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偏食の嬢王様

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NHKがブラジル政府と10年間もの粘り強い交渉を続けて、

世界で初めてTVカメラが入ったという ヤノマミ族 の生活。


私も日本の友達に無理言って頼んで撮ってもらった。


すごかった、


というと通り一遍の感想でしかないように思えるが、
実にゆさぶられた番組だった。


150日間の滞在の中、カメラが捉えた生活はほんの一部だろうし、

カットされた時間の方が多いのだが、

それでも、すごかった。


「ヤノマミ」は彼らの言葉で「人間」という意味なのだそうだ。

彼ら以外の「ヒト」は「ナパ」といい「人間以下のもの」
という意味なのだそうだ。


最初はその差別的な言葉や発想に反発と違和感を覚えたが、
ヤノマミのプライドの高さに筋が通っているようで、

いわば、
江戸後期から明治初期の日本人が重なって、そのまま見ていた。


時間が経つにつれ、彼らの中に出産や死が起こる。

そういう時、撮影隊は「人間以下のもの」だったからこそ、


病気治癒のための祈りも撮影できたのだろうと思うと、
「人間以下」でもいいじゃないか、と、妙に納得する。



短い番組ではあったが、それでも、一度に見る時間がなくて、
途切れ途切れだったので、感動も、反芻も強烈ではないが、

あれを一気に見れるほど、




ひどく衝撃的だったのは、

あれほど何もかも達観してないな、ということ。


彼らに比べて私はなんと頭でっかちで、情けなく、薄っぺらいんだろう。



何かを知っているということは、例えば、コンピューターや
携帯電話の使い方を知っているとは、そんなにすごいことなのだろうか。

生まれ育った土地やコミュニティから遠く離れることは、
それほど重要なことだったのだろうか。


生理痛ひとつ自分で治癒できずに、どうして女やってるんだろう。


番組の中で14歳の少女が生まれてくる子供を精霊のまま天に返すか、
人間として受け入れるかを決める。

決めるのはその子を産み落とした母親の責任で、
他の人は理由を聞かず、母親の決意を受け入れなければならいのだ。


彼女は仲間に囲まれながらも、一人で子供を産み、決断した。


どちらを選んでも辛いだろう、苦渋に満ちた問題を一人で解いた。


14歳の私はそんな大きな決断ができただろうか・・・なんて、

聞くまでもない。



因数分解さえ一人で解けなかった14歳の私は、人間以下だった。


そしてきっと今もやはり、ナパ(人間でないもの、人間以下のもの)
に違いない。



ヤノマミは、正しい。


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Last updated  2009/05/29 03:05:57 AM
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