FFいれぶんのへたれな小説とか

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January 8, 2005
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 特別な一日というものは、そうそうあるものではない。だから特別と言うのかもしれないが。
 だから、その日も埋没する一日でしかなかった。

「人生って何だと思う?」
 何気なく知人はそう訊ねてきた。特に答えを期待しているわけでもない、ちょっと気取っただけの日常会話。だが、少し興味がわいた。
「なんでまた、そんなことを思う?」
 その受け答えが意外だったのか、友人は煙草の煙をぼんやりと眺めながら、少しその質問を咀嚼していた。少し笑っているようにも見えた。
「なるほど。何故人生に疑問を持つか、か」
「禅問答になりそうだからな、その手の事は。存在意義とか、結局は得られるもんなんて決まり文句か、絶望でしかないよ」
「だからその疑問に至ったプロセスを突き詰めようってのか。なるほど、たまにはそういうのも悪くない」

「別に人生に絶望してるってわけでも、日常に退屈してるわけでもない」
「仮にそう思ってるとしても、お前はそれを認めたがらないだろうしな」
 友人の薄笑みは、苦笑に変わった。
「この場合、幸福論とか、最終的に待つ死という結果から生という過程を否定するのは、ちょっと論点が違うよな?」
「お前の性格から言えばな」
「となると、自分の将来にある程度見切りがついたとか」
「あるいは現状と過去に苛立ちを覚えているか」
 友人は再び煙草を咥え、火をつける。何本目かは数えるのをやめた。足元に転がっている二人分の吸殻の山を見れば、数えるだけで健康に悪そうだ。
「難しいな」
「最初から答えを求めているわけじゃないからな。問題の意図がわからなければ解くことは難しい、それと一緒さ」
 実際、何かを得られる会話など、そうそうあるものではない。得られるとしたら、それもまた特別なのだろう。

「かと言って一日一日を大切にしよう、とかいう答えは短慮と思う、だろう?」
「にべもないな」
「こういった場合、気取った比喩なんてものはただのごまかしにしかならんさ」
「この問答こそ、ごまかしにしか過ぎんがな」
 友人はにやりと笑った。確かにそうだ。それこそ身も蓋もないが、こう言う言い回しは嫌いではない。

「だが、疑問を持ち、それを問い詰めるのが人間だ」
「それを続けていくってのが、人生ってわけか?」
「まぁ、今日の会話の流れなら、そうなるな」
「つまり俺の疑問は、生じるべくして生じたと」
「俺達の会話にしたら、ちっとはましな答えだろう?」
 特にそれで何かが変わったわけではない。
 ただ別段、特別でない日の、特別でない会話。
 結局のところ、その積み重ねである。





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Last updated  February 27, 2005 12:19:46 PM
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