豚子 犬男 犬娘

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2011年04月13日
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子連れ。カップル。カメラマン。

このぼろぼろの子は、皆さんに向けて「頂戴」と両手を重ねてみたり、
お立ち台に寝転んで頬杖をついたり。
カメラマンの要望に応えているようにも見える。

この子の人臭いポーズに、観客がざわめく。
笑いが起こる。
ウケるという事がわかっているのか、
上目遣いに、皆さんと視線を合わせていく。


逆に試されているようにも見える。


人混みの嫌いな私と次女は正面を避け、
オランウータンを見るには少し離れた
狭いガラス張りの囲いのところから
おリの内部を背後から眺めていた。
遠いので、他には誰もいない。


でかいなあ。
かわいいなあ。。
じっと観察。


すると、その子はおもむろに後ろを向いた。
目が合った。

うわ・・・・
長い髪を引きずり、その巨体がこちらに向って
ゆらり、ゆらりと揺れながら近寄ってきた。

目の前まで来て、ちょっと手前で一旦座る。
はすに構えて遠くを見ているが、絶対に私を意識していた。


一眼レフを構えたおじさん。
携帯を構える若者。
びびりつつ、ガラスに寄ったり離れたりの子供。


数分置いてから、その子はガラスの向こうの段差をひとつ上がって、
私のど正面に、膝を抱えて斜めに座り込んだ。



目の前に.JPG



やあ。こんにちは。

おおきい。
なんというごつい顔。
奇妙な鼻。
優しい手に、真っ黒な爪。
目は・・・つぶらでとても穏やか。

ひとりなら私がやりたいところだが、人目があるので、
横にいた5年生くらいの少年に囁いた。
「ね、顔くっつけてみて」
ガラス越しに、二人の目と目は10センチの距離。
見詰め合うふたり・・・微動だにしない。
優しい目だ。
私がやりたかったなあ。。。


人が多いので、やむなく後ろに退いた。
オランウータンも人観察には飽きたらしい。
暫くすると、
ぼろぼろの毛を引きずってまた正面お立ち台へ戻り、
ゆっくりと、高く高く登って背を向けた。




いやあ~、
猿ってほんっとに良いものですね







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最終更新日  2011年04月13日 13時38分18秒


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