新 松磯山荘住人のつぶやき

新 松磯山荘住人のつぶやき

2025年08月29日
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カテゴリ: その他
先般、たまたま視聴していたドラマ「初恋DOGs」について、企業法務を長年経験した者からすると、ヒロイン花村愛子=敏腕弁護士という設定にどうも疑問符がついてしまうという 記事

このドラマに限った話ではありませんが、「それってやっぱりちょっと違うよね~」という違和感はドラマにはつきもの。

例えば、戦前戦後を生きてきた私の親世代などは、戦前戦後のドラマが放映される度に、「やっぱりちょっと感覚的に違うと思うのよね、男の人の髪型とか、違和感あるのよ~」とテレビ画面に向けて文句をぶつけています。

私の場合も、一応、学生時代歴史学を学び、古文書学も履修していますから、時代劇で出てくる毛筆の書体を見るたびに、「その時代の書体(スタイル)ではない」といつも文句を言ってしまいます。近世(江戸時代)の文字のスタイル、戦国期の文字のスタイル、平安期の女房奉書の文字のスタイル、全部ダメ出ししたくなります。確かに、厳密にその時代の文字を再現するとなると、画面に映し出された文字をほとんどの人が読めないでしょうし、致し方ないというところかもしれません。

もちろん、制作サイドの方たちは、いろいろ細かいところまで調べて段取りされているとは思いますが、いろいろな事情で限界もあるのでしょう。

さて、世の中には、医療ドラマや法廷ドラマ等、いろいろなタイプの作品が存在しますが、その道のプロの方が見ると、案外「おいおいおい!」とツッコミたくなる箇所多数なのではないでしょうか。

正直なところ、それはそれとして、「違うでしょ~」とツッコミつつも、「結局ドラマなのだから」と割り切って楽しむ方がこの際精神衛生上良さそうです。それこそ「初恋DOGs」なんて、本来胸キュンドラマなのですから、心優しい獣医さんなり、王子様級の御曹司お坊ちゃまなりを見ながら、「この二人の組合せも眼福よね~」と愛でていればそれでいいのかな、と思ったりしています。

…と書いたところで、それでもやっぱり、元企業法務担当者から見ると、「初恋DOGs」はツッコミどころ満載なので、そこだけちょっと書いておきますね。






ケース・バイ・ケースとはいえ、企業法務を長くやっていた感覚からすると、訴え提起は最後の手段であり、それまでにいくつものプロセスがあるのが普通ではないかと思うのですね。もちろん、いきなり訴訟という戦略もないわけではないですが、かなり稀だと思います。勝訴判決があれば債務名義が獲得できる=強制執行が可能、というメリットはあるにしても、訴訟となればさして複雑な事案でなくても相当に時間がかかるうえに、弁護士費用も含めて出費もかなりのもの、どうせ裁判所は和解勧試するだろうし(←裁判官だって判決書くより和解調書書く方が楽だし…)、等々考慮すると、「よほどのことがない限り訴訟以外の方法をまずは探れ」というのが鉄則だと思うのです。

ま、ドラマですからね!

このドラマの場合、雰囲気的にどうも「嫌がらせ」目的の訴訟提起に見えますね。いわゆるスラップ訴訟という感じでしょうか。勝つことを目的にしない訴訟ですかね。

ということは、不当訴訟の可能性もあるわけで(←ただしその主張が認められるのはかなり限定的な場面でしょうが)、普通に考えて、訴えられた側は、反訴は必須なのだろうなと思います。




●裁判所から呼出しが来たということは「応訴」しなければならないってことですよ

反訴という言葉が出てきたところで、そもそも、獣医の白崎さん、訴状を受け取ったのですよね。訴状には「口頭弁論期日呼出及び答弁書催告状」が同封されていましたよね。つまり、訴えられた以上、最低限応訴しなければならないはずです。

答弁書一つとっても、獣医さんご自身で書くのは難しいでしょうから、訴訟代理人の弁護士を選任するところから始めなければなりません。訴訟委任手続きとか、避けては通れない手続きが存在することをまずは認識する必要があります。第9話に至っても「裁判なんて」とか「訴えるつもりはありません」とかいった白崎さんのセリフがありましたが、白崎さんにとって、この段階で訴訟に背を向けるという選択肢はないのです。

ま、ドラマですからね!

それにしても、弁護士の花村さんはちゃんと説明したのでしょうか?

「訴えられた以上、応訴は必要」
「こちらに非がないのであれば、反訴も必要」






●刑事告訴されるようなことにそもそも手を出すかな?

大手の法律事務所なら、刑事告訴をされるようなことにそもそも手を出しますかね、という基本的な疑問がありますね。

あるいは、問題の獣医(相楽)さんだって、獣医師資格喪失の危機リスクを負ってまで悪事に手を染めるかしらね~。

それに、世界中どこの企業グループも、ガバナンスの問題には非常に気をつかっているはず。不祥事は企業活動の命とりになりますから。

という具合に考えてくると、やっぱり荒唐無稽な話にしか見えてこないですね~。






そう、ドラマですから。それに、時々「事実は小説より奇なり」ということが起こるのがこの世の中。だから、「あり得ない」などとムキになるのもナンセンスな話。

それより、最後まで楽しく視聴することにいたしましょう。巷では、獣医さん派か御曹司派か、という話題で盛り上がっているのでしょうか?ちなみに、私は●●派ですよ。そんなこと聞かれてない?

さぁ最終回どうなりますことやら。

#初恋DOGs





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最終更新日  2025年08月29日 01時36分16秒


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