FFいれぶんのへたれな小説とか

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January 4, 2005
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カテゴリ: 七番目の魔法塔
「シャントット博士!?一体どこから・・・?」
 金色の髪に、黒いローブ。華奢な体に秘められた、圧倒的な魔力。おそらく世界で最も有名な、その小さな黒魔道士は、反り返るようにして高笑いをあげた。
「オホホ!あなたに持たせたクリスタル、それに込めた魔力を目指して転移魔法を使っただけですわ」
 そう言われ、トコはザックから黒いクリスタルを取り出す。それとシャントットを交互に見ながら、感心したような声をあげた。
「・・・にしても、タイミングが良すぎませんか」
 ヒトがげんなりしたように言う。
「ま、ワタクシにかかればLPのように会話を拾える魔法くらい軽いものですわよ」
 納得し、そして青ざめる。
「マァ随分好き放題、人の事おっしゃられていたようですけれど・・・」

「キサ・・・マ・・・・・・」
 ガーディアンの絞り出すような声で、ヒト達は状況を思い出す。とりあえずご機嫌取りをしている場合でないことは確かだ。
「イマサラ・・・何ノ用・・・ダ・・・・・・」
 ふんと鼻を鳴らすと、ゆっくりとした足取りでシャントットはガーディアンへと近づいていく。不敵な笑みを、口の端に浮かべて。
「いい加減下手なガーディアンの真似なんておやめなさいな―――リクルル」
 立ち上がろうとする途中の姿勢で、ガーディアンの動きが止まった。その名前に、まるで凍りつかされたように。
「何・・・ノ事ダ・・・・・・我ガ名・・・ハ・・・」
「わたくしがあまり気の長い方でないことはご存知でしょう?それともそこのへっぽこさんに壊されかけたその魔力収集球、今すぐにぶっ壊してさしあげてもよろしくてよ?」
「おい、誰がへっぽこ―――」
 反論しかけたルーツの口を、ツィンが慌ててふさぐ。
 やがて短い沈黙の後、ガーディアンはゆっくりと言葉をしぼり出した。

 先ほどとは全く異なる、透き通るような声。それはまるで、少女のようだった。
 小さく嘆息して、その魔法人形をシャントットは見つめる。
「半分は勘ですけれどね。アナタ、20年もの間、ずっとここであんな男を待っていらしたの?」
「・・・」
 人形は答えない。無機質なその姿からは、先ほどの少女の声の主であるとはどうしても想像できない。

「信じません」
 きっぱりと、少女の声で人形は答えた。はっきりとした拒絶。
「・・・信じる信じないのはあなたの勝手ですけどね。この研究は彼自身が破棄したものでしょう?こんな馬鹿げた事は、今すぐ―――」
「あのぅ・・・」
 情けない声を上げたのは、完全に状況についていけなくなったトコだった。その彼女を、呆れたようにシャントットが見据える。
「・・・相変わらず理解の悪い方ですこと。まぁよろしいでしょう。リクルル、あなたがやってる事がいかに馬鹿げた事かわからせてあげるためにも、説明してさしあげましょう」
 両手を挙げ、肩をすくめる。トコたちとガーディアンの姿を眺めると、シャントットはゆっくりと語りだした。
「その人形に入っているのは、リクルルという子の意思。20年前の大戦時、ある馬鹿な男が発案した、馬鹿げた研究を手伝っていた助手であり―――」
 そして、視線を鋭くし、人形を睨む。
「この七番目のホルトト遺跡と共に、死んだ少女よ」





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Last updated  January 31, 2005 03:20:44 PM
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