ラ ッ キ ー ☆ マ ン

ラ ッ キ ー ☆ マ ン

好意と嫌悪




「ハァ…」


私と一緒に居て飽きないのかあの子が私につきまとって来ます。

私、何ですか?そうなんですか。だからなんでしょう?ぐらいしか言わないのですが…

あの子は私の所に来ては読書の邪魔をし、

お昼休み屋上で寝ようとすると起こしに来ますし…

何なんですか、一体。

鬱陶しい極まりありませんよ。

そして逃げる為今日は違う場所に来たのですが…。


「お姉ちゃん!今日は花壇に来てたんだね!!」


で、今に至る訳です。


「あの、本当に私に突っかかるの止めて下さい」


「え、何で???私はお姉ちゃん大好きだもん!!」


うぇ…嘘ですよね…あんな怨みったらしいことしながら

私のこと好きだと?本当に迷惑です…貴女のおかげで私は読書も邪魔されて…


「お姉ちゃん…は、私のこと姉妹として好き?」


そんな赤くなりながら言わないで下さいよ、気持ち悪い。

好き?そんなの決まってるじゃないですか。

私はにっこりと優しく微笑みかけました。


「そうですか、私は大嫌いです」





あの子はこれ以上にないぐらい小さな声で"え"と言いました。

それからあの子は「そっか、し、仕方ない、よね」と笑って何処か行きました。

こっちにすればラッキーなもんです。

私はあの子が大嫌い、この事実は変わらないのですから…


「こんな所にいたんですか」


「あ、新井君、どうかしたんですか?」


「ちょっと見てしまったのですが…あれは酷いですよ」


少し心臓がビクっとしました。

ですが、その、私は事実を述べただけですよ。


「…私は本当のことを言ったままです。
 嘘をついた愛情なんていらないでしょう…それだけじゃないんです…私は私は…」


「え、あ、ちょ、落ち着いて下さい」


「…すみません…少し取り乱しましたね…私はあの子を…恨んでるんです…」


「…何でですか?」


「私にもよく分かりません…
 ですが、いつからか『私はあの子を嫌わないといけない』と命令されたようにあの子が嫌いになったんです。」


「…そうなんですか…」


「もう…この話は止しましょう…私…苦しい…です…新井君…すみません…」


私は走って逃げました。

何からって?私だって分かりませんよ…。

ですが…離れろと緊急に心臓が鳴ったんです。

何か 思い出してはいない ・・・・・・・・・ と言わんばかりに…

その後、私は早退させていただきました。

今日は、もう、頭が、かち割れる、ぐらい、痛い、んです。

でも、私は、後から考えてみるとこの行動こそダメだったのかもしれません。

皆さんもあるでしょう?



トラウマ




というのは…

ええ。私にもありますよ。

その…トラウマが…








TO BE CONTINUE






次のページ








.

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: