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2025.11.11
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カテゴリ: 天文学
 地球の衛星である月は、地球に別の天体がぶつかり、散らばった残骸が集まって月が出来たとする「ジャイアント・インパクト」説が有力だ。
 では、火星の2つの衛星のフォボス( 下の写真の上 )とダイモス( 下の写真の下 )はどうなのか。





◎コンピューターと手計算で捕獲説の可能性を確認
 フォボスとダイモスは月と比べて小さすぎ(フォボスの半径は約11キロ、ダイモスのそれは約6.2キロ)、ジャイアント・インパクト説は成り立たないが、衝突した破片が集まって小衛星になったという衝突説がある一方、小惑星が火星重力によって捕獲されたという説もあり、起源ははっきりしていない。
 北海道大学の研究グループは、フォボスとダイモスについて、火星重力によって捕獲された可能性があるとのいう研究成果を新しくまとめた( 想像図 =火星の2衛星が外部から捕獲された天体だった場合のイメージ)。捕獲説は後述のように可能性が低いと考えられていたが、コンピューターシミュレーションと手計算による理論解析を組み合わせて明らかにした。地球などの惑星がつくられる仕組みの研究に役立つ成果だ。




◎原始太陽系の環境でゆっくりと接近すれば捕獲され得る
 捕獲説は、火星―木星間を周回する大小様々な多数の小惑星があるため有力な仮説だが、捕獲説では2つの衛星が、火星の赤道面に揃うように規則正しい軌道をとる理由を説明できていなかった。
 研究チームは火星が誕生した原始太陽系に特有のガスの状態や、衛星の捕獲に影響を与える太陽や火星の重力などをコンピューター内で詳細に再現した。また、手計算を用いた理論的な解析も組み合わせて調べた。
 その結果、惑星軌道上に薄いガスが残る原始太陽系の環境では、火星にゆっくり接近した小惑星は火星の重力に捕らえられて衛星になりやすいことが分かった。また、火星の自転による遠心力で赤道部が膨らみ、それがもたらす重力の働きによって捕捉された後で火星の赤道面にほぼ沿った軌道を取るようになることも示した。
 コンピューターシミュレーションと理論の組み合わせで、軌道の再現だけでなくメカニズムを明らかにした。

◎MMXに期待高まる
 どの説が正しいかの最終的な結論を出すためには、衛星からのサンプルリターンで持ち帰った試料を分析する必要がある。採取した火星衛星の試料が、小惑星のものに近ければ捕獲説を裏付けられる。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2026年に探査機を打ち上げる2つの衛星の火星衛星探査計画(MMX)を実施する( 想像図 )。2つのうちフォボスに着陸して衛星の試料を採取して持ち帰る予定だ。



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Last updated  2025.11.11 05:13:13


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