに右 手前の赤い円 が聖血礼拝堂(Heiling BloedBasiliek)

フランドル伯(Comte de Flandre)
フランドル地方(現在のフランスベルギーの北海沿岸地域および東西フランク王国の間)を支配していた領主。
フランドル伯家は形式上は西フランク王の家臣 だった。
なぜならボードゥアン1世(Baudouin I)の妻は西フランク王国シャルル2世の娘。(伯爵は娘婿)

そのシャルル2世の命でノルマン人(所謂ヴァイキングと呼ばれた人達)の南下を防ぐ為に造られた防衛の砦がブルージュ(Brugge)だったらしい。
(以前ブリュッセルの発祥のところで紹介した「湿地の砦(Brussels)」の話と同じような理由ですね。)

2013年10月「ブリュッセル(Brussels) 2 (グラン・プラス 2 北東面ギルドハウス)」のところで「ノルマン人(Normanean)の襲撃」、「湿地の砦(Brussels)」を書いていますから見てね。

北海に面し、西フランク(後のフランス王国)と東フランクの狭間。 地政学上でも重要な場所
フランドル伯爵家ではフランス王国に寄りながらも独立国として地位を確実のものにする為にイングランド王家とも姻戚関係
を結んで支配力を強固にしようとした。
フランスとは和睦と戦闘を繰り返しながらかろうじて フランドル伯の称号は864年~1795年まで存続。( フランス革命で廃止)
一介の諸侯から始まった血筋は後にハプスブルグ家にもつながっている

ブルグ(Burg)広場南  市庁舎(Stadhuis)
pict-ブルグ広場 2.jpg
1376年~1420年に建立されたフランドル地方最古のゴシック様式の市庁舎。

ブルグ(Burg)広場南東 聖血礼拝堂(Heiling BloedBasiliek)
pict-ブルグ広場 3.jpg

ブルグ(Burg)広場西 ギルドハウス
pict-ブルグ広場 4.jpg

ブルグ(Burg)広場北西
pict-ブルグ広場 6.jpg
カフェの右側にはマルクト広場に向かうブライデル通り。進むと州庁舎左(郵便局)に出る。
見えるのはマルクト広場の鐘楼。(最初の写真はそこから撮っているわけである。)

市庁舎(Stadhuis)
pict-市庁舎 1.jpg

pict-市庁舎 2.jpg
1376年~1420年に建立のフランボワイヤン・ゴシック様式(style flamboyant)の市庁舎。
先にも述べたがフランドルでは最古のものらしい。が・・。

フランボワイヤン・ゴシック様式の「フランボアイヤン」とは火炎・・の意味がある。
当初は、尖塔もブリュッセルのグランプラスにある市庁舎の尖塔のようなデザインがされていたはずである。
おそらく破壊され、修復の関係で装飾がかなり消えているのだろう。

僅かに残るフランボワイヤンの名残
pict-市庁舎 6.jpg

表面にはおそらくブリュッセルに関わる人物の立体肖像が設置。
たぶんほとんどは後世の作品だろう。
pict-市庁舎 3.jpg
像の下には紋章が入っていたが、もしかしたら右がカール5世かもしれない。

pict-市庁舎 4.jpg
作品は新しいが時代はかなり遡る人物のようだ。

pict-市庁舎 5.jpg
おそらく有力な氏族? 上の方には騎士姿の像もついている。

市庁舎2階 ゴシック様式の長老会堂(議会室のようなもの?)
pict-市庁舎 7.jpg
ホール上座側
12の要石を持つ木製のアーチ型天井のホールは回りが絵画でうめつくされている。

ホール下座側
pict-市庁舎 8.jpg
上部壁面アーチには12ヶ月の情景。
四隅には四季。
中程の壁画はフランドル伯の他、英雄、伝道者、学者、芸術家に加え、ブルージュの歴史がわかるような絵が描かれている。

12の要石の装飾絵柄ははそれぞれ新約聖書からとられたエピソードが描かれている。
それにしても木製のボールト(vault)は非常にめずらしい。
pict-市庁舎 9.jpg

ボールト(vault) は、 四隅を点で支える力学の構造 である。
もともと 柱を少なくする目的で考案されたアーチによる天井構造。 これらは古代ローマ時代より中世、近世まで通して影響を与えた建築様式だそうだ。

ここではリブ・ヴォールト(Rib vault)方式? 12の要石があると言う事は12vault 構造なのかな?

もしかしたらこの絵は聖血を持ち帰ったアルザスのティエリーかもしれない。
pict-市庁舎 10.jpg
このようなゴシック・ホールはやはり珍しいのか?  世界的に有名なホールらしいですスマイル
尚、現在このホールは結婚式、学会、レセプションに貸し出されているらしい。


さて、普通なら写真1~2枚でしょうが、枚数載せたので市庁舎(Stadhuis)だけで終わってしまいました。聖血礼拝堂は次回に しょんぼり
そんなに写真はないのですが・・。
リンク ​ ブルージュ(Brugge) 7 (ブルグ広場 3 聖血礼拝堂と聖遺物の話)






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Last updated  2020年09月24日 22時19分36秒
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