2020年02月14日
テーマ： グランドカバー(1535)
カテゴリ： クラピアK7
（ S2苗の流通数が極端に少なくなっています 、試して見たい方は数株だけでも購入しておいた方が安心かもしれません、2020年4月6日時点の情報です）
生産元や販売店の説明書きにもK7については以前の品種より耐病性に優れ、耐寒性についても同等かそれ以上と説明しています、となれば選ぶのはこれしかないでしょう。
でもそうなると少し疑問が出ます、性能の劣るS2をわざわざ販売する必要はないでしょう、皆さんこぞってK7を購入するわけですから、実は実際に植えてみると分かるのですが、性能の差と言うのはそれほど大きく感じるものではありません。
品種の違いを大きく感じるのはやはり見た目です、花の色や背丈、葉っぱの形状、K7に限って言えば葉の色も違います。
クラピア S1（左上）と S2の花と葉っぱ クラピア K5の花と葉っぱ
新品種のクラピア K7は白い花で、葉色が他の品種より濃いのが特徴です
生産元が S2を残して三品種で展開しているのは、花色が違うからでしょう S2はご存知の通り鮮やかなピンク色です、K5はほんのりした薄ピンク色、そして K7は S1譲りの白花です。
今日のひと押しデメリット 病気に弱かったりもする
その他の品種間での形状の違いは下の表にまとめました、黄色く色付けした部分が異なる特性か所です、花色の他にも草の丈や節間長、花の香りも有る無しがあります。
登録品種の植物体の特性の概要表
| クラピアS2（16143） | クラピアK5（21386） | クラピアK7（26198） | |
|---|---|---|---|
|
草 の 型
|
匍匐性 | 匍匐性 | 匍匐性 |
|
草 の 丈
|
低 | やや低く | 低 |
|
茎 の 色
|
緑褐 | 緑褐 | 緑褐 |
|
茎毛の多少
|
やや多 | 中 | 中 |
|
茎の分岐性
|
密 | 密 | 密 |
|
茎の節間長
|
中 | やや長 | 中 |
|
葉 序
|
対生 | 対生 | 対生 |
|
葉全体の形
|
倒卵形 | 楕円形 | 楕円形 |
|
葉先端の形
|
鈍形 | 鈍形 | 鈍形 |
|
葉基部の形
|
鋭形 | 鈍形 | 鋭形 |
|
葉の身長
|
やや長 | 中 | 中 |
|
葉の身幅
|
やや広 | 中 | 中 |
|
葉表面の色
|
緑 | 緑 | 緑 |
|
葉斑の有無
|
無 | 無 | 無 |
|
葉毛の多少
|
無 | 無 | 無 |
|
花房の形
|
円錐状 | 円錐状 | 円錐状 |
|
花の大きさ
|
中 | 中 | 中 |
|
花の高さ
|
中 | 中 | 中 |
|
花の向き
|
上向き | 上向き | 上向き |
|
花 の 形
|
一重咲 | 一重咲 | 一重咲 |
|
花 の 径
|
中 | 中 | 中 |
|
花色開花期
|
鮮紫ピンク | 薄ピンク | 黄白 |
|
花色盛期
|
鮮紫ピンク | 薄ピンク | 黄白 |
|
花柄の長さ
|
中 | やや短 | 極短 |
|
花 の 数
|
やや多 | 中 | やや少 |
|
花の香り
|
有 | 有 | 無 |
|
開 花 期
|
中 | 中 | 晩 |
ここで品種間の特徴で何点か注意が必要なので記載しておきます、上の表だと「葉表面の色」は単純に「緑」と書かれていますが、実はこの緑色、実際に植えるとかなり違って見えます。
クラピアK7の葉色の違いを説明しています気温が下がってくると色違いがハッキリします
それともう一つ特徴の違いで注意して欲しいのは「花柄の長さ」です、K7は「極短」と書かれていますね、実際に育てても花がかなり低い位置に付くのが分かります、グランドカバーとしての見た目は良いのですが刈り込みに影響するのです。
花の丈が他の品種の半分以下 バリカンや芝刈り機の刃が届かない
クラピアを芝生のように緑の絨毯にしたい方は、花をバリカンや芝刈り機でカットする必要が出ます、K7は花の背丈が1.8cm程しかありません、すると刈高さをかなり低くセットしないと花を刈り取ることが出来ないのです。
市販の芝刈り機だと1cm程度にセットできるタイプもあるので、何とかなりそうだと思われるでしょうが、実際にカットして見ると花が葉っぱの中にめり込んでしまって思うようにカット出来ませんでした。
結果的にポツポツと白い花が残るので緑一色とはいきません、そんな場所はバリカン等で仕上げのカットが必要となります、このことは芝生状にしたい方にとっては労力が増すので品種選びには気を付けて下さい。
各品種の花の数や丈を実際にご覧になって下さい植え付けから２か月ほど経った状態を比較
さていろいろと書きましたが、結局どれが一番オススメなの？、冒頭にも書きましたが性能面からだとK7でしょう、性能にこだわりがなければ皆様のお庭に似合う品種を選んでもらって良いと思います。
当ブログの記載内容はあくまでも住宅の庭など狭い範囲に植栽されたクラピアの管理方法などについて紹介しています、畦畔、道路、河川、公園、太陽光発電施設などに使用しているクラピアは想定していません、またクラピアは植え付ける場所によって上手く育たないこともありますので注意して下さい、特に気候や日照、土壌環境は重要な要素です メーカー や 販売店 のサイトに詳しく書かれていますからよく読んで下さい。
※ 画像を含む記事内容の一部は「 農林水産省品種登録ホームページ 」のコンテンツを加工して作成しました。
※クラピア ® は、 株式会社グリーンプロデュース
※ミドリス ® は、 ミドリス株式会社 の登録商標です。
※アーシング ®（Earthing）は、 株式会社アーシングジャパン の登録商標です。
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最終更新日
2021年06月28日 16時01分15秒
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注）クラピアへの 農薬使用につきましては自己責任でお願いします 、ブログ内では取り扱い方法まで詳しく記載していませんので、実際に使用される時は ミドリス株式会社 サイト内の「 クラピアの病気・枯れ・害虫の対処法 」をご参照願います URL↓
https://midoris.jp/list-of-pesticides-for-kurapia/
クラピア ® は 株式会社グリーンプロデュース の登録商標です。
クラピアについて詳しく知りたい方は、総生産・販売元が運営する「 クラピア育て隊 」が便利です、ぜひご覧になってください。
クラピアは 改正種苗法による登録品種 です。茎、葉、根を無断で栽培、増殖、譲渡、販売、輸出入等しますと種苗法に違反しますのでご注意ください。
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