思春期の君たちへ 

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勝負なし法



『勝負なし法』


2007年11月4日、

わが家に『アイスクリーム問題』が勃発しました。

それを親業の『勝負なし法』を使って解決し、

それまで何度となく争ってきた問題に終止符が打たれました。


我が家の娘たち、ローラとドロシーは

「クッキーアイス」が大好きで、その頃は毎日食べていました。

ミニサイズ6個入りのマルチパックを買うのですが、

普通に考えると、毎日1個ずつなので、一人3個ずつになるはずです。

ところが、何故か時々、1個だけ余ります。

そして翌日、さてその1個を誰が食べるかという戦いになります。

「私はまだ2個しか食べていない!」

「私こそ食べていない!」

「そっちが1個多く食べたはず!」

等と熾烈な争いが勃発します。


その日私は『勝負なし法』で解決しました。


私 『ねぇ、お母さん思うんだけど、いつもこの事で揉めてしまうじゃない?

   だから、これからは揉めないで済むように、どうすれば良いか、

   一緒に考えてみない?』

ロ 『いいよ~』

ド 『じゃあ、もうアイスは買わない事にすればいいじゃん!』(不機嫌そうに)

ロ 『じゃあ、ドロシーは食べなければいいじゃん。

   ねぇお母さん、ローラには買ってきてね』

ド 『それじゃズルイ!』

私 『みんなで仲良くアイスを食べる方法はないかな?』

ロ 『1個残った時は、年上の私が食べる事にして、ドロシーは我慢すればいい』

私 『なるほどね、身体の大きい人がいっぱい食べるって事?』

ド 『そんなのズルイ!』

私 『そうかぁ、じゃあ、1個しか残っていない時は、食べられない子が可愛そうだから、

   次のパックを買ってきてから、食べるっていうのはどうかな?』

ロ 『待てない場合はどうするの?』

私 『そうか、待てない事があるのね、ローラは』

ロ 『うん。すぐに買って来られない日もあるでしょ?』

私 『そうね。じゃあ例えば、アイスを買ってきた時点で、

  3個ずつに分けて、アイスに名前を書くっていうのは?』

ド 『そんなの面倒くさい!』

私 『そうかぁ、面倒くさいかぁ。じゃあどうする?』

ロ 『私は書いても良いよ、面倒じゃない』

ド 『自分で書くのは嫌だけど、お母さんが書くならいいよ』

私 『そうなの?お母さんが書くならいいの?』

ド 『うん』

私 『そう、じゃあこれからは、アイスを買ってきた時点で、

   お母さんが3個ずつに名前を書けば良いかな?』

ド 『うん、それならいいよ』

ロ 『うん、私もいいよ』

私 『そう、じゃあそれでやってみようか』

2人『うん』


どちらも負けていません。

まだ慣れていなかったので、私の提案からの発展でしたが、

とりあえずは、一緒に導き出した答えです。

それから半年以上、その方法を続けましたが、

この問題でもめることは一度もありませんでした。


さて、今はどうなったか・・・

最近は私も名前を書くのを忘れています。

そして娘たちも、相手が食べる分を考えて食べるようになりました。

こんなところにも成長が見えるわ~なんて思っていたら・・・

先日、またアイスが消えた。。。(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?

これはまた、名前を書かないと・・( ̄▽ ̄;)!!






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