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偏食の嬢王様

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マーク・ロスコ。

1903年にロシア(現ラトビア)生まれ、
1913年にはユダヤ教徒の家族とアメリカに移住し、
1970年謎の自殺で人生を終えている。画家。



彼の作品は千葉県佐倉市の 川村記念美術館 と
ロンドンの テート・モダン 、
そしてアメリカ、ワシントンDCの
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート
分かれて所蔵されているが、

今回(2008年9月26日から2009年2月1日まで)
テート・モダンで大規模な展示が行われていた。

Rothko 1

テート・モダンは常設展(無料部分)でも

ロスコ(英語表記だとRothko、最後の音が伸びて
「ロスコー」と聞こえる)の作品が展示されている。


私と彼の出会いはその常設展だった。


テート・モダンは現代美術を集めた美術館なので、
中には非常に毒々しかったり、
受け入れがたい色や印象を持つ作品もあるのだが、

その中でロスコの作品は一服の清涼剤のように



年齢的には、私の祖父母世代よりも上になる。


1970年の作品もあったことから、最後まで創作意欲は
失われておらず、むしろ1950年代後半ごろから
どんどん脂が乗ってきていたように感じられるので、
残念でならない。




カンバスを縦や横に区切って色分けしていること。


この色のニュアンスや、区切る割合が
ほとんどの彼の作品ごとの違いになる。


1958年にニューヨークにあるシーグラムビルの
レストラン(社員食堂)にかけるために作った幻の連作が、
今回一堂に会した。


一部は日本の川村美術館から借りてきたものだ。


窓のない体育館のような大きさのホールに、ロスコの絵が
バン、バン、バンとかけてある。


Rothko 2

赤や紫、黒に近い茶色などがそれぞれ違う組み合わせ、
配置で描かれている。


その連作は、結局レストランに飾られることが
なくなったのを聞いて


「どこかの美術館に飾るときは、これ一枚だけでもいいから、
その壁にはほかの作者の作品をかけないでほしい」

と言ったという。



それだけ思い入れのある作品なのだ、

彼も草葉の陰で喜んでいることだろう。



どうせなら、その展示会場で社員食堂らしく
何か食べたら、彼ももっと喜んだかもしれないが、

残念、飲食禁止。




現代美術の作家なので、タイトルがない作品も多い。


確かに言葉では語りつくせない思いがあるだろうが、
私のような無粋者には、ある程度の方向性を指示してれる
言葉の手助けがあったほうがありがたい。


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Last updated  2009/02/07 02:07:33 AM
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