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ミラノ大聖堂の内部も、ものすごく広い。
普通の教会なら入堂するとそこそこ内部全体が見渡せるのだが、ここは無理。何しろ身廊を支える柱も2重に構成されているから見渡せないし薄暗いから遠くまで綺麗に撮影もできない。
広いから見落としている所もたくさんある。(子牛線(しごせん)の撮影を落としてしまった
)
古代ローマの遺跡入り口などほとんどの人は気づきもしない場所だ。
しかし気付いて驚いた物もあった。
側廊にあった大司教の祭壇のいくつかは石棺ではなく、ガラスの柩に入ったまさに司教様のミイラ? がそのまま見えるのだ。それもやけに生々しく・・。(それを紹介してよいものか迷う。)
とりあえず聖堂内部の紹介を前後編の2回で行います。
ミラノ大聖堂(Duomo di Milano)
撮影料
司教座席
緑のタグはカメラ撮影の許可書です
![]()

タグの色は日替わりか? 年毎か? 変わっているようです。
撮影料
大聖堂の修理、維持の為、と言う目的のもと? 昨年よりカメラ撮影したい人からミラノ市がお金を取るようになったそうです。1台? 2ユーロ
。(スマホもi padも全て有料)
しかも写真撮影可能な時間帯が設定されているとの事。祝祭日はミサのある午前中は駄目みたいです。
聖堂を入ると受付けブースがあり、そこで希望者は2ユーロ支払いタグを巻いてもらう。
知らないで撮影している人も多くいるからバックレても? と思えるが・・。
ちゃんと撮影者のタグをチェックして回っている係員がいました ![]()
撮影料を取る教会は珍しいですが、オーストリアのシュテファン寺院は教会に入る事がそもそも有料。また、入場料をとってもロンドンのウエストミンスター寺院は撮影そのものが禁止されていました。
聖堂の図

下の左の扉が入り口専用
水色の→は古代ローマ時代の洗礼堂入り口
S1 S2
は今回紹介するステンドグラスの位置
カラーの部分は特別なミサ席? 囲われて立ち入りのできない部分。
ピンクの〇は聖カルロの聖体用祭
壇
紫の部分(クワイヤ)
は地下にもクワイヤ(カルロのスクローロ)があり覗ける。( 入り口は黄色
)
ファサード側。正面扉は「ミラノ大聖堂 1」で紹介したルドヴィーゴ・ポリアーギの扉

ルドヴィーゴ・ポリアーギの扉の上のステンドグラス

聖母マリアに献堂された教会なので正面はやはりマリア様
+
身廊、内陣方面を撮影。内陣がはるか遠く・・。

側廊から内陣は臨めない

クーポラ(Cupola)の下には十字架が吊り下げられている。

内陣は現在修復工事中(赤い被いがされている。)

下は修復以前の内陣写真。地球儀のようなドームの塔が置かれている。

左右の柱の内側が内陣。
正面の主祭壇は取り壊されたサンタ・マリア・マッジョーレ教会のもの。
ドーム(聖カルロの聖体用祭壇)
の後ろのアプス(後陣)にクワイヤ(聖職者祈祷席)があるが、立ち入り禁止区域がある為に近づいて正面からの近景撮影は不可能でした
。
内陣真後ろのバラ窓(後陣を飾るステンドグラスのデザインはここだけ異なる)

イエス・キリストを表現した「正義の太陽」がデザインされたバラ窓上は中側。下は外側
古いステンドグラスは1400年代にに造られたらしい。
近年の新しい物はガラス絵付けと言うエナメル技法で描かれている。
撮影困難なので本から借りました
。
多角形の後陣には3つバラ窓を持つ大きなステンドグラスの窓があり、それら下は福音や聖人の逸話の絵巻になっている。

まさにこれは見る聖書なのである。

エナメル技法の新しいステンドグラス作品は精巧で絵画のようであるが、透明度に欠けて本来のステンドグラスの美しさからは遠ざかる気がするが・・
。
内陣を少し横から撮影。後陣を囲む回廊も見える。

内陣入り口は左にパイプオルガン。(1500年代のもの)
右の柱には司教座席がしつらえられている
。
修復工事以前の内陣写真

司教座は他のクワイヤ(聖職者祈祷席)よりかなり前にある。
写真は無いが、このクワイヤは1500年代末に着工され1614年に完成したもの。
司教座席
前にも紹介したが、カテドラル(司教座聖堂)たる所以がこの司教座の存在である。
その教区を治める教区長が座す着座席。
つづく
リンク ミラノ(Milano) 7 (ミラノ大聖堂 5 聖カルロ)
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